【イタリア・ミラノ発】イタリアのアルカンターラ社はこのたび、自動車産業向けに最新のカラー、装飾のトレンド、独自のスタイリスティックな提案を盛り込んだ「アルカンターラ・オートモティブ・コンセプト・ブック」を紹介いたします。アルカンターラは100%カーボンニュートラルで、同名の商標登録素材を、世界をリードする自動車メーカー各社に販売し好評を博しています。

多様性を誇るアルカンターラは、カーインテリア デザインにおける一流ブランドであるとともに、ホームインテリアからファッション、コンシューマーエレクトロニクス、船舶・航空産業に至るまで幅広い業界で選ばれています。今日、グローバルな主要自動車メーカーのデザイン部門で重要な素材として位置づけられ、各メーカーは最高級モデルのインテリアにイタリア製の素材、アルカンターラを採用しています。それは、2015年各地のモーターショー(デトロイト、ジュネーブ、上海)で展示された多くのプレビュー・モデルのインテリアにより証明されてきています。

自動車産業におけるこのような優れた位置付けと豊富な経験をふまえ、次代のカーインテリアへのひらめきを与える手本ともなる、「アルカンターラ・オートモティブ・コンセプト・ブック」を、毎年発行することとしています。

「アルカンターラ・コンセプト・ブック」には、ビジョンとクリエイティビティを誇るアルカンターラ社のデザイン・オフィスのこれまでの研究・分析・評価・試作による成果と豊富な経験が盛り込まれ、クリエイティブなスピリットと合理的な性能の両面が反映されています。乗り物の室内環境は今後どう発展していくのか? この課題に、アルカンターラは空間(ドライバーとパッセンジャーを乗せる室内)を改めて表現する新しいアイデアを提案しています。

コンセプト・ブックは多数の提案とスタイルなどのビジョンを並べて、この素材の限りない多様性と、数限りない色合い、テクスチャー、スタイルに姿を変える能力を示しています。

現代的かつ都会的なスタイルを持つ「アルカンターラ・オートモティブ・コンセプト・ブック」は、以下の4つのテーマで構成されています。共通点は自動車業界初の技術も含めて先端技術を取り入れていることです。――3Dグラフィック効果、対照的な素材、驚くほどの繊細さ、慎重に選んだカラーパレットなどがあります。

1. ハイパーボリック・ジオメトリ(HYPERBOLIC GEOMETRY、双曲幾何学)
ファッションと現代建築の世界をヒントとした最初のテーマは、3次元グラフィックスを中心としており、黒と灰色の濃淡に赤の強いアクセントが混ざっています。このテーマに使われた特に重要な技法としては、レリーフ装飾(たとえば蜂の巣形状など)がとりわけ特徴的で、同系色のステッチやエレクトロ・ウェルダーのディテールが加えられています。ほかに他素材の糸を交えたアルカンターラ織布、独自のスタイルとなるアルカンターラのパイピング(対照色の管状加工)、黒の上に黒を重ねたマイクロドット効果、2色素材のサンドイッチ構造、ヒート・ウェルダーによるポリウレタンの幾何学的パッチワークなどがあります。

ハイパーボリック・ジオメトリ



2. コンティニュアム(CONTINUUM、連続体)
より冷静な性格を見せるこのテーマは自然な色調を中心に、ときおり明るい色が使われています。その独自性、そして加工された自然素材(コルクなど)と貴重なあるいは高価な素材との対置によって、ファッションやジュエリー・デザインの最近のトレンドを想起させます。

コンティニュアム



パーフォレーション加工のベージュのアルカンターラにはニュートラルな同系色のステッチが加えられています。ほかにはメランジュ・エンボス加工またはアシッドグリーンのポリウレタン製ディテール、ひび割れ効果をもたらす白のラミネート加工、磨きあげた青銅色効果、フォーム加工の上に施した革新的な多層エレクトロ・ウェルダー加工があり、さらにベージュのアルカンターラに使われた白く希釈したレジンによるデニムタイプは同系色ポリウレタンの微妙なインサートによって驚くべき光の効果を生んでいます。

3. ディープ・ブルー(DEEP BLUE、深い青)
第3のテーマは海と、『ゼロ・グラビティ』『インターステラー』など最近の多くの映画でも描かれた宇宙空間の深みをヒントとしています。深い青のアルカンターラ素材が、さまざまな最先端技法で作り出された神秘的な光の点に彩られています――レーザー・パーフォレーションの生地に埋め込まれたスワロフスキー・クリスタル、反射性のインサートやパイピングによって光る表面、星のような効果を見せる磨いた黒のラミネート加工、銀の背景に施したCNCパーフォレーション加工、黒とアシッドグリーンという強い色を使ったエレクトロ・ウェルダーのフォーム層を持つデニム生地などです。

