8月22~23日 ツインリンクもてぎ(栃木県)

全日本F3選手権の第14~15戦がツインリンクもてぎで開催され、日産の#23高星明誠が第15戦で3位表彰台を獲得しました。

第15戦表彰台
#22ルーカス・オルドネス



今季2度目のもてぎでのレースとなった今大会、金曜日の練習走行では高星が総合トップタイムを記録。オルドネスも3番手タイムを記録し好調なスタートを切りましたが、翌日に行われた予選では天候や路面状況の変化に苦戦し、高星が第14戦で4位、第15戦で3位に、オルドネスは2戦ともに7位となりました。

第14戦決勝は22日(土)に行われました。4番手スタートの高星は、スタート順位を維持しながらじわじわと3番手のマシンに迫っていくと、2台の前に周回遅れのマシンが近づいてきた11周目に、前のマシンに並びかけました。抜きどころの少ないもてぎでようやく生まれた逆転のチャンスでしたが、かわすことができず、4位でチェッカーを受けました。7番手スタートのオルドネスはスタートで順位を下げ、9位でレースを終えました。

23日(日)に行われた第15戦では、高星が3位でフィニッシュ。前日のようなオーバーテイクのチャンスは訪れませんでしたが、レース中盤に小雨の降りだす難しいコンディションの中、終盤までプッシュの手を緩めずに走り切りました。オルドネスは、スタートで1台をかわし6番手に浮上。V字コーナーで一つポジションを下げましたが、そのまま離されずについていくと、90度コーナーで再び1台をかわして6番手に上がりました。しかし、このバトルで相手のマシンと接触した際にマシンにトラブルが発生したため、ピットに戻りリタイアとなりました。

高星明誠(第14戦4位/第15戦3位)
「金曜日の走行ではクルマの調子も良かったのですが、予選のタイミングでいいタイムを出すことができませんでした。決勝レースでは、クルマのポテンシャルの高さも実感できたのですが、なかなか逆転の機会がなく、改めて予選の重要性を痛感する週末になりました。第14戦でチャンスを活かせなかったので、第15戦では絶対にものにするんだと強い気持ちで臨んだのですが、チャンスを作ることもできませんでした。次の大会で最終戦になりますが、菅生はチームとしても得意としているところなので、2レースともに優勝できるよう、自分のできることを尽くしたいと思います」

ルーカス・オルドネス(第14戦9位/第15戦リタイア)
「第14戦では、前回のもてぎ(第3~5戦)と同じようなシチュエーションで、なかなか前のマシンをとらえることができずにフラストレーションのたまるレースになりましたが、第15戦ではいい戦いができました。相手もGT500に参戦している選手で、彼とまさかF3の舞台でも戦うことになるとは思っていなかったし、お互いにリタイアしてしまったのが非常に残念ですが、素晴らしいバトルができたと思います。最終戦では、ここまで僕が成長できたものを発揮できるよう頑張りたいと思います」

<全日本F3選手権第14戦>14周
Pos:No:Machine:Driver:Time/Behind
1:7:HFDP RACING F312:福住仁嶺:25'04.240
2:37:PETRONAS TOM'S F314:ニック・キャシディ:7.962
3:36:PETRONAS TOM'S F312:山下健太:11.501
4:23:B-MAX NDDP F3:高星明誠:12.050
9:22:B-MAX NDDP F3:ルーカス・オルドネス:18.840

<全日本F3選手権第15戦>20周
Pos:No:Machine:Driver:Time / Behind
1:7:HFDP RACING F312:福住仁嶺:35'46.771
2:36:PETRONAS TOM'S F312:山下健太:1.166
3:23:B-MAX NDDP F3:高星明誠:2.789
-:22:B-MAX NDDP F3:ルーカス・オルドネス:11Laps

<関連情報>

「日産モータースポーツ」サイト