トヨタ カローラアクシオ ▲5ナンバーサイズで扱いやすいカローラアクシオは、新型カローラが登場しても併売されているので実は現行型だ

日本のスタンダードカーとして長い歴史を誇る、
カローラシリーズの11代目モデル

トヨタのカローラといえば、ある一定の年齢以上の自動車ユーザーにとっては、圧倒的な知名度を誇る日本のスタンダードモデルでしょう。

現在は、2018年に登場(ハッチバックモデルが先行登場)した12代目モデルが販売中ですが、実は2012年に登場した先代のカローラアクシオ(アクシオのサブネームが付いてからは2代目でカローラとしては通算11代目)も併売されています。こちらも、れっきとした現行型です。

日本と一部のアジアの国向けに作られた2代目カローラアクシオは、この世代でも5ナンバーサイズを死守。そのため、プラットフォームはヴィッツと共通のものとなり、全長は先代モデルよりもコンパクトとなりました。
 

トヨタ カローラアクシオ ▲前期型はプレーンなデザインで落ち着いた印象のフロントマスクとなっていた2代目カローラアクシオ

2019年9月に、12代目カローラセダンが登場しましたが、新型は3ナンバーサイズ。

5ナンバーサイズかつ1.5Lエンジンをラインナップするカローラアクシオは継続販売されています。

さすがに、アクアのように爆発的な台数が売れているわけではありませんが、今でも安定した販売台数を稼いでいるといわれています。実は、中古車に目を向けてみると平均価格で90万円台前半まで落ち込んでいるのです。
 

気になる中古車平均価格と掲載台数の推移は?

トヨタの標榜する“80点+α主義”を体現したと言っても過言ではないカローラ。

カローラアクシオももちろんその特徴を引き継いでおり、全方位にわたって不満のない仕上がりとなっているのが人気の秘訣です。

それだけに中古車の価格も安定してきており、2021年に至っては平均価格が微増してしまったほど。この現象の一因として、ビジネスユースでも引き合いが強いだけに、半導体不足による納期遅れを受けて中古車の需要が高まったからと考えられます。

2020年では1000台を超える掲載台数だったものが、2021年には700台近くまで減少しているのもこの説を裏付けるひとつのデータと言えるかもしれません。

とはいえ、現在は価格の上昇もひとまず落ち着いたようで、再びわずかに下降が始まっています。
 

トヨタ カローラアクシオ

ベーシックな5ナンバーセダンを探しているのであればまさに買い時。では、今2代目カローラアクシオを狙うならどんな仕様がオススメなのでしょうか?
 

▼検索条件

トヨタ カローラアクシオ(現行型)×全国

人にも環境にも優しい車を狙いたい!
ハイブリッド × 衝突被害軽減ブレーキ付き × 支払い総額150万円以下

トヨタ カローラアクシオ ▲レーザーレーダーとカメラで危険を検知して衝突の被害を軽減してくれるため、ぜひ選んでおきたい装備のひとつ

ベーシックカーのカローラとはいえ、ハイブリッドモデルともなるとローグレードでも総額200万円を超えてしまうのはやむを得ないところ。しかし、中古車となれば総額150万円以下に絞っても狙うことができます。

そして、決して安くない値段を出すのであれば、衝突被害軽減ブレーキ付きのモデルを狙うことをオススメします。

衝突被害軽減ブレーキ付き=後期型となるため、見た目の古くささが減るのもうれしいポイントですね。後期型であっても、安価なものでは総額100万円以内で狙えるものも存在するので、じっくり探してみてほしいところです。

また、メーカー系中古車店の物件が多めとなっているため、購入後のサポートの面でも安心できる、うれしい買い物になりそうです。
 

▼検索条件

トヨタ カローラアクシオ(現行型)×支払い総額150万円以下 ×ハイブリッド ×衝突被害軽減ブレーキ ×全国

走行距離の短いものを安く手に入れたい!
支払い総額80万円以下 × 走行距離5万km以下

トヨタ カローラアクシオ ▲前期型が中心となるが、このデザインもシンプルにまとまっていて好感がもてるもの

なるべく安価、でもたくさん走っている車はなんか嫌! というワガママな条件の方にオススメするのは、支払い総額80万円以下かつ走行距離5万km以下という条件。

中には1.5Lモデルで走行距離1万km台、修復歴なしで総額60万円台という物件もあり、かなり買い得感が高いものも! 1.3Lモデルもチラホラ存在していますが、価格差もほとんどなく、自動車税も同額となりますので、どうせなら200ccの余裕がある1.5Lモデルを狙うことをオススメします。
 

▼検索条件

トヨタ カローラアクシオ(現行型)×支払い総額80万円以下 ×走行距離5万km以下 ×全国

やっぱりMT車に乗りたい!
3ペダルMT車

長い歴史をもつカローラシリーズだけに、古くからMT車だけを乗り継いでいるというユーザーも一定数存在します。それに応えるべく、しっかり今でもMT車をラインナップしています。
 

トヨタ カローラアクシオ ▲MT=スポーツモデルというイメージがありますが、このMTは代々MT車を乗り継いできたベテランドライバーという意味合いが強い

とはいえ、さすがにMT派も少数となってきており、執筆時の2022年3月時点では、430台ほどある2代目カローラアクシオの中でMT車はわずか30台ほど。

ただ、スポーツモデルのMTとは違い、走行距離が最も多い車両でも5万km台です。価格も支払い総額80万円前後がボリュームゾーンとなっているため、希少だからといってプレミア価格という訳でもないのはうれしいところ。

MT車を運転したい人にとっては、そそられるのではないでしょうか。
 

▼検索条件

トヨタ カローラアクシオ(現行型)×MT車 ×全国

今回は、日本の5ナンバーセダンのど真ん中ともいえる2代目カローラアクシオをご紹介しました。

現在セダンは不人気ジャンルにくくられていますが、そのフォーマルな佇まいや運転のしやすさなど美点も多く根強いファンがいるボディタイプです。興味のある人は、一度乗ってみるというのも大いにアリではないでしょうか。
 

▼検索条件

トヨタ カローラアクシオ(現行型)×全国

※記事内の情報は2022年3月17日時点のものです。
 

文/小鮒康一、写真/トヨタ
小鮒康一(こぶなこういち)

自動車ライター

小鮒康一(フナタン)

スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車を買ってしまう暴挙に出る。愛車は日産 リーフ、初代パルサー、NAロードスター。