安いミニバンが欲しい! 予算70万円オススメ中古車5選|定番からコンパクトまで価格や流通量を紹介【2024年下半期】
2024/12/25

人気ミニバンも予算70万円以内で狙える!
近年、装備が充実するにつれて車両価格も上昇中の新車たち。それは中古車も同様で、装備が充実すれば平均価格も上昇してしまうのは仕方がないところ。
実際、2024年11月の中古車平均価格は219.3万円で、昨年同月比で18.7万円も上昇(出展:リクルート自動車総研)しています。
とはいえ、例えば家族が増えて3列シートミニバンが必要になったという人にとっては移動すべてを公共交通機関で賄うのは負担も大きく、車の購入を検討している人も多いのでは?
中古車の価格が上昇中とはいえ、まだまだ世の中には手頃な価格で狙うことができるコスパの高いミニバン中古車も数多く存在しています。
そこで今回は、総額70万円の予算で狙うことができる「修復歴なしかつ走行距離が10万km以下の中古ミニバン」オススメ5モデルピックアップしてご紹介いたします!
トヨタ ヴォクシー(2代目)

トヨタのミドルクラスミニバンとして高い人気を誇るヴォクシー。ノアとは兄弟車関係にありますが、ヴォクシーはドレスアップ要素の強いスタイルをもっている点が特徴となっています。
今回紹介する2代目モデルでは2.0Lエンジンを搭載し、CVTを組み合わせたパワートレインをもっており、5ナンバーサイズの標準モデルの他、エアロパーツで3ナンバーサイズとなったZおよびZSグレードが用意されています。
基本的には3列シートを備えたモデルとなりますが、3列目シートを省いて5人乗りとした「トランスX」グレードが存在する他、2010年6月にはスポーツコンバージョンモデルの「G’s」も追加されています。

新車時はノアよりもヴォクシーの方が人気だったようで、中古車掲載台数もヴォクシーの方が3倍近く多いという状況。
今回の総額70万円以内かつ修復歴なし、走行距離10万km未満という条件では160台ほどがヒットし、エアログレードで7万km未満というものも射程圏内となります。
ちなみに、スポーティなG’sは執筆時点で該当するのは1台のみ。「どうしても!」という方は、予算をアップする必要がありそうです。
▼検索条件
トヨタ ヴォクシー(2代目)×総額70万円以下×走行距離10万km以下×修復歴なし×全国日産 セレナ(4代目)

日産が誇るミドルサイズミニバンの雄であるセレナ。現在は6代目モデルが現行型となりますが、今回の条件で狙えるのは2010年に登場した4代目モデル。
デビュー当初は2.0L直噴エンジンのみのラインナップでしたが、2012年8月の一部改良でスマートシンプルハイブリッドの「S-HYBRID」グレードを追加。ただコンパクトなマイルドハイブリッドであるため、燃費性能は通常モデルから+1.4km/Lの向上にとどまっています。
グレード体系は通常モデルの他、エアロ仕様の「ハイウェイスター」やオーテックが手がけた「ライダー」も存在しますが、こちらも内外装の違いが主となるため、安価なミニバンを狙うなら標準モデルがオススメと言えるでしょう。

4代目セレナで今回のテーマに合致する中古車は320台ほどが掲載されており、S-HYBRID仕様も110台以上がヒットします。
走行距離が少なめの物件は標準モデルが中心ですが、やや多いものであればハイウェイスターも射程圏内。一方ライダーは希少で、今回の条件で探すには根気が必要となるため、標準モデルをオススメします。
▼検索条件
日産 セレナ(4代目)×総額70万円以下×走行距離10万km以下×修復歴なし×全国ホンダ ステップワゴン(4代目)

