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アウディ S1【海外試乗】(大谷達也)
アウディ S1【海外試乗】(大谷達也)
2014/06/09
“なり”は小さくても、真面目に作り込めばクオリティの高いコンパクトスポーツが出来上がるという好例。乗り心地も快適だから、普段使いを含め、これ1台で済ませることもできる。カラフルなボディが揃っているのでファッション感度の高い女子にもオススメだ。
分別をわきまえたオトナのホットハッチ・ファンへ
“ちょい悪イメージ”全開
どちらかといえば上品でおとなしいデザインの多い最近のアウディだけれど、コイツだけはかなりテイストが違う。
ルーフの後端には大胆な形状のリアウイングが取り付けられ、テールゲートは下側をブラックに塗ってコンパクトな外観をさらに引き締めている。仕上げは、こんな小さなハッチバックにはやや不釣り合いなくらいの、上質なクロームメッキを施した4本出しマフラー。はっきり言って“ちょい悪イメージ”全開である。
アウディのラインナップでいちばんコンパクトなA1に最高出力231psの4気筒2Lターボエンジンを押し込んで「現代のホットハッチ」に生まれ変わらせたのが、ここに紹介する“S1”である。
これだけ聞くと、かなりバランスが悪い車のように思えるが、S1は他のアウディSモデル同様、フルタイム4WDのクワトロを装備している他、A1ではトーションビーム式となるリアサスペンションを4リンク式独立懸架に変更。見た目はコンパクトでも、上級モデルと同等の贅沢なメカニズムを採用しているのだ。
真面目な車作りが伝わる走り
実際に走らせてみれば、アウディの真面目な車作りへの姿勢がヒシヒシと伝わってくる。
まず、ショートホイールベースと硬めのサスペンションの組み合わせなのにヒョコヒョコした動きを見せない他、クワトロのおかげで雪の残るスウェーデンの道を走ってもスタビリティは良好。
しかも、231psのエンジンにムチを入れれば、それこそはじけるように走り出す。
こんな痛快なニューモデルを待ち望んでいた往年のホットハッチ・ファンは、きっと少なくないだろう。
5ドアのスポーツバックもラインナップされる。リアコンビランプは水平基調の新しいデザインへ変更された
専用グレーメーターやスポーツシートを装備している。ブラックの内装にはオプションでカラーアクセントを追加できる
直噴を補う間接噴射を追加することにより燃費と粒子状物質を低減させる。サーマルマネージメントなども採用している
SPECIFICATIONS
| グレード |
S1 |
| 駆動方式 |
4WD |
| トランスミッション |
6MT |
| 全長×全幅×全高(mm) |
3975×1740×1417 |
| ホイールベース(mm) |
2469 |
| 車両重量(kg) |
1315 |
| 乗車定員(人) |
4 |
| エンジン種類 |
直4DOHCターボ |
| 総排気量(cc) |
1984 |
| 最高出力[ps/rpm] |
231/6000 |
| 最大トルク[N・m/rpm] |
370/1600-3000 |
Tester/大谷達也 Photo/アウディ ジャパン
アウディ S1【海外試乗】(大谷達也)/試乗レポート
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<h3>分別をわきまえたオトナのホットハッチ・ファンへ</h3>
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<h4>“ちょい悪イメージ”全開</h4>
<p>どちらかといえば上品でおとなしいデザインの多い最近のアウディだけれど、コイツだけはかなりテイストが違う。
<br /><br />
ルーフの後端には大胆な形状のリアウイングが取り付けられ、テールゲートは下側をブラックに塗ってコンパクトな外観をさらに引き締めている。仕上げは、こんな小さなハッチバックにはやや不釣り合いなくらいの、上質なクロームメッキを施した4本出しマフラー。はっきり言って“ちょい悪イメージ”全開である。
<br /><br />
アウディのラインナップでいちばんコンパクトなA1に最高出力231psの4気筒2Lターボエンジンを押し込んで「現代のホットハッチ」に生まれ変わらせたのが、ここに紹介する“S1”である。
<br /><br />
これだけ聞くと、かなりバランスが悪い車のように思えるが、S1は他のアウディSモデル同様、フルタイム4WDのクワトロを装備している他、A1ではトーションビーム式となるリアサスペンションを4リンク式独立懸架に変更。見た目はコンパクトでも、上級モデルと同等の贅沢なメカニズムを採用しているのだ。
<br />
</p>
<h4>真面目な車作りが伝わる走り</h4>
<p>実際に走らせてみれば、アウディの真面目な車作りへの姿勢がヒシヒシと伝わってくる。
<br /><br />
まず、ショートホイールベースと硬めのサスペンションの組み合わせなのにヒョコヒョコした動きを見せない他、クワトロのおかげで雪の残るスウェーデンの道を走ってもスタビリティは良好。
<br /><br />
しかも、231psのエンジンにムチを入れれば、それこそはじけるように走り出す。
<br /><br />
こんな痛快なニューモデルを待ち望んでいた往年のホットハッチ・ファンは、きっと少なくないだろう。
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<h4>SPECIFICATIONS</h4>
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<td class="td-title">グレード</td>
<td>S1</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">駆動方式</td>
<td>4WD</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">トランスミッション</td>
<td>6MT</td>
</tr>
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<td class="td-title">全長×全幅×全高(mm)</td>
<td align="center" colspan="2">3975×1740×1417</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">ホイールベース(mm)</td>
<td align="center" colspan="2">2469</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">車両重量(kg)</td>
<td>1315</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">乗車定員(人)</td>
<td align="center" colspan="3">4</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">エンジン種類</td>
<td>直4DOHCターボ</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">総排気量(cc)</td>
<td>1984</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">最高出力[ps/rpm]</td>
<td>231/6000</td>
</tr>
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<td class="td-title">最大トルク[N・m/rpm]</td>
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<h3>分別をわきまえたオトナのホットハッチ・ファンへ</h3>
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<h4>“ちょい悪イメージ”全開</h4>
<p>どちらかといえば上品でおとなしいデザインの多い最近のアウディだけれど、コイツだけはかなりテイストが違う。
<br /><br />
ルーフの後端には大胆な形状のリアウイングが取り付けられ、テールゲートは下側をブラックに塗ってコンパクトな外観をさらに引き締めている。仕上げは、こんな小さなハッチバックにはやや不釣り合いなくらいの、上質なクロームメッキを施した4本出しマフラー。はっきり言って“ちょい悪イメージ”全開である。
<br /><br />
アウディのラインナップでいちばんコンパクトなA1に最高出力231psの4気筒2Lターボエンジンを押し込んで「現代のホットハッチ」に生まれ変わらせたのが、ここに紹介する“S1”である。
<br /><br />
これだけ聞くと、かなりバランスが悪い車のように思えるが、S1は他のアウディSモデル同様、フルタイム4WDのクワトロを装備している他、A1ではトーションビーム式となるリアサスペンションを4リンク式独立懸架に変更。見た目はコンパクトでも、上級モデルと同等の贅沢なメカニズムを採用しているのだ。
<br />
</p>
<h4>真面目な車作りが伝わる走り</h4>
<p>実際に走らせてみれば、アウディの真面目な車作りへの姿勢がヒシヒシと伝わってくる。
<br /><br />
まず、ショートホイールベースと硬めのサスペンションの組み合わせなのにヒョコヒョコした動きを見せない他、クワトロのおかげで雪の残るスウェーデンの道を走ってもスタビリティは良好。
<br /><br />
しかも、231psのエンジンにムチを入れれば、それこそはじけるように走り出す。
<br /><br />
こんな痛快なニューモデルを待ち望んでいた往年のホットハッチ・ファンは、きっと少なくないだろう。
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<p class="mT5"><!-- short sentence start -->デザインはシンプルでアクの強さはあまりないが、ラグジュアリーサルーンのなかからアウディというブランドを選ぶ行為は乗り手の個性を主張することに他ならない。安易に他人に迎合しない、自分らしさを大切にする都会派のあなたにぴったりなチョイスだ。<!-- short sentence end --></p>
<h3>完成の域に近づいたバウハウス・デザイン</h3>
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<h4>脈々と受け継がれているドイツ伝統のデザイン思想</h4>
<p>シンプルだとかクオリティ感が高いとか、アウディデザインを説明する言葉はいくつか思いつくけれど、最近の彼らの作品を見ていると、どんどんバウハウスに近づいているような気がする。
<br /><br />
バウハウスは1919年から14年間だけドイツに存在した美術や建築を専門に取り扱う教育機関。その機能美あふれるシンプルで力強いデザインは、現代の芸術家や建築家にも大きな影響を与えたとされる。
<br /><br />
私は、最近までアウディのチーフデザイナーを務めていたヴォルフガング・エッガーに尋ねたことがあるが、彼もバウハウスの影響を受けていることをはっきり認めた。無駄を排し、それでいながら圧倒的な存在感を放つアウディのスタイリングには、実はドイツ伝統のデザイン思想が脈々と受け継がれていたのだ。
<br />
</p>
<h4>完成度のあくなき追求</h4>
<p>ビッグマイナーチェンジを受けた新しいA8にも、バウハウスの影響はしっかりと見て取れる。最大の特徴は25個のLEDチップを駆使し、必要な箇所だけスポットライトのように照らし出すマトリクスLEDヘッドライトの採用だが、私はその機能よりも、シンプルで力強いその造形のほうに目を奪われてしまった。
<br /><br />
走りも一層磨かれていた。ロードノイズが一段と抑えられたほか、従来型でわずかに残っていた乗り心地の“あいまいさ”が消し去られ、ダンピングの利いた安定感あふれる乗り味が楽しめる。エンジンも細かい改良を施して出力アップと燃費向上を同時に達成している。
<br /><br />
完成度のあくなき追求。技術者たちのそんな姿勢にも、バウハウスの伝統は確実に受け継がれているようだ。
</p>
</div>
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<td class="td-title">グレード</td>
<td>4.0 TFSI quattro</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">駆動方式</td>
<td>4WD</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">トランスミッション</td>
<td>8AT</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">全長×全幅×全高(mm)</td>
<td align="center" colspan="2">5145×1950×1465</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">ホイールベース(mm)</td>
<td align="center" colspan="2">2990</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">車両重量(kg)</td>
<td>2040</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">乗車定員(人)</td>
<td align="center" colspan="3">5</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">エンジン種類</td>
<td>V8DOHCターボ</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">総排気量(cc)</td>
<td>3992</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">最高出力[ps]</td>
<td>435/5100-6000</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">最大トルク[N・m]</td>
<td>600/1500-5000</td>
</tr>
<tr>
<td class="td-title">車両本体価格(万円)</td>
<td>1275</td>
</tr>
</tbody></table>
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</div>
</div>
<!-- /col2-02 SPECIFICATIONS -->
<div class="author">Tester/大谷達也 Photo/河野敦樹</div>
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<!-- nodisplay start --><span class="CP_txt">▲ヨーロッパの計測方法ではプラグイン・ハイブリッドのCO2排出量が極端に低く表示される傾向があって、この車も例外ではないけれど、いずれにしろ燃費の良さは圧倒的。それでいながら車の基本性能を大切にしているところが、いかにもアウディらしい</span><!-- nodisplay end -->
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<h3>車の基本性能を大切にしたハイブリッド</h3>
<p><!-- short sentence start -->ハイブリッドに生まれ変わった途端、ベースモデルの魅力が薄れてしまったというケースは少なくない。重いバッテリーやモーターを積んで車重や前後の重量バランスが変わればサスペンションをセッティングし直さなければいけないし、駆動系に複雑なシステムが追加されればショックが起きたり、ドライバーが意図せぬ微妙な動きをすることもある。「でも、ハイブリッドなんだから仕方ないじゃん」 、それが、これまでの普通の受け止め方だったように思う。<!-- short sentence end -->
<br />
<br />
でも、アウディ初のプラグイン・ハイブリッド、A3 e-tronは違う。車重は200kg以上も重くなったのに、新型A3の、あの軽やかな乗り心地はそのまま。ハンドリングも軽快で、前後バランスが変化したようには見受けられない。
<br />
</p>
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<img src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_25648/a_140724_03.jpg" width="600" alt="▲テールパイプの見えない仕立てに。バッテリーと燃料タンクは後席床下に配置される" class="" />
<!-- nodisplay start --><span class="CP_txt">▲テールパイプの見えない仕立てに。バッテリーと燃料タンクは後席床下に配置される</span><!-- nodisplay end -->
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<p>ドライブトレインの印象もベースとなった1.4TFSIとほとんど変わりなく、モーター駆動の状態でエンジンが始動しても“ガクン”というショックを感じることはない。まるでトヨタのTHS(モーターとエンジンが常にギアで噛み合っているうえに制御が巧みなため、スムーズさではピカ一)のように、ドライバーに気づかれないよう駆動モードの切り替えを滑らかに行う。
<br />
</p>
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<img src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_25648/a_140724_05.jpg" width="600" alt="▲エンジンはハイブリッドのための機能を多数採用。EVでの航続距離は最大50kmとなる" class="" />
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<p>ドイツ・プレミアム御三家が販売中のハイブリッドのなかでもスムーズさに関していえばA3 e-tronが圧倒的に優れているし、ブレーキの踏み応えもハイブリッドとしてはベストだ。
<br />
</p>
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<p>それでも一つだけ心配なのが、CO2排出量はわずか35g/kmなのに「未来からやってきた」というメッセージがこの車に希薄な点だろう。だから「それでも構わない。なぜなら、エコは人に自慢するためのものじゃないから」と信じる人にこそA3 e-tronはお勧めだ。
<br />
</p>
<p>【SPECIFICATIONS】<br />
■グレード:1.4TFSI S t ronic ■乗車定員:5名<br />
■エンジン種類:直4DOHCターボ+モーター ■総排気量:1395cc<br />
■最高出力:204[ps] ■最大トルク:350[N・m]<br />
■駆動方式:FF ■トランスミッション:6DCT<br />
■全長×全幅×全高:4312×1785×1424(mm) ■ホイールベース:2630mm<br />
■車両重量:1540kg<br />
</p>
<div class="author">text/大谷達也 photo/アウディ ジャパン</div>
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