ACD/Active Center Differential|自動車なんでも用語集

ACD/Active Center Differential(えー・しー・でぃー/あくてぃぶ・せんたー・でぃふぁれんしゃる)/[基本性能]

ACDは、Active Center Differential(アクティブ・センター・ディファレンシャル)の略で、三菱が開発した車両運動統合制御システムの一つ。電子制御により前後輪間の差動制限をコントロールし、4輪に最適な駆動力を配分するシステムである。

通常は駆動力配分が前50:後50に設定されているが、走行状況に応じて差動制限をフリー状態から直結4WD状態までコントロールすることができる。加えてエンジントルクやブレーキ圧、ヨーレイトセンサー(車両が回転する速度を検出するセンサー)からの情報も処理することでより緻密な制御を可能とし、走行状態に応じたトラクション性能とステアリング操作の応答性を高次元で両立させている。

2009年3月現在、ACDはギャランフォルティスおよびギャランフォルティススポーツバックに採用。また、ランサーエボリューションXには、左右後輪のトルク差を電子制御するAYCActive Yaw Control/アクティブ・ヨー・コントロール)と組み合わされ、搭載されている。