■パワーアップや新ミッション採用など走りの性能を向上させる改良が実施された

スポーツカーとして高い人気と知名度を誇るポルシェ911に一部改良が施された。
今回の改良のハイライトは、カレラ、カレラ S、カレラ カブリオレ、カレラ S カブリオレにポルシェ・ドッペルクップルング(PDK)とダイレクト・フューエル・インジェクション(DFI)が採用されたこと。
PDKとはポルシェにより開発されたダブルクラッチ式ミッション。前進7速のギアが組み込まれ、AT特有の快適走行とMTのようなダイナミックなシフトチェンジが可能だ。
さらにポルシェのスポーツカーとしては初めて導入されたDFIと組み合わされることで、100km当たりの燃料消費量で11Lを大幅に下回っただけでなく、CO2排出量も最大15％削減された。
しかも、環境性能が向上されたにもかかわらずエンジンのパワーアップも実現。3.6Lエンジンの最高出力は＋20psの345ps、3.8Lエンジンは＋30psの385psで、後者が搭載されたカレラ S クーペは、最高速度300km/hオーバーが実現されている。
機能面以外では、フロント＆リアデザインが一新。新しいLED式ライトが採用され、従来モデルとの差別化が図られた。装備面ではダイナミックコーナリングライトが全モデルにオプション装備として用意されたほか、クラリオン製カーナビゲーションシステムが標準装備とされている。
価格は従来モデルに対し27万円から101万円高に設定され、カレラ クーペ(6MT)の1162万円からカレラ S カブリオレ(7AT)の1627万円まで。
なお、GT2、ターボ、ターボ カブリオレの09年モデルも同時に登場。変更点としては、上記モデルと同様にクラリオン製カーナビゲーションシステムが標準装備されている。
価格はターボが73万円高で6MTが1931万円、5ATが1994万円。ターボ カブリオレは78万円高の2171万円で、GT2は35万円高の2642万円となる。
■発表日：平成20年6月6日　■取り扱い：ポルシェ正規販売店