エアログレード『スパーダ』復活でライバルの追撃を開始

ホンダ ステップワゴン
↑ノーマルグレード(上)と比較しても、“攻め”のフロントマスクが斬新な、待望のエアロモデル、スパーダ(下)
今やミニバンにおける必須ともいえるのが「エアログレード」である。同クラスのライバルが軒並みこれらをラインナップさせる中、ステップワゴンになかったのは商売上もつらかったはずだ。今回のMC(マイナーチェンジ)では旧型に設定されていた『SPADA(スパーダ)』を復活させることでライバルたちに対し真っ向から勝負できる体制ができたことになる。

エアログレードというと外観やタイヤを太くしただけの仕様が多い中、スパーダは専用サスペンションを設定するなど、元来低重心でハンドリングの良かったステップワゴンの走りをスポーティに仕上げることに成功しているという。また、標準モデルもエクステリアを中心にデザインを変更、こちらはよりファミリィ向けとなった 。

外観だけでなく、中身もしっかりと磨き上げてきた新型ステップワゴン、発売は11月上旬を予定しているが、東京モーターショーでも参考出品車として実車を見られるはずだ。スパーダは特に売れそうな予感。期待して待て!

スパーダ専用装備はもちろん、2列目キャプテンシートの設定など装備面の充実も光る
←スパーダにはエアログレードにふさわしい数多くの専用装備が装着される。写真上のエアロフォルムバンパー&ダーククローム調メッキグリルのほか、テールゲートスポイラー(①)、サイドシルガーニッシュ(②)、フロントと同じ処理が施されたリアライセンスガーニッシュ(③)



←さらに、専用デザインの16インチアルミホイールも設定される(④)。一方、室内では専用仕様のシート表皮やメタル調パネルを採用した。MC前の24Zに設定されていたパドルシフトには、状況を判断してDポジション(通常の自動変速モード)に自動復帰するモードが新たに追加されている(⑤)



←アームレストを備えた2列目キャプテンシートをメーカーオプションで設定(⑥)。トップライトルーフはMC前のホワイトガラスから、高熱線吸収UVカットガラス+プライバシーガラスのタイプに変更(⑦)。キャプテンシートはチップアップ&スライド機構を採用し、3列目への乗降性を向上。最大470㎜もスライドする(⑧)

SPECIFICATIONS
グレード スパーダ 24SZi
トランスミッション CVT&5AT(4WD)
全長×全幅×全高(mm) 4660×1695×1770
最高出力[kW(ps)rpm] 119(162)/5700
最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] 218(22.2)/4000
10・15モード燃費(km/L) 12.2