【朗報】ホンダ オデッセイの新車販売が再開! 中古車で買うならどれがいい? オススメを紹介
2023/12/15
販売が再開された5代目オデッセイ
初代の登場以来、生産を担ってきた狭山工場が閉鎖されたことに伴い、国内市場での製造販売をストップしていた5代目オデッセイが復活した。先行予約は9月からすでに受付中だ。
新車価格は480万400円~516万4500円と、5代目の販売終了時の新車価格からおよそ50万円ほどアップしている。また、納期は3ヵ月~半年程度という状況。(いずれもオフィシャルサイトによる)
一部改良し再販売されている新型はフロントデザインの小変更、シートの快適性向上、またホンダセンシングの機能追加などが行われている。
ただしパワートレイン等は、生産終了時のものと大きくは変わらない。そういった理由からお得な価格で手に入り、かつ納期も短い中古車にも注目したい。
この記事では、2013年11月~2022年9月の間に生産された5代目オデッセイの概要を紹介するとともに、オススメ中古車の選び方をガイドする。
オデッセイとはどんな車?
5代目のオデッセイは、歴代モデルの中でも大きな転換期となったモデルだ。歴代モデルで初めて両側スライドドアを採用。全高も1695~1725mmと、一般的なミニバンに近いサイズとなった。
そのうえで燃料タンクを薄型化するなどの工夫で低床化を実現し、広い車内空間をゲット。乗車定員は4代目の2-3-2(7人乗り)から、2-2-3(7人乗り)もしくは2-3-3(8人乗り)へと変更された。
基本骨格の変更に伴って、サスペンション構造も一新。従来の前後ダブルウィッシュボーン式から、前マクファーソンストラット式・後リジッド式(FF)もしくはド・ディオンアクスル式(4WD)へと変更されている。
全高は高くなったが、重心を低く抑えたことで運動性能は良好だ。ZFザックス製の振幅感応型ダンパーの採用などで、上質な乗り味がもたらされた。5代目はオデッセイらしいスポーティさを維持しながら、ミニバンの利便性を両立させたモデルと言えるだろう。
オデッセイのパワートレイン/グレードによる違い
オデッセイ人気を高めた特徴的な仕様といえば、スポーツモデルである「アブソルート」。5代目も標準モデルと「アブソルート」の2本立てとしている。主なグレード展開は下記のとおり。
グレード名 | エンジンタイプ | 駆動方式 | 乗車人数 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
B | ガソリン | FF/4WD | 8人 | ベーシックグレード |
G | ガソリン | FF/4WD | 7人(FF)/8人 | 快適装備を充実させたグレード |
G EX | ガソリン | FF/4WD | 7人(FF)/8人(4WD) | 最上級グレード |
ハイブリッド | ハイブリッド | FF | 7人/8人 | ベーシックグレード |
アブソルート | ガソリン | FF/4WD | 7人(FF)/8人 | 専用外観、スポーツサス、パドルシフトなどを備えるスポーツモデル。装備は「G」相当 |
アブソルート EX | ガソリン | FF/4WD | 7人(FF)/8人(4WD) | 専用外観、スポーツサス、パドルシフトなどを備えるモデルの最上級グレード。装備は「G EX」相当 |
ハイブリッド アブソルート | ハイブリッド | FF | 7人/8人 | スポーツモデル |
ハイブリッド アブソルート EX | ハイブリッド | FF | 7人 | 最上級グレード |
グレード名 | エンジンタイプ | 駆動方式 | 乗車人数 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
B | ガソリン | FF/4WD | 8人 | ベーシックグレード |
G | ガソリン | FF/4WD | 7人(FF)/8人 | 快適装備を充実させたグレード |
G EX | ガソリン | FF/4WD | 7人(FF)/8人(4WD) | 最上級グレード |
ハイブリッド | ハイブリッド | FF | 7人/8人 | ベーシックグレード |
アブソルート | ガソリン | FF/4WD | 7人(FF)/8人 | 専用外観、スポーツサス、パドルシフトなどを備えるスポーツモデル。装備は「G」相当 |
アブソルート EX | ガソリン | FF/4WD | 7人(FF)/8人(4WD) | 専用外観、スポーツサス、パドルシフトなどを備えるモデルの最上級グレード。装備は「G EX」相当 |
ハイブリッド アブソルート | ハイブリッド | FF | 7人/8人 | スポーツモデル |
ハイブリッド アブソルート EX | ハイブリッド | FF | 7人 | 最上級グレード |
パワートレインでは当初、2.4Lガソリンエンジンi-VTEC仕様のみだったが、2016年2月に2.0Lガソリンエンジンi-VTEC仕様+2モーターのハイブリッドである「スポーツハイブリッドi-MMD」が追加された。
オデッセイの年式による違い
5代目オデッセイはデビュー~2020年10月の前期型と、2020年11月以降の後期型で外観の印象が全く異なる。
前期型では歴代モデルを意識したスマートな外観だったが、後期型ではフロントセクションのほとんどを新規に設計。ボンネットフードの厚みを増したうえでフロントグリルを大型化、ヘッドライトを薄型化し、迫力を重視したデザインとなった。
その他の主な変更点は以下のとおりだ。
・2014年5月:「G エアロパッケージ」追加
・2015年1月:衝突被害軽減ブレーキなどをパッケージした「ホンダセンシング」を一部仕様に装備。「B」グレードを廃止
・2016年2月:ハイブリッド車を追加
・2017年11月:「ホンダセンシング」を全仕様に標準装備化するとともに、機能を充実。フロントバンパーやグリルのデザインを変更
・2020年11月:フロントまわり、リアコンビランプのデザインを一新。インパネのレイアウトを変更。ジェスチャーコントロールパワースライドドア、ハンズフリーアクセスパワーテールゲートを採用(「EX」以上のグレード)。ハイブリッド車の呼称を「e:HEV」に変更。ラインナップを「アブソルート」系のみに集約
2020年11月の変更では外観が変わっただけでなく、装備面も大幅に充実した。なお、このタイミングでハイブリッド車の名称が「e:HEV」へと変更されているが、内容は前期型と共通だ。
先進安全装備である「ホンダセンシング」は比較的早い時期から採用されていたものの、2015年1月~2017年10月までの期間は「G」や「アブソルート」「ハイブリッド」などのグレードには標準採用されていなかった。中古車を選ぶ際には目当ての物件に装備されているか、よく確認しよう。
オデッセイのオススメの選び方①購入価格を抑える
現在、5代目オデッセイは中古車市場に1000台近く流通しており選択肢は豊富にあると言えるだろう。
ボリュームの多い年式はデビュー直後、走行距離では4万~7万kmの物件が充実している。中古車平均価格は180万円台で、リーズナブルな物件を見つけやすい状況だ。
そうした状況を踏まえたうえで、できるだけ購入価格を抑えるなら前期型のガソリン車「G」もしくは「G EX」が狙い目。走行距離5万km未満の物件でも、総額100万円前後から狙える。ちなみに、最廉価グレードだった「B」は中古車市場にほとんど流通していない。
例えば、2013年式・走行距離4.5万kmの「2.4 G EX(7人乗り)」で総額106.8万円。LEDヘッドライトや両側パワースライドドアなどが付いた当時の上級グレードがこの価格ならお買い得だろう。
▼検索条件
ホンダ オデッセイ(5代目) × 2013年11月~2020年10月 × 「G」系グレード & 「G EX」系グレードオデッセイのオススメの選び方②装備重視
ホンダ製ミニバンのフラッグシップであるオデッセイは、ベーシックなグレードでも装備は充実している。その中でも特に高級な装備内容を誇るのがLEDアクティブコーナリングライトやマルチビューカメラ、シートヒーターなどを備える「EX」系グレードだ。
「EX」系グレードは、5代目オデッセイの中古車市場流通量全体の中で半数近くを占める。標準モデルである「G EX」はあまり流通しておらず、多くが「アブソルート EX」もしくは「ハイブリッド アブソルート EX」。「アブソルート」はスポーティモデルであるだけでなく、標準装備も豪華。実質的な最上級グレードということだ。
このグレードに限定したときの価格帯は総額80万円~。さらに「ホンダセンシング」が採用された2015年1月以降の年式、走行距離5万km以下を条件とすると、総額170万円台からのスタートとなる。マイナーチェンジ前の外観ではあるが、現行型オデッセイの最上級グレードが総額200万円以下ならリーズナブルと言えるのではないか。
▼検索条件
ホンダ オデッセイ(5代目)× 2015年1月~ × 「EX」系グレード & 「アブソルート」系グレードオデッセイのオススメの選び方③新車並みのコンディションを
新車販売が再開されたオデッセイだが、できるだけ安く、早く手に入れたい人もいるだろう。そんな人には2020年11月マイナーチェンジ後の後期型がオススメ。
中古車市場には後期型だけで約100台前後が流通。ハイブリッド車とガソリン車の流通量はほぼ同等だ。年式が新しいだけに走行距離5万km未満の物件がほとんどで、価格帯はガソリン車が総額330万円前後~、ハイブリッド車は総額380万円前後~。
新車価格より20万円近く安い物件もある。
後期型は全車「アブソルート」であり、新車価格帯も前期モデルより上がっていた。再販モデルと装備面で若干の違いはあるが、外観や走行性能はほとんど変わっておらず、中古車のオトク感が高い。
▼検索条件
ホンダ オデッセイ(5代目)× 2020年11月~2022年9月※記事内の情報は2023年12月7日時点のものです。
自動車ライター
田端邦彦
自動車専門誌で編集長を経験後、住宅、コミュニティ、ライフスタイル、サイエンスなど様々なジャンルでライターとして活動。車が大好きだけどメカオタクにあらず。車と生活の楽しいカンケーを日々探求している。プライベートでは公園で、オフィスで、自宅でキャンプしちゃうプロジェクトの運営にも参加。