ディープ・ブルー



4. オーグメンテッド・リアリティ(AUGMENTED REALITY、拡張現実)
3次元のさまざまな効果、大胆なパターン、3Dによるだまし絵効果、催眠的なグラフィックスによる視覚的錯覚を特徴としたこのテーマは、間違いなく4種の中でもっとも芸術的、刺激的なものです。鮮やかなカラーパレットにはオレンジ、赤、紫が使われ、下地には白、ライトグレー、アイスの微妙なトーンが使われています。特に興味深い技法として、シリコン、レジン、光沢ポリウレタンなどの合成素材が、典型的なアルカンターラ素材との楽しい対照として使われています。またプリーツ加工、レーザー加工、CNCパーフォレーション、エレクトロ・ウェルダーによるディテールなどが最終的なスタイルの仕上げとなっています。

ディープ・ブルー



今回の自動車産業向け「アルカンターラ・コンセプト・ブック」は、アルカンターラの技術的ノウハウの全容と、差別化されたテーラーメイド手法、独自のファッション感覚とを結びつけています。イタリア製の素材アルカンターラは、明日のテイストとニーズを体現して未来を明確に見すえながらも、一方の足はしっかりと伝統の中に根ざしています。こうしてカーインテリアのための装飾素材は、さらに巧みでコンセプトの明確なものになりました。アルカンターラのアプローチの特徴である、革新的な技法とテーラーメイドの仕上げとが巧みに組み合わされているからです。

アルカンターラ社の革新的な研究開発センターが生みだした高度な技術的プロセスのおかげで、アルカンターラという素材は常に改革と変化を繰り返し、きわめて独自性の高い形に生まれ変わることができます。それは性能、快適性、ドライビングの喜びといった面で妥協することなく、美、デザイン、感覚性をもたらすテーラーメイドのソリューションを常に追い求めているからです。

*この発表はグローバルのものです。

アルカンターラとは:
1972年に設立されたアルカンターラは、メイド・イン・イタリアの品質を誇る最高級な素材を作り出します。
アルカンターラ社(Alcantara S.p.A.)の登録商標であるアルカンターラ? (Alcantara?)は、無類の優れた感覚特性、外観の美しさ、特殊機能性を持ち合せた画期的なカバーリング素材です。この驚くべき多様性を持つアルカンターラ?は、ファッション、アクセサリー、自動車、インテリアデザイン、家具、コンシューマ・エレクトロニクス、などさまざまな分野のリーダー企業により選ばれ、採用されています。また、サステナビリティ(持続可能性)に対して企業として真摯に取り組み関連する認証取得に取り組んでいます。環境保護を最重視するとともに、毎日使うもののよさを追求したい人のためのライフスタイルを提供します。アルカンターラは、全製造工程及び製品ライフサイクルから排出される二酸化炭素排出量の削減に努めています。2009年に製造過程における二酸化炭素排出量を削減し、「カーボン・ニュートラル」認証を取得しました。また、サステナビリティ分野における企業のコミットメントを示すためにアルカンターラ社は、テュフズードより国際的な認証を得て、毎年、独自のサステナビリティレポートを公表しています。こちらは、ウェブサイト上からのダウンロードも可能です。本社をミラノに置き、生産拠点とR&Dは、ウンブリア州の代表的な街であるネラ・モントロにあります。

アルカンターラホームページ(日本語): http://www.alcantara.com/ja/index.do
アルカンターラホームページ(日本語・サイトマップ): http://www.alcantara.com/ja/sitemap/index.do
アルカンターラホームページ(イタリア語):www.alcantara.com
アルカンターラ You Tube チャンネル(日本語):http://www.youtube.com/user/AlcantaraJapan
アルカンターラ Facebook(英語):https://www.facebook.com/Alcantara.Company
アルカンターラ Facebook(英語):https://www.facebook.com/Alcantara.Company

国際規格の取得認証:
UNI EN ISO 9001:2008年取得認証 品質マネージメントシステムの国際規格
ISO/TS 16949:2009年取得認証 自動車産業に特化した品質マネージメントシステムの国際規格
UNI EN ISO 14001:2004年取得認証 環境マネージメントシステムの国際規格適合を示す認証
エコテックススタンダード100:1994年取得認証 製品との接触が人体に害を与えないことを保証
Authenticity認証: インテリアデザイン業界で制定された正規品であることを保証する認証
SA8000認証:2008年3月認証取得 社会的説明責任へのコミットを実証する国際規格
カーボン・ニュートラル認証:2010年取得認証 二酸化炭素排出を環境プロジェクト支援によりゼロ化