燃費よし! パワー良し! ディーゼルミニバンは家族みんなで遠出するのにオススメ!
カテゴリー: 特選車
タグ: 三菱 / メルセデス・ベンツ / BMW / フォルクスワーゲン / シトロエン / ミニバン / ゴルフトゥーラン / デリカD:5 / Vクラス / 2シリーズグランツアラー / グランドC4ピカソ / グランドC4スペースツアラー / ぴえいる
2019/10/22
重いミニバンでも加速や燃費のいいディーゼルエンジン
家族みんなで海や山へ出かけるなら、やっぱりミニバンは便利だ。
多人数が乗れるというのももちろん、3列目シート部分をたためば大きなラゲージスペースが生まれるのも魅力的だろう。
キャンプ道具やスキー・スノボ用ウエアやブーツなど、かさばる荷物をタップリと飲み込める。
そうなってくるとやっぱり、遠出もたくさんしたくなる。
そこでオススメなのが、ディーゼルエンジン搭載のミニバンだ。
ディーゼルはガソリンに比べたら燃費が良いものが多く、しかも軽油だから燃料費も安い。
しかも、低回転域から力強いから発進時もスムーズなので、ロングドライブでもストレスが少ない。
車重が重いミニバンとディーゼルエンジン、実は相性がぴったりなのだ。
だが、ディーゼルエンジンを搭載したミニバンは、これまでなかなか車種が揃っていなかった。
日本では長らく、ディーゼル=黒い煙=悪者イメージが強かったのが一因なのだけれど、最近はディーゼルが人気のヨーロッパから次々と導入されてきて、選びやすくなってきた。
今回は、そんなディーゼルの現行型ミニバンを5台紹介しよう。
最新型はディーゼルモデルのみになったSUV×ミニバン
三菱 デリカ D:5(現行型)
先祖であるデリカからSUV×ミニバンという、世界で唯一のコンセプトを受け継いだ三菱 デリカD:5。
2007年のデビュー時は2.4Lガソリンエンジンのみのラインナップだったが、2012年12月に国産ミニバンとしては初のディーゼルエンジン搭載モデルをラインナップした。
現在でも国産では、唯一のディーゼルミニバンだ。
2.2Lディーゼルエンジンは、当時ヨーロッパで販売されていたSUVのアウトランダーに搭載されていたエンジンを、デリカD:5用にチューニングしたもの。
同車の2.4Lガソリンモデルの約1.6倍となる360N・mを発揮する。
これに同じくアウトランダーの6速ATが組み合わされ、駆動方式はすべて4WDで7人乗りと8人乗りがある。
当初ディーゼルモデルは上級グレードとして設定されていたため、両側電動スライドドアや運転席&助手席ヒートシーターを標準装備。
2015年には、スポーティな外観のグレード・ローデストも加わった。
そして、2019年のビッグマイナーチェンジでは、一気にディーゼルモデルがメインというラインナップに変わった。
同時に6速から8速ATに変更され、走行性能がアップしている。
2012年デビュー時の車両本体価格は、341万9000~393万4000円。
国産唯一のディーゼルミニバンで、本格的なアウトドアにも使えることもあってか、原稿執筆時点(2019年10月21日)では走行距離15万km超でも支払総額が約150万円と、2Lのガソリン車よりは価格の高い物件が多い。
▼検索条件
三菱 デリカD:5(現行型)×ディーゼル×全国3タイプのボディサイズが選べるプレミアムミニバン
メルセデス・ベンツ Vクラス(現行型)
1936年に、世界初のディーゼルエンジンを搭載した量産型乗用車を発売したメルセデス・ベンツ。
以来、ディーゼルエンジンを一貫して開発し続け、2006年には当時の石原都政が課した厳しい日本の排ガス規制を、国産メーカーよりも早くクリアし話題を呼んだ。
現在、日本ではSUVやセダン、それこそSクラスにも搭載するなどディーゼル車を増やしている。
そして、2015年に日本へ導入された同社のミニバンのVクラスにも、最大トルク380N・mを発揮する2.2Lのディーゼルエンジンが搭載されている。
これに7速ATが組み合わされ、後輪を駆動する。
全長の異なる3タイプのボディが用意されていて、ラゲージ容量は標準ボディが720~4500L、ロングボディが1030~5000L、エクストラロングボディが1410~5500Lとなる。
メルセデス・ベンツらしいラグジュアリーな装備はもちろん、走行中の横風に対して車両の安定化を図るシステムや、駐車操作を容易にする360度カメラシステム、アクティブパーキングアシストなど便利な機能も標準装備されている。
デビュー時の車両本体価格は、535万~730万円。
原稿執筆時点では、2016年式で走行距離5万km以上なら車両本体価格400万円以下から見つけることができた。
標準ボディ物件が多いが、ロングボディやエクストラロングボディも選べる。
▼検索条件
メルセデス・ベンツ Vクラス(現行型)×ディーゼル×全国BMW初のミニバン、ディーゼル×4WDモデルも選べる
BMW 2シリーズグランツアラー(現行型)
BMWもディーゼルエンジンに積極的なメーカーのひとつだ。
コンパクトな1シリーズをはじめ、SUVやセダン、ラグジュアリークーペである8シリーズにも採用されている。
さらにSUVのX3では、同社のスポーツモデルを手がけるM社がチューニングした、ディーゼルエンジンを搭載するX3 M40dなんていうハイパフォーマンスモデルすらