日産、世界各地のレースで表彰台 ニュルブルクリンク24時間では歓喜のトップ10フィニッシュ
カテゴリー: 日産のニュース
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2015/05/21
・イタリアのイモラでは同じくLM P1ドライバーのティンクネルとシュルツイスキーがELMSで好走
・#eatsleepRACErepeatのレースウィークは、米国、オーストラリアでも好成績
ル・マン24時間を目前に控えた日産のLM P1ドライバー5人が、ニュルブルクリンク24時間とヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(ELMS)に参戦。多忙な中でル・マンのウォームアップ代わりともなるレースに臨みました。
ルーカス・オルドネス(スペイン)、ミハエル・クルム(ドイツ)、アレックス・バンコム(英国)に、日本の星野一樹が加わる布陣でニュルブルクリンク24時間レースに挑んだ#35 Nissan GT-R NISMO GT3は、近年の参戦では最上位となる総合9位でのフィニッシュを果たしました。ELMSのイモラ4時間では、ハリー・ティンクネル(英国)がポールポジションを獲得。LM P3 クラスでも#11ルナンレーシング・ジネッタ・ニッサンのマーク・シュルツイスキー(ロシア)が、初回スティントで好走を見せました。
今年のニュルブルクリンク24時間は、VLN1で悲しいアクシデントに見舞われ、心情的に厳しいイベントとなりました。過酷な24時間に及ぶレースの末に9位でフィニッシュできたことは、懸命な作業を続けてきた日産GTアカデミーチームRJN、ニスモ、ドイツ日産、そしてもちろんドライバー陣営の努力の証と言えるでしょう。
ペナルティにより上位30台によるポールポジションチャレンジへの進出を逃した#35 Nissan GT-R NISMO GT3は、31番手からレースをスタート。
現地時間5月16日土曜日16時には、ミハエル・クルムが24時間に渡る挑戦の先陣を切りました。その後、バンコム、オルドネス、星野とつなぎ、まずは全ドライバーがシングルスティントをこなしました。
「非常にスムースなレースとなりました」とチームボスのボブ・ネビルは述べました。「まず全員がシングルスティントを走行した後は、それぞれダブルスティントに臨みましたが、全員が順調でした。夜には雨が降ってきたのでかなり慎重に行きましたが、それがうまくいきました。マシンの動きは時計のように正確でした。レースの間、一切の修復の必要がないというのは、いつでも気持ちのいいものです。チームの働きには非常に満足していますし、素晴らしいリザルトを得ることができて、とてもうれしいです」
「日産、ニスモ、そしてRJNモータースポーツにとって、素晴らしいリザルトです」とドライバーのバンコムも述べました。「マシンはまったく狂いなく走行を続け、さらに重要なことに、私たちもマシンを壊すことがありませんでした! チームメートはみんな素晴らしい仕事をしました。マシンを一度もガレージに入れることなく、レースを走り切ることができました」
「去年は悔しい思いをしていたので、本当に嬉しいです」と星野。「このプロジェクトに関わる全ての人に感謝していますし、Nissan GT-R NISMO GT3の信頼性・ポテンシャルを証明することが出来ました。来年再来年、必ずまた戻ってくるチャンスをつかみ、更に上を目指して頑張ります!遠く日本からたくさんの応援、本当にありがとうございました」
また、クルムは「長年苦労してきたニュルブルクリンク24時間レースで結果を残すことができて、本当に嬉しく思います。Nissan GT-R NISMO GT3はトップと戦えるポテンシャルがありましたし、僕たちドライバーは皆、ギリギリの攻めをしました。こんなにクラッシュが多い24時間レースは初めてだったけど、4人とも切り抜ける事ができましたし、車にダメージもありませんでした。また、挑戦したいと思います。応援、ありがとうございました」と話しています。
このレースでは、シュルツ・モータースポーツからもNissan GT-R NISMO GT3がエントリーして、好走を見せました。残り1時間の時点で#35 GT-Rのすぐ後ろを走行していましたが、チェッカーフラッグ目前というところでギアボックスにトラブルが発生し、後退しました。シュルツでは、2014年にRJNから参戦したGTアカデミーの勝者、フロリアン・ストラウスがドライバーとして参加していましたが、チームの努力は惜しくも報われませんでした。
ELMSでは、ティンクネルがイモラ4時間で激走を見せました。#38 JOTAスポーツ・ギブソン・ニッサンのハリー・ティンクネルは、すぐにリードに立って差を広げますが、セーフティカー(SC)が入ったことによって帳消しとなってしまいます。しかし、SCがコースから外れると再びギャップを築き、チームメートにステアリングを託しました。P3クラスでは、マーク・シュルツイスキーがルナンレーシングから初参戦に臨み、猛烈なペースで2位を走行しました。
「LM P1プログラムのドライバーとしてハリーとマークを選んだことを、改めて納得させてくれるようなペースでした」と日産のダレン・コックスは述べました。「トップ勢とは異なる道のりで成長してきた2人ですが、どちらも非常に速いドライバーです。この競技はチームワークがすべてであることを、よく理解していました。今日の活躍を見ることができて、本当にうれしいです」
一方、チームLNT・ジネッタ・ニッサンで参戦したクリス・ホイと2014年GTアカデミー勝者のガーテン・パルトウにとっては、厳しい内容となりました。チャーリー・ロバートソンと組んだホイは好走も見せましたが、#2 マシンはギアボックストラブルによりガレージに入ったままリタイアとなりました。マイク・シンプソンと組んだパルトウもテクニカルトラブルに見舞われ、6位でのフィニッシュとなりました。
オーストラリアでは日産のV8スーパーカー陣営が、ウィントン・モーター・レースウェイで活躍。マイケル・カルソとリック・ケリーが16日のスプリントレースで揃って表彰台に上がりました。カルソは、翌日曜日に行われた200kmレースでも4位でのフィニッシュを果たしました。
カルソが駆る#23 ニッサンアルティマV8スーパーカーは、ル・マン24時間でのレースデビューを控えるNissan GT-R LM NISMOにちなんだ新しいカラーリングで登場しました。
米国のバーバー・モータースポーツパークで開催されたピレリ・ワールド・チャレンジのGTA部門で優勝した2011年のGTアカデミー・米国チャンピオン、ブライアン・ハイコッターは、この週末にカナダのカナディアン・タイヤ・レースウェイで行われた初めてのPWCレースでもクラス優勝を果たし、2週連続で勝利を飾る快挙を果たしました。
Always Evolving Nissan GT-R NISMO GT3のハイコッターとチームメートのジェームス・デイビソンはまもなく、PWCイベントのレース2を迎えます。
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