ノア/ヴォクシー、セレナと並んでミドルサイズミニバンの御三家と言っても過言ではないのがステップワゴンです。今回紹介するのは2009年10月にリリースされた4代目モデルで、標準モデルとエアロ仕様の「スパーダ」が用意されるのもライバルと共通です。
搭載されるエンジンは2.0Lのi-VTECエンジンが搭載され、先代に設定されていた2.4Lモデルは廃止。3列目シートは御三家の中では唯一床下に格納することができるため、荷室スペースを有効に使うことができるのが美点となっていました。
また、2WDモデルはライバルと同じくCVTを搭載していますが、4WDモデルは5速ATとなっており、走りにこだわるホンダらしさを感じさせる部分となっています。

そんな4代目ステップワゴンの条件に合致する中古車は110台ほどがヒットし、両側パワースライドドアが備わる標準モデルの「G Lパッケージ」や「L」グレードも射程圏内となります。
一方のスパーダは人気モデルということもあり、今回の条件では低年式モデルやそれなりに距離の進んだものが中心となるため、状態を重視するなら標準モデルがオススメと言えるでしょう。
▼検索条件
ホンダ ステップワゴン(4代目)×総額70万円以下×走行距離10万km以下×修復歴なし×全国ホンダ フリード(初代)

ホンダのコンパクトミニバンとして、モビリオの後継車種として2008年に登場したフリード。今回の条件で狙うことができるのは2008年に登場した初代モデルで、5ナンバーサイズのコンパクトなボディでありながら、同時期のステップワゴンなどにも通じるスタイリッシュなデザインをもっている点が特徴です。
デビュー時は2列目キャプテンシート仕様の7人乗りと2列目ベンチシート仕様の8人乗り、そして3列目シートが備わらない5人乗りの「フレックス」を設定。
2011年10月のマイナーチェンジではフレックスが廃止となった他、3列目シートを3人掛けから2人掛けにすることで、乗車定員が6人乗りと7人乗りに変更されているため、8人乗る可能性がある人は前期型を狙うしかありません。
いずれにせよ、中古車を検討する際には乗車定員をしっかり確認するようにしてください。

そんなフリードの条件に合致する中古車は330台以上と豊富に揃っており、安心感の高いメーカー系販売店が扱う中古車も50台以上存在しています。
走行距離も5万km未満の物件が50台近くあり、価格と状態のバランスが良い物件が多いのも魅力的と言えるでしょう。
▼検索条件
ホンダ フリード(初代)×総額70万円以下×走行距離10万km以下×修復歴なし×全国ホンダ オデッセイ(4代目)

ミニバンが必要だけど、走りの性能も犠牲にしたくない……という欲張りなユーザーに支持を集めていたオデッセイ。現行型は背が高くスライドドアを備えるモデルですが、今回紹介するのは、最後のヒンジドアと低い全高をもっていた4代目モデルです。
4代目オデッセイは全グレードで2.4Lのi-VTECエンジンが搭載されますが、通常モデルが173psとなるのに対し、スポーティモデルの「アブソルート」では、ハイオクガソリン仕様となった上で206ps(4WDモデルは204ps)へと高出力化がなされたうえに、トランスミッションも5速ATになるというこだわりぶりでした。
また3列シート車でありながら、2WDモデルでは全高を1545mmに抑えて立体駐車場に対応している点も4代目オデッセイの特徴となっていました。

今回の条件に合致する4代目オデッセイの中古車は、130台ほどが存在し、アブソルートも30台弱がヒット。わずかながら走行距離6万km台未満の物件も存在するため、走りにこだわるのであれば少し粘って探してみる価値はあるかもしれません。
一方、通常モデルであればさらに安価なものや後期型モデルも複数存在するため、ハイオク仕様に抵抗がある人や、そこまでの出力は不要という人にはオススメできる仕様となっています。
▼検索条件
ホンダ オデッセイ(4代目)×総額70万円以下×走行距離10万km以下×修復歴なし×全国※記事内の情報は2024年12月18日時点のものです

自動車ライター
小鮒康一(フナタン)
スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車のリーフを買ってしまう暴挙に出る。現在はリーフを手放し3代目インサイトをメインに、NA、NB2台のロードスターや初代パルサー、S660に17系クラウンなど雑多な車種を所有中。