11年ぶりにフルモデルチェンジを果たした最高級ロードスター

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↑アルミのボディシェルを採用することで、大幅な軽量化を実現
1952年に発表されたガルウィングモデル「300 SL」を祖とする、メルセデス・ベンツの高級スポーツカーであるSLクラスが、11年ぶりに6世代目へとフルモデルチェンジを果たした。流麗なロードスターのスタイリングに、様々な先進技術を採用。最高級ロードスターとして優れた走行性能と上質で快適な乗り心地、高い環境適合性と安全性を兼ね備えたモデルに仕立てられている。

エクステリアは、ロングノーズ&ショートデッキという伝統的なスタイリングを継承。メルセデス・ベンツの量産モデルとしては初となるフルアルミニウムボディシェルを採用したことで、従来モデルと比較して最大で140kgもの軽量化が果たされた。また、部位により最適な素材や構造設計を施すことで、ねじれ剛性が従来モデルより20%以上も向上。操縦性と快適性が高められている。

インテリアは、7インチディスプレイを中心とするユーザーインターフェイス、COMAND(コマンド)システムや、冬のオープン走行時に役立つ快適装備であるエアスカーフなどにより、最高級ロードスターにふさわしい利便性、快適性が実現された。

新たに採用された装備としては、低音スピーカーをドアに内蔵せず運転席および助手席の足元に設置することでルーフの開閉状況にかかわらず臨場感あふれる音響を実現する「FrontBassシステム」。ワイパーブレードに数多く開けられた穴からウォッシャー液を噴射することにより、オープンルーフ時にも室内を汚すことなく視認性を確保できる「マジックビジョンコントロール」が標準装備される。

安全装備としては、レーダー波を用いて前方や側方の車両などを検知し、自動的にブレーキを作動させ衝突の危険性を低減する最新の予防安全システム「レーダーセーフティパッケージ」や、配光モードを自動で切り替えるインテリジェントライトシステム等の先進のドライバー支援システムなどが標準装備される。

パワートレインは、全モデルに新世代直噴エンジンとECOスタートストップ機能(アイドリングストップ機構)を備えた最新型の7速ATを採用。動力性能と燃費経済性とを高次元で両立させた。エンジンは、3.5LのV6ユニットと、4.7Lと5.5Lの2つのV8直噴ターボユニットが用意される。軽量ボディとあわせて、燃費性能はグレードにより、22~30%の向上を果たしたという。

価格は、3.5Lユニットを搭載するエントリーグレード、SL350ブルーエフィシェンシーの1190万円から、5.5Lユニットを搭載する最上級グレード、SL63AMGの1980万円までとなっている。
グレード SL350ブルーエフィシェンシー SL550ブルーエフィシェンシー SL63AMG
駆動方式 FR
トランスミッション 7AT
全長×全幅×全高(mm) 4612×1877×1315 4633×1877×1300
ホイールベース(mm) 2585
車両重量(kg) 1685 1785 1845
乗車定員(人) 2
エンジン種類 V6DOHC V8DOHC+ターボ
総排気量(cc) 3498 4663 5461
最高出力[kW(ps)rpm] 225(306)/6500 320(435)/5250 395(537)/5500
最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] 370(37.7)/3500-5250 700(71.4)/1800-3500 800(81.6)/2000-4500
10・15モード燃費(km/L) -
ガソリン種類/容量(L) プレミアム/75
車両本体価格(万円) 1190.0 1560.0 1980.0
■発表日:平成24年3月18日 ■取り扱い:メルセデス・ベンツ正規販売店