人気の軽自動車「N-BOX」に新型登場! で、先代の中古車価格は今どうなってる? オススメの選び方も解説
2023/08/11
N-BOXの3代目モデルがこの秋にデビュー決定
今秋に発売予定の3代目となる新型N-BOXが公開されました。これまでと同じように「標準モデル」と「カスタム」という2つのデザインが異なるモデルをラインナップ。
標準モデルは基本的なイメージを2代目から踏襲しつつ、丸穴タイプのフロントグリルやブラックアウトされた中に浮かぶ丸目のシグネチャーライトなど、新しさを感じさせるギミックも盛り込まれています。
一方のカスタムは、横一文字のシグネチャーラインとで高級感が演出されました。ダーククロームメッキのフロントグリルにシグネチャーライトが淡く映り込むことで、立体感が強調されるようになっています。
インパネまわりでは7インチTFT液晶メーターをホンダの軽自動車で初採用。デザインは直線基調にすることで、ドライバーが車幅やロール姿勢をつかみやすいように設計されています。
先代になる2代目N-BOXは2023年6月に1万6040台も売れるなど、モデル末期であっても販売台数1位に居続ける大ヒットモデル。3代目もデビューとともに爆発的に売れるでしょう。そうなると最初のうちは納期が遅れることも想定されます。
そこでチェックしてほしいのが2代目N-BOXの中古車相場です。新車よりもお得な価格で納期も短い2代目のオススメの中古車を紹介します。
2代目N-BOXとはどんな車?
2代目N-BOXが登場したのは2017年で、標準モデルとカスタムの2タイプが用意されました。標準モデルは全グレードで角型の枠の中に収まる丸形のLEDライトを全グレード標準装備。カスタムは上下で計9灯のLEDライトを採用し、ウインカーはシーケンシャルタイプ(いわゆる「流れるウインカー」)を軽乗用車で初採用しました。
軽自動車などコストを抑えて製造されるモデルは、ルーフ部分に溶接跡を隠す黒いモールが付けられます。しかし、2代目N-BOXはルーフレーザーブレーズという方式で溶接したことで、高級車と同じように黒いモールがなくなっています。
インテリアは2つのシートパターンが用意されました。ひとつは軽スーパーハイトワゴンとしてはベーシックな前席がベンチシートのタイプ。座面が広いのでゆったり座れるのが特徴です。
もうひとつは前席が左右セパレートになっていて、助手席を570mmもスライドできるようにした助手席スーパースライド仕様。スライドドアから運転席に楽に乗り込めたり、助手席に座ったまま後席のチャイルドシートに座る子供の世話がしやすいなど、豊富なシートアレンジで利便性が高められた仕様です。このスーパースライド仕様のグレード名はEXといいます。
パワートレインとグレードの差異
2代目N-BOXのパワートレインは2種類です。
■658cc NA(CVT)
最高出力:43kW(58ps)/7300rpm
最大トルク:65N・m(6.6kg-m)/4800rpm
■658cc ターボ(CVT)
最高出力:47kW(64ps)/6000rpm
最大トルク:104N・m(10.6kg-m)/2600rpm
そしてグレードは標準とカスタムで以下のとおり異なっています。
■標準モデル
G:電動スライドドアの設定がないエントリーグレード
G L(後期型はL):助手席側電動スライドドアが標準装備になる量販グレード
G Lターボ(後期型はLターボ):ターボエンジン搭載車で両側電動スライドドアを標準装備
G EX(後期型はEX):スーパースライド仕様の量販グレードで助手席側電動スライドドアを標準装備
G EXターボ(後期型はEXターボ):スーパースライド仕様のターボエンジン搭載車で両側電動スライドドアを標準装備
■カスタムモデル
G L(後期型はL):助手席側電動スライドドアを標準装備
G Lターボ(後期型はLターボ):ターボエンジン搭載車で両側電動スライドドアを標準装備
G EX(後期型はEX):スーパースライド仕様で助手席側電動スライドドアを標準装備
G EXターボ(後期型はEXターボ):スーパースライド仕様のターボエンジン搭載車で両側電動スライドドアを標準装備
2代目N-BOXは、デビュー時から先進安全装備パッケージのホンダセンシングを全グレード標準装備にしました。
前期型はグレード名の後ろに「ホンダセンシング」が付けられていますが、2020年12月のマイナーチェンジでグレード名に表記されなくなりました(グレード名に付いていなくても標準装備)。
【最新・2023年8月】N-BOX(2代目)の中古車相場
2代目N-B0Xの中古車は1万3000台ほど流通していて、価格帯は総額60万~300万円。高値付近はポップアップルーフを装備したものや、ショップがカスタムしたコンプリートカーです。
主なグレード別の流通量と価格帯は以下のとおり。
■標準モデル
G:1273台 総額60万~180万円
G L(後期型はL):3280台 総額60万~220万円
G Lターボ(後期型はLターボ):459台 総額90万~220万円
G EX(後期型はEX)363台:総額70万~200万円
G EXターボ(後期型はEXターボ):423台:70万~200万円
■カスタムモデル
G L(後期型はL):3392台 総額100万~260万円
G Lターボ(後期型はLターボ):1845台 総額100万~260万円
G EX(後期型はEX):295台 総額100万~200万円
G EXターボ(後期型はEXターボ):294台 総額110万~230万円
【2代目N-BOXのオススメの買い方① 購入価格を抑える】
2代目N-BOXの相場の下限は総額60万円前後。この価格帯でもG Lホンダセンシングを探すことができます。エントリーグレードのGホンダセンシングはオプションでも電動スライドドアを選ぶことができなかったので、利便性を考えるならG Lに的を絞るのがオススメです。
相場の下限にあるG Lホンダセンシングは走行距離が10万km前後のものが中心。走行距離5万km前後のものを探すなら、総額90万円程度の予算を見ておきましょう。そしてこれくらいの予算で考えるなら、スーパースライド仕様のEXホンダセンシングも選択肢に入れることができます。
▼検索条件
ホンダ N-BOX(2代目)× 標準モデル × G Lホンダセンシング & EX ホンダセンシングカスタムは相場の下限だけを見ると多くのグレードが総額100万円前後となっています。
中でも流通台数の多いG Lホンダセンシングは総額110万円以下でも走行距離5万km前後のものが多く、価格とコンディションの両方にこだわりたい人にオススメです。
▼検索条件
ホンダ N-BOX(2代目)× カスタム系 × G Lホンダセンシング【2代目N-BOXのオススメの買い方② 装備充実の上級グレードを狙う】
装備が充実した2代目N-BOXが欲しいなら、2020年12月のマイナーチェンジ以降のものがオススメです。
N-BOXは2019年10月に衝突軽減ブレーキの性能が向上し、横断自転車に対応するとともに夜間の歩行者検知が進化しました。そしてマイナーチェンジでリアのソナーセンサーを4つに増やし、後方の障害物の接近を検知しドライバーに注意を促すパーキングセンサーシステムが追加されています。
2021年12月には電動パーキングブレーキを装備し、停止中にブレーキペダルから足を離しても停止状態を保持するオートブレーキホールドも搭載。そして、アダプティブクルーズコントロールに渋滞追従機能が搭載されています。
これらは全グレード標準装備なので、エントリーグレードでも満足度は高いはずです。
▼検索条件
ホンダ N-BOX(2代目)× 2020年12月以降さらに、装備にもこだわりたい人はカスタムLターボがオススメ。シート地が上級仕様になり、パドルシフトがついた本革巻きステアリングと本革巻きシフトノブを装備しているので、カスタムらしい上質な雰囲気を味わうことができます。
スタイリングにもこだわるならカスタムLターボコーディネートスタイルにも注目です。
2021年式以降のカスタムLターボは630台流通していて、価格帯は総額150万~260万円。カスタムLターボコーディネートスタイルは85台流通していて、総額180万~250万円となっています。
▼検索条件
ホンダ N-BOX(2代目)× カスタムLターボ & カスタムLターボコーディネートスタイル × 2020年12月以降【2代目N-BOXのオススメの買い方③ できるだけ良いコンディションを狙う】
コンディションにこだわって中古車を探すならなるべく高年式で走行距離が少ないものを選びたいところ。
2021年式以降で走行距離1万km以下の各グレードの流通台数と価格帯は以下のとおりです。
■標準モデル
G:706台 総額110万~180万円
L:155台 総額120万~220万円
Lターボ:95台 総額130万~220万円
EX:34台 総額110万~200万円
EXターボ:9台 総額160万~200万円
■カスタムモデル
L:1303台 総額120万~260万円
Lターボ:523台 総額140万~260万円
EX:17台 総額180万~200万円
EXターボ:21台 総額190万~230万円
高年式車は標準モデル、カスタムともにスーパースライド仕様のEXの流通台数が極端に少なくなります。この条件で探すならベンチシート仕様に的を絞った方が中古車を比べて選ぶことができます。
▼検索条件
ホンダ N-BOX(2代目)× 2021年以降 × 走行距離1万km以下※記事内の情報は2023年8月7日時点のものです。
自動車ライター
高橋満(BRIDGE MAN)
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。愛車はフィアット500C by DIESEL