中古車平均価格が40万円を切り、底値を迎えたダイハツ ムーヴコンテ。安い軽が欲しい人必見!
2022/01/31
▲丸みを帯びた4代目ムーヴをベースに、全く真逆の角張ったボディとしたダイハツ ムーヴコンテ(写真はカスタム)カクカク・シカジカ、四角いムーヴ!
2008年8月に登場したダイハツ ムーヴコンテは、名前からも分かるとおりムーヴ(4代目)をベースとして誕生した派生車種。
とはいえ、丸みを帯びたワンモーションフォルムが特徴的だった4代目ムーヴに対し、ムーヴコンテは角張ったスタイルが特徴的。言われなければ派生車種だとは分からないレベルのデザインの違いとなっています。
ちなみに、今ではすっかりダイハツを代表するキャラクターとして定着した「カクカク・シカジカ」は、もともとムーヴコンテのイメージキャラクターでした。
そのため、ディーラーオプションにはカクカク・シカジカをあしらったアイテムが複数用意されていたりしました。
▲ムーヴコンテのディーラーオプションとして設定されていたこともある「カクカク・シカジカ」。こちらは、プラスS専用のホイールキャップ。“隠れミッ〇ー”ならぬ“隠れシカ”?そんなムーヴコンテは、ベースとなったムーヴがファミリーカーとして使われることも想定されていたのに対して、フロントシートを優先したパーソナルカーとして登場。
特に、「プレミアムソファシート」と名付けられたフロントシートはフランス人デザイナーが手がけた力作で、輸入ソファを思わせる仕上がりとなっています。
その一方で、ムーヴに備わっていたリアシートのスライド機構は省かれ、リクライニングも1段階のみとなっている点は注意が必要です。
▲フランス人デザイナーが手がけたフロントシートは、軽自動車の枠を超えているという評価もあったほどグレード構成は他のダイハツの軽自動車と同じく、通常の「ムーヴコンテ」とドレスアップモデルの「ムーヴコンテ カスタム」の2本立て。カスタムにのみ、ターボエンジンが用意されていました。
組み合わされるミッションは一部のロアグレードが4速AT(モデル途中で消滅)となる以外は、全車CVTとなっています。
ベースとなったムーヴは2010年12月にフルモデルチェンジを果たしますが、ムーヴコンテはそのまま販売を継続。ただし、2011年6月にマイナーチェンジを実施し、新型ムーヴと同じ新型エンジンの採用や一部グレードにアイドリングストップ機構を搭載することで燃費性能をアップ。
さらに2012年4月には、“第3のエコカー“として登場したミライースに採用された低燃費技術の一部を採用することで、さらなる低燃費化を実現しました。
このように、フルモデルチェンジこそしなかったものの、改良を続けながら販売されてきたムーヴコンテ。結局2017年3月まで販売され、およそ9年にもわたるモデルライフを誇っているという、根強い人気があったことがうかがえます。
▲2013年7月の一部改良では新たにツートーンカラーもラインナップされたそんなムーヴコンテですが、中古車平均価格が昨年春ごろから40万円を切るまでとなり、現在に至るまでその価格帯をキープ。つまり、底値の状態となっているようです。下のグラフをご覧ください。

ですが、あくまでこれは平均価格の話。9年近く製造・販売が続けられてきただけに、初期型のものは非常に安価となっていますが、高年式のものでは本体価格100万円を超えるものも。それでは、どんな条件で探せばいいのか分からないという人もいるかもしれません。
では、これからムーヴコンテを狙うのであれば、どんな条件で絞るのがいいのか、いくつかオススメをピックアップしてみましょう。
▼検索条件
ダイハツ ムーヴコンテ(初代)×全国安くて状態の良いものが欲しい!
車両本体価格40万円以下 × 走行距離5万km以下 × 修復歴なし
手頃な価格の物件が増えていることが魅力のムーヴコンテですが、安くても過走行であったり修復歴がある物件はできれば避けたいもの。そこで、走行距離5万km以下かつ修復歴なしという条件で絞ってみるのはいかがでしょうか。
▲年式による見た目の差が少ないため、低年式の低走行車も古さを感じさせない安い物件では車両本体価格20万円台のものもあり、低走行にこだわるのであれば、2万km台のものも複数存在しています。
安さに振り切っているため、ほとんどの物件は「X」。中には、「カスタムX」や「カスタムG」など、標準装備が充実した物件もありますので、せっかくなら充実した装備のものを狙うのがオススメです。
そして、さすがに高年式のモデルはなく、最も新しいものでも2013年式。ですが、ムーヴコンテは見た目の変化が少ないため、特に気にしないというのであれば、あえて手頃な低年式モデルから狙うのもアリかもしれません。
▼検索条件
ダイハツ ムーヴコンテ(初代)×車両本体価格40万円以下 ×走行距離5万km以下 ×修復歴なし ×全国予想以上のレアキャラ!?
ターボエンジン搭載グレード × 走行距離8万km以下
圧倒的な差こそないものの、長距離移動や多人数乗車、坂の多い地域などを走行するときに余裕を感じさせてくれるターボエンジン搭載車。ムーヴコンテではカスタム系の最上級グレード「カスタムRS」のみが該当します。
▲カスタム系はシックな黒系の内装となる点も特徴のひとつそのため、1800台以上掲載されているムーヴコンテの中で、ターボエンジン搭載車は120台ほどと予想以上に少数で、走行距離を8万km以下とすると50台ほどになってしまいます。
安い物件では総額40万円台から、高いものでは総額100万円を超えるものまで幅広くなっていますが、新車時価格は150万円超だったことを考えれば納得かもしれません。
▼検索条件
ダイハツ ムーヴコンテ(初代)×ターボエンジン搭載 ×走行距離8万km以下 ×全国実用的なトールワゴンであるムーヴをベースとしながらも、個性的な箱型のボディやこだわりの内装など、特別感を醸し出しているムーヴコンテ。
金額が手頃になってきたという理由だけでなく、ちょっとオシャレな軽自動車が欲しいと考える人にもピッタリで、長く乗りたい人には高年式モデルが存在していることも魅力的ですね。
▼検索条件
ダイハツ ムーヴコンテ(初代)×全国※記事内の情報は2022年1月26日時点のものです。

自動車ライター
小鮒康一(フナタン)
スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車を買ってしまう暴挙に出る。愛車は日産 リーフ、初代パルサー、NAロードスター。
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