日産 ノートオーラ(現行型)▲ノートの派生モデルといっても、専用ボディが与えられたことで、全幅はノートの+40mmとなる1735mmと3ナンバーボディとなる

中古車が増えてきて、今すぐ人気車を手に入れるチャンス到来!

日産ノートの上級モデルといえるノートオーラ。2021年8月から販売されると、ベースとなったノートとともにヒットしている。

両車で2021年6月~12月の新車販売台数で第5位、2022年1月~6月は第4位となり、日産によればハイブリッドを含む電動車に限ると、いずれの期間も第1位だった。

それだけ人気の車で、昨今の半導体不足などを踏まえれば、せっかくオーダーしても納期が心配になる。

一方で、デビューしてから1年が経ち、中古車の台数は徐々に増えてきており、直近7月の延べ掲載台数は100台を超えている。

年初2022年1月の流通台数は26台だったから、約半年間で約4倍になっている。

ノートオーラを新車で検討しているなら、まだまだ新車に近い状態の物件が見つかりそうな中古車も検討してはどうだろう。

以下、ノートオーラの詳しい中古車流通状況を見るとともに、どんなモデルだったかを振り返ってみよう。
 

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年初と比べて最近は約4倍の流通量に!

2021年8月に販売がスタートした日産 ノートオーラ。翌9月にはわずか2台しか中古車がなく、2022年1月に入っても流通台数は26台しかなかった。

しかし、3月には56台まで増え、6月には122台に。直近7月を見ても121台と、一気に台数が増えて現在は選びやすくなっている。
 

日産 ノートオーラの延べ中古車掲載台数推移フラフ

原稿執筆時点(2022年8月24日)でのカーセンサー掲載台数は約85台で、その平均価格は約325万円。

新車時の車両本体価格が261万300~295万7900円(ノートオーラNISMOを含む)であることを考えると、中古車の平均価格がやや高く感じるかもしれない。

しかし、掲載される物件の価格帯を見ると約240万~430万円で、新車価格を下回るものも当然見つかる。オプション装備の充実した中古車が多いために、平均価格が上がっているようだ。

実際、全車オプションのカーナビが装着されている中古車は9割以上を占める。また、ノートオーラの売りのひとつである「BOSEパーソナルプラスサウンドシステム(40万1500円)」搭載車も半数以上が装着している。

なお、平均走行距離は約2800km。最も多い中古車でも約1万5000kmという状況で、新車に近い状態の中古車も十分に見つけることができそうだ。
 

 

内外装の高い質感と、高い静粛性が魅力の電動コンパクトカー

ノートオーラ(現行型)▲e-POWERは現行型ノート同様、第2世代を搭載。第1世代と比べてモーター制御がさらに進化し、パワー&レスポンスが向上している。一方で、ワンペダルによる停止まではできないが、エンジンの作動時期を走行中に行うことなどで静粛性も高められた

では、改めてノートオーラはどんなモデルなのかおさらいしてみよう。

ノートの派生車種として2021年8月から販売されたノートオーラ。2020年12月から販売されている現行型(3代目)ノート同様、1.2Lエンジンを“発電機”として使い、モーターで駆動する第2世代のe-POWERを搭載する。

ノートの車両本体価格が202万9500~279万6200円(ノートオーテッククロスオーバーを含む)であるのに対し、ノートオーラは261万300~295万7900円(ノートオーラNISMOを含む)であることからも、ノートの上級モデルであることがわかる。

日産も「細部に至るまで“上質”にこだわった」コンパクトカーとして位置づけている。そのため、シートやシフトまわり、インパネの加飾などに使用されている素材は、質感やファッション性の高いものが採用されているのが特徴だ。

また、衝突被害軽減ブレーキはもちろん、ノートが一部グレードにオプションで設定している先進運転支援機能「プロパイロット」は全車にオプションで用意。加えて、アラウンドビューモニターやインテリジェントルームミラーなどは全車に標準装備されている。
 

ノートオーラ(現行型)▲4WD車は四輪すべてをモーターで制御する4WD「e-POWER 4WD」を搭載。雪道から高速道路での加速、ワインディングまで幅広い走行シーンで車両を安定させてくれる
ノートオーラ(現行型)▲インパネの助手席前~中央下とシフトノブまわりには微妙な凹凸のある、質感の高い木目調パネルが採用されている。また純正の「Nissan Connectナビ」を選ぶとセンターコンソールの上段にワイヤレス充電器も備わる
ノートオーラ(現行型)▲「G レザーセレクション」は2WD・4WDどちらも写真の本革&人工皮革のシート地が採用されている。黒の他、白っぽいグレーも選べる。一方、ベーシックな「G」はツイード調織物と合皮のコンビシート

第2世代e-POWERの特徴のひとつである静粛性を活かすため、ノートに比べてさらに遮音対策が施されている。そのうえで、オプションでBOSEと共同開発した「BOSEパーソナルプラスサウンドシステム」が全車にオプションで用意された。

グレード構成は手頃な価格から順に2WDが「G」「G レザーエディション」、4WDが「G FOUR」「G FOURレザーエディション」。さらにスポーティモデルの「NISMO」もある。
 

ノートオーラ(現行型)▲運転席と助手席のヘッドレストにスピーカーが備わる「BOSEパーソナルプラスサウンドシステム」。従来のコンパクトカーでは難しかった、ピアニシモからフォルティシモまで、音の強弱の幅が大きなクラシック音楽も車内で楽しめる
 

本体価格だけでなく、オプションの有無を含めて総合的に判断を

では、今ノートオーラの中古車を探すなら、どんなことがポイントになるだろう。

原稿執筆時点で最も多いのは、2WDの「G レザーエディション」で全体の約4割を占め、そのうちの約8割が走行距離5000km未満だ。

 

次いでNISMOが専用チューンし、専用スポーツシートや専用の走行モード「NISMOモード」が備わる「NISMO」が2割以上、「G」が1割未満で続く。

最も手頃な価格なのは、新車時の車両本体価格が最も安い(261万300円)2WDの「G」。オプションのカーナビや、BOSEパーソナルプラスサウンドシステムが装備しているせいもあり、走行距離5000km未満で絞ると支払総額は約270万円からとなる。

 

カーナビはオプション価格で約22万円から、BOSEパーソナルプラスサウンドシステムはカーナビなどとセットプションで約40万円のため、それを考えると新車と同等か、それより安いお得な中古車も見つかる。

つまり、車両本体価格だけではなく、どんな装備が付いているか、確認して購入するのがポイントになってくるということ。

個人的には、せっかくノートの上級モデルを買うのだから、BOSEのシステム付きがオススメだ。このクラスでこの上質な音響性能はノートオーラだからこそ可能だと思う。
 

 

なお、NISMOは支払総額約340万円からと、ノートには設定がないこともあってか現状はプレミアム価格傾向にある。今後の値動きの見通しは不透明ゆえ、ウオッチしていくことをオススメしたい。

 

ただし、欲しい装備やボディカラーの物件が見つかって、NISMOに早く乗りたいという人はぜひチェックしてみよう。
 

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文/ぴえいる、写真/日産

ぴえいる

ライター

ぴえいる

『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はアウディA4オールロードクワトロと、フィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。

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