トヨタ プリウスの中古車価格が1年で約50万円ダウン! 人気の国産ハイブリッド車、今オススメの買い方・選び方は?
2025/01/01

中古車流通量も豊富で選びやすくなった!
“ハイブリッド”を世界に広めた立役者といえば、プリウスをおいて他にない。そんなプリウスも一昨年、5代目へとフルモデルチェンジ。スポーツハッチのようなフォルムへと生まれ変わって大いに話題を呼んだ。
古くからのファンはもちろん、これまでプリウスに興味をもっていなかった層にも支持されて、新車は大人気に。しかし折り悪く、半導体不足などの影響で工場出荷が遅れがちに……。注文から納車まで半年程度の期間がかかることもあったという。
そうした影響もあり、デビュー当初の中古車平均価格は高めの水準となっていたが、現在はかなり落ち着いて2023年11月比で約50万円のダウン。ついに400万円を下回った!

いよいよ手に届きやすい価格帯になってきた中古車のプリウス(5代目・現行型)。この記事ではモデルの概要を振り返るとともに中古車市場の状況を分析、さらにオススメのグレードを紹介しよう。

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トヨタ プリウス(5代目・現行型)× 全国1. プリウス(5代目・現行型)のモデル概要:スポーティ路線にシフト
2022年12月、現行型プリウスは鮮烈にデビューした。クラウンクロスオーバーなどと共通するハンマーヘッドデザインを採用、フロントウインドウも大きく傾斜させるなど、従来までのスタイルから大胆なイメージチェンジが図られた。
ボディサイズは先代と比べて全長で25mm、全幅で20mm大きくなったが、全高は逆に50mmダウン。ホイールベースは25mm長くなっているが、主にリアオーバーハングを短くして、スポーツカー的なスタイルが実現された。
パワートレインは1.8Lエンジンおよび2Lエンジンのハイブリッドと、同じく2Lエンジンのプラグインハイブリッドが用意される。1.8Lエンジンは先代から踏襲されたものだが、電動化ユニットを一新したことで大幅にパワーアップした。
このモデルから新たに設定された2Lエンジン版ハイブリッドは、ミドルクラスのスポーティサルーンを思わせる力強さだ。外観から想像されるスポーティなイメージに、パワーユニットでも応えたというわけ。同エンジンを搭載するプラグインハイブリッドは前モーターを強化することで、通常のハイブリッド車よりもさらにパワフルな走りを手に入れている。


プリウス(5代目・現行型)に設定されているグレードは以下のとおり。
「X」:1.8Lエンジン・ハイブリッド車の標準グレード
「U」:1.8Lエンジン・ハイブリッド車の上級グレード(KINTO専用)
「G」:2Lエンジン・ハイブリッド車&プラグインハイブリッド車の標準グレード
「Z」:2Lエンジン・ハイブリッド車&プラグインハイブリッド車の上級グレード
「X」は簡素な装備内容で、ボディカラーもシルバーと白の2色だけで、主に法人利用を想定した仕様となっている。「U」はトヨタのサブスクリプションであるKINTO専用グレードだ。
つまり、新車を購入するなら2Lエンジンのハイブリッド車&プラグインハイブリッド車の「G」もしくは「Z」グレードがメインとなる。「Z」はボディ下部のブラック部分が艶あり塗装となり、合成皮革のシート表皮やシートのベンチレーション機能、大型ディスプレイなどが装備される。

2.プリウス(5代目・現行型)の価格状況&考察:供給量の急増が価格にも影響
中古車平均価格の話をする前に、まずは中古車流通量に注目してみたい。2022年12月の新型デビュー後、中古車市場での流通量も増えていったものの、1000台を上回るにはやや時間がかかっていた。おそらくは半導体不足などの影響で新車の納車が追いついていなかったためだろう。
しかし今年2月以降、ブーストがかかるように供給量が急増。今年11月には中古車流通量が対前年比で約1000台もの増加となる約1700台となった。中古車平均価格が直近1年で約50万円も下がったのも、供給量が増えて旺盛な中古車需要に追いついたため、と考えて良いだろう。

現在の中古車平均価格は400万円弱。グレード構成では「Z」が圧倒的に多く、全体の7割までを占めている。ちなみに同グレードの新車価格は370万~392万円。
これまでの推移を見る限り、今後も中古車供給量が増え、中古車平均価格が下がると期待できる。プリウス(5代目・現行型)の中古車はこれから本番と言えそうだ。

中古車のオススメ①:価格重視なら「X」で決まり
プリウス(5代目・現行型)をとにかく安く手に入れたいなら、1.8Lエンジンのハイブリッド、「X」が狙い目となる。プリウス(5代目・現行型)全体の中での割合こそ少ないものの、中古車の供給量が増えた今なら「X」だけで100台以上の物件が見つかる。
価格の一例を挙げると、2023年式・走行距離3.1万km・修復歴なしの「X」で総額275.5万円。新車価格よりもおよそ諸経費分が安くなる計算だ。

「X」はビジネス向けという位置づけではあるものの、先進安全機能や、ある程度の快適装備はきちんと揃っている。また燃費については32.6km/Lと全グレード中ナンバーワン! 動力性能も必要十分であり、価格以上の満足度を感じる1台だろう。
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トヨタ プリウス(5代目・現行型)× 「X」×全国中古車のオススメ②:コスパ重視なら最上級の「Z」を
中古車相場が下がってきたプリウス(5代目・現行型)。ここはひとつ、さらなるお買い得感を求めてみたい。新車との価格差が大きい中古車のグレードは……ずばり、2Lエンジンのハイブリッド「Z」だ。
前述のように「Z」は全グレード中で最も流通量が多い。そのため価格帯も幅広く、総額320万~800万円となっている。流通量が豊富なので、価格が低め、かつ走行距離も少なめの物件も少なくない。

例えば、2023年式・走行距離0.8万km・修復歴なしの「Z」で総額329.3万円。同グレードの新車価格は370万円だから、約40万円+諸経費が安くなる計算だ。
良コンディションで装備内容が豪華、そのうえコスパも高い! となれば、中古車を選ぶ理由は十分。良い買い物ができた、ときっと満足できるはずだ。
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トヨタ プリウス(5代目・現行型)× 「Z」×全国▼検索条件
トヨタ プリウス(5代目・現行型)× 全国※記事内の情報は2024年12月23日時点のものです。

自動車ライター
田端邦彦
自動車専門誌で編集長を経験後、住宅、コミュニティ、ライフスタイル、サイエンスなど様々なジャンルでライターとして活動。車が大好きだけどメカオタクにあらず。車と生活の楽しいカンケーを日々探求している。プライベートでは公園で、オフィスで、自宅でキャンプしちゃうプロジェクトの運営にも参加。