レクサス RZ(初代)をマンガで解説! レクサス初のEV専用車はどんな車?【人気車ゼミ】
2024/01/16
自動車テクノロジーライターの松本先生と、漫画家の田代先生が話題のモデルを深く分かりやすく掘り下げていく連載『人気車ゼミ』。今回紹介するのは新型レクサス RZ。
講師紹介
自動車テクノロジーライター
松本英雄
自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。車に乗り込むと即座に車両のすべてを察知。その鋭い視点から、試乗会ではメーカー陣に多く意見を求められている。数々のメディアに寄稿する他、工業高校の自動車科で教鞭を執る。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。
マンガ家
田代哲也
マンガ家・イラストレーター。1987年『週刊少年ジャンプ・サマースペシャル』(集英社)でデビュー。少年マンガ誌、青年マンガ誌、スポーツ雑誌などジャンルを問わず執筆。絵本『田んぼの昆虫たんけん隊』『水泳大好き!トラ』(星の環会)。2004年より東放学園高等専修学校、東放学園映画専門学校で講師を務める。スズキの車を5台乗り継ぎ、現在の愛車はエスクード。
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レクサス RZ(初代)× 全国重要ワード(マンガ内※)解説
レクサス初のEVは2020年10月に登場したUX300e。これはコンパクトSUVのUXをベースに開発された車。EV専用で開発されたのはRZが初で、コンパクトで高出力なモーター「eAxle」が採用された。RZにはトヨタがハイブリッドカーで培った技術が活用されている。
上部がボディに溶け込むようにデザインされたフロントグリル。3代目RXで採用され、電動化が進んでグリルレスなデザインになっていくことが示唆された。2代目NXから垂直に立った新しい「スピンドルグリル」が採用され、そこから徐々に形状が変化し続けている。
2022年5月に登場したトヨタブランド初のEV専用車。スバルと共同開発されたモデルで、スバルからはソルテラとして発売された。bZ4XはトヨタのサブスクリプションサービスであるKINTOのみで扱うモデルで、申込金が38万5000円、月額利用料が10万4500円~。
EV専用のプラットフォーム。薄型の大容量バッテリーを床下に平置き配置し、低重心・低慣性モーメントを実現。フロントのラジエターサポート部に配置されたV字状ブレース、リアのロアバック補強プレートなどにより、ボディ剛性と衝突時の安全性を高めている。
センターコンソールには消し炭のような自然な黒色を再現した艶炭フィルムを採用。シートやセンターコンソール下の収納スペースには手触りが良く耐久性も高いウルトラスエードが使われている。
前席から後部座席の乗員頭部までカバーする大きなガラスルーフは、バッテリー搭載による床面上昇で乗員のヘッドクリアランスが阻害されることを防ぐため、サンシェードが付いていない。直射日光を遮るために、ハリアーでも採用されている調光機能を搭載した。
モーターは動き出した瞬間から最大トルクを発揮するという特性があり、アクセルを強く踏み込むと強烈な加速感を味わえる。走行モードはノーマル、トルク特性が緩やかなエコ、強いトルクを発生するスポーツ、電費を向上させるレンジ、カスタムから選択可能。
床下のバッテリーに遮音壁としての機能をもたせ、フード開口部に貼られたシールにより走行時の気流の乱れによるノイズを除去している。さらに加速度に応じてモーター音が乗員に心地よく響くように、徹底したチューニングが施されているのも特徴だ。
脱炭素戦略としてハイブリッドカーや燃料電池車も販売していたトヨタに対し、「EV戦略が遅れている」という批判的な報道が多かった。しかしトヨタは2021年12月に行った「BEV戦略に関する説明会」で2030年までに30車種のBEVを展開すると発表。世間を驚かせた。