【試乗】新型 フォルクスワーゲン パサート|SUVより低重心でフットワークも軽快! 進化したワゴン専用モデルはさらに広く楽に快適に
カテゴリー: フォルクスワーゲンの試乗レポート
タグ: フォルクスワーゲン / ステーションワゴン / FF / 4WD / パサート / EDGEが効いている / 藤野太一
2025/01/25

世界的人気モデルがワゴン専用モデルに進化
2024年11月、9世代目となる新型パサートが発売された。パサートといえば、ゴルフの兄貴分的存在であり、1973年の発売以来、50年以上にわたってあのビートルを超える累計3400万台以上が販売されてきたという。日本では圧倒的にゴルフだが、世界的にみればパサートもひけをとらない人気モデルなのだ。
近年はセダンとヴァリアント(ステーションワゴン)の2つのボディバリエーションでモデル展開していたが、世界的なセダン人気の低迷をうけ中国をのぞく主要マーケットにおいてはパサートをワゴン専用モデルとした。車名は従来の「パサートヴァリアント」ではなく、シンプルに「パサート」だ。
基本骨格は従来の「MQB」の進化版である「MQB evo」アーキテクチャーを採用。これにより多くの最先端技術が投入されている。ボディサイズは、全長4915mm、全幅1850mm、全高1500mm、ホイールベース2840mmと、4.9m級のボディサイズで、先代よりもホイールベースが50mm延長されたことにより、リアシートの空間は身長180cmの男性でも脚が組めそうなほどゆとりあるサイズへと拡大。荷室容量は最大1920Lと国内で販売されているステーションワゴンとして最大級となっている。広いだけでなく、小物を仕切る工夫などが盛り込まれており、非常に使い勝手が良い。
パワートレインは、PHEV、マイルドハイブリッド、ディーゼルの3種類。今回の試乗車はパサート初の48Vマイルドハイブリッドモデル「eTSI」。最高出力150ps/最大トルク250N・mを発揮するミラーサイクルの1.5L 直4ターボエンジンに、ベルト統合型スタータージェネレーターを組み合わせる。モーターの出力は13kW(約18ps)/56N・m。トランスミッションは7速DSGの組み合わせだ。


注目の足回りはソフトからハードまで15段階に調整可能
ドライバーの目の前には10.25インチのデジタルメータークラスターを配置。また、「エレガンス」や「Rライン」にはヘッドアップディスプレイも搭載される。新型のシフトセレクターは、センターコンソールではなく、ステアリングコラムに配置されている。操作はBEVのID.4などと同様にひねるタイプで奥に回すとドライブ、手前に回すとリバースになる。慣れてしまえば使いやすいものだ。センターコンソールは、収納スペースが拡大しスマートフォンの充電機能なども備わった。

また、インフォテインメントシステムの「Discover Pro」の使い勝手も向上している。15インチの大型ディスプレイは見やすく応答性も良いもので、直感的な操作が可能。音声操作が可能なボイスコントロール機能も備わっている。このディスプレイを通じて走行モードの切り替えを行うのだが、今回の新型の注目の装備が最新のアダプティブシャシーコントロール「DCC Pro」。
従来のワンバルブ式だった「DCC」からツーバルブ式となり、伸び側と縮み側に個別のオイル回路を備えたことで、減衰力の独立制御が可能となっている。「コンフォート」や「スポーツ」といったドライブモードに連動する他、「カスタム」モードを使えば、コンフォートよりもさらにソフトに、またはスポーツよりもさらにハードにと任意で15段階もの調整が可能なのだ。
基本的な乗り味としては、いやな上下動もなくロールも少なくフラットで、市街地やワインディングなど走行するシーンやその日の気分で切り替えてみるのも楽しい。ちなみにこの電子制御ショックアブソーバーは、フォルクスワーゲンと日本のカヤバとの共同開発によるもの。カヤバはこれまでにもアウディのRSモデルのサスペンションなどを手がけており、この技術は今後フォルクスワーゲングループでも広く使われることになるはずだ。
SUV人気の中セダンは絶滅の危機を迎えているけれど、パサートに乗るとあらためて重心の低いセダン&ステーションワゴンの車型の良さを感じる。車幅は1850mm、車高は1500mmと日本の交通事情にも適したサイズに収まっているし、人も荷物もたっぷりと収納できて、しかも背の高いSUVよりも気持ちのいい運転感覚が味わえる。50年以上続く“パサート”ののれんは伊達じゃないというわけだ。





先代となるフォルクスワーゲン パサートヴァリアントの中古車市場は?

2015年に8代目が登場したブランドの中核モデルとなるセダン&ヴァリアント(ステーションワゴン)。広い室内空間と使い勝手の良さが魅力の“質実剛健”なモデルだ。ダウンサイジングエンジンの直噴1.4Lターボを搭載、2016年には2Lターボ、2018年には2Lディーゼルターボが追加されている。PHEVのGTEもラインナップされていた。
2025年1月中旬時点で、中古車市場には140台程度が流通。支払総額の価格帯は110万~600万円となる。1.4Lターボが多めだが、ディーゼルモデルも50台程度が流通している。
▼検索条件
フォルクスワーゲン パサートヴァリアント(先代)× 全国【試乗車 諸元・スペック表】
●eTSI Rライン
型式 | 3AA-CJ15V | 最小回転半径 | 5.5m |
---|---|---|---|
駆動方式 | FF | 全長×全幅×全高 | 4.92m×1.85m×1.5m |
ドア数 | 5 | ホイールベース | 2.84m |
ミッション | 7AT | 前トレッド/後トレッド | 1.58m/1.57m |
AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
4WS | - | 車両重量 | 1570kg |
シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
乗車定員 | 5名 | 車両総重量 | -kg |
ミッション位置 | コラム | 最低地上高 | -m |
マニュアルモード | ◯ | ||
標準色 |
オイスターシルバーメタリック、ダイアベースグレーメタリック、グラナディラブラックメタリック、マリポサイトグリーンメタリック、リーフブルーメタリック、チリレッドメタリック |
||
オプション色 |
オリックスホワイトマザーオブパールE |
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掲載コメント |
- |
型式 | 3AA-CJ15V |
---|---|
駆動方式 | FF |
ドア数 | 5 |
ミッション | 7AT |
AI-SHIFT | - |
4WS | - |
標準色 | オイスターシルバーメタリック、ダイアベースグレーメタリック、グラナディラブラックメタリック、マリポサイトグリーンメタリック、リーフブルーメタリック、チリレッドメタリック |
オプション色 | オリックスホワイトマザーオブパールE |
シート列数 | 2 |
乗車定員 | 5名 |
ミッション 位置 |
コラム |
マニュアル モード |
◯ |
最小回転半径 | 5.5m |
全長×全幅× 全高 |
4.92m×1.85m×1.5m |
ホイール ベース |
2.84m |
前トレッド/ 後トレッド |
1.58m/1.57m |
室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
車両重量 | 1570kg |
最大積載量 | -kg |
車両総重量 | -kg |
最低地上高 | -m |
掲載用コメント | - |
エンジン型式 | DXD | 環境対策エンジン | - |
---|---|---|---|
種類 | 直列4気筒DOHC | 使用燃料 | ハイオク |
過給器 | ターボ | 燃料タンク容量 | 66リットル |
可変気筒装置 | ◯ | 燃費(JC08モード) | 19.2km/L |
総排気量 | 1497cc | 燃費(WLTCモード) |
17.4km/L
└市街地:13km/L └郊外:17.6km/L └高速:20.2km/L |
燃費基準達成 | - | ||
最高出力 | 150ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
250(25.5)/3500 |
エンジン型式 | DXD |
---|---|
種類 | 直列4気筒DOHC |
過給器 | ターボ |
可変気筒装置 | ◯ |
総排気量 | 1497cc |
最高出力 | 150ps |
最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
250(25.5)/3500 |
環境対策エンジン | - |
使用燃料 | ハイオク |
燃料タンク容量 | 66リットル |
燃費(JC08モード) | 19.2km/L |
燃費(WLTCモード) | 17.4km/L
└市街地:13km/L └郊外: 17.6km/L └高速: 20.2km/L |
燃費基準達成 | - |