日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン)は2日、11月28日から12月1日、愛知県内にて開催された、第52回技能五輪全国大会において、「自動車工」(松本紳太郎 選手)、「メカトロニクス」(和田大樹 選手/立野瑞樹 選手)、「機械製図」(安部翔伍 選手)の3職種で金メダルを獲得したと発表しました。金メダルを獲得した選手は、2015年8月にブラジル・サンパウロで開催される「技能五輪国際大会」への出場権も獲得しました。
同社は、特に「自動車工」職種において、金賞、銀賞(五島聖太 選手)、銅賞(川崎翔太朗 選手)と、表彰台を独占する快挙を達成しました。
また、金メダルを受賞した3職種に加え、「自動車板金」(銀賞:中村雄太郎 選手)、「フライス盤」(銀賞:高橋 真哉選手、銅賞:天童悠輝 選手、佐藤和選手)、「電子機器組み立て」(銅賞:中島北斗 選手) の職種においてもメダルを獲得しました。同社から出場したすべての職種でメダルを獲得したのは、2008年の千葉大会以来となります。

「自動車工」職種表彰式 表彰台を独占 「自動車工」職種表彰式 表彰台を独占
「メカトロニクス」職種表彰式 和田大樹 選手・立野瑞樹 選手
「機械製図」職種表彰式 安部翔伍 選手


「自動車工」は、車両の点検から診断、修理等自動車工に求められる技能を総合的に審査される職種であり、短い時間内で行うためには日頃の鍛錬が試されます。
また、「メカトロニクス」職種は、メカニクス(機械工学)とエレクトロニクス(電子工学)、インフォマティクス(情報工学)の3分野からなる新しい技術領域です。メカトロニクス技術者は、総合的な知識を駆使し、工場の製造プラントの設計、据付、プログラミング、試運転及び保守の仕事に携わりますが、時代の変化とともに知識の幅の深さが要求される新しい職種です。
「機械製図」職種は、コンピューター・グラフィックス(CG)にも用いられるCADソフトを使用します。1日目は、課題図で与えられた部品を図面(2次元)で表現し、2日目は、与えられた実物を測定しながら立体モデル(3次元)を作成し、その完成度を競います。“イメージ脳”といわれる右脳が活発であるほど、立体の認識力が優れていると言われています。

2015年8月にブラジル・サンパウロで開催される「技能五輪国際大会」は、22歳以下(メカトロニクスは25歳以下)の若者が、技能を競うことにより、参加国の職業訓練の振興と技能水準の向上などを目的に開催されます。同社は、1977年のオランダでの国際大会から出場しており、2013年ドイツ大会までのメダル獲得累計は、金賞18件、銀賞10件、銅賞7件となっています。