M・ベンツCクラスにワゴンモデル追加 【試乗by西川淳】
カテゴリー: メルセデス・ベンツの試乗レポート
タグ:
2007/12/07
結論。Cセダンと同じく、買い!
現行Cクラスサルーンの評判がめちゃくちゃいいでしょ?っで、どうせやったらワゴンがええな、って思っている人がいたとしたら、もう文句なしにオススメします。最強の実用乗用車の一台として。
たぶん、ベストチョイスはセダンと同じくC250だな。今回、ドイツで乗れたのはC350、C280(日本名C300)、C320Cdi。C200Kも残念ながら乗れなかったけれど、セダンと同じように類推すれば、ベストはC250だと思う。しみじみいいなって思えるバランスに仕上がっているんじゃないか、と。セダンがそうだったからね。
新しいCワゴンの特徴は、何と言っても“ワゴンらしく”なったこと。以前の丸まったお尻がスポーティで好き、という方もいらっしゃるでしょうが、やっぱりワゴンなんだから目一杯積めたほうがいいや、というのが今回の趣旨ですな。旧型比+146Lとなる、最大1500Lの積載容量を確保しました(VDA法)。
荷室の機能性も魅力。電動テールゲートも備わった。これで走りがセダン並みなら言うことなし・・・。で、結果は冒頭のごとく。セダンと同様、とても良い出来なわけです。
基本的には、セダンと同じテイストの走り、当たり前だけど。荷室が大きくなったことで懸念された“空気を大量に運ぶ感じ”もほとんどない。空荷だと若干、フロアにビビリが出ていて、後ろの大きな空間の影響がやっぱりあるのかなあと思わせる場面もあったけれど、大きく気になるほどじゃない。
それよりも、例の機敏なステアフィールが、ややマイルドになった印象をウケましたね。数字的な速さは変わっていないと思うけれど、味つけで角を落としたというか。確かに以前と比べれば速いステアリングなんだけど、“あれれ?”って思うほどじゃない。メルセデスらしさが幾分、戻ってきたかな。そういう意味でも、実用乗用車として完成度が増したし、荷物も積めるし、セグメントリーダー的な走りの完成度は言うことナシだし、ということで、これからオススメの一台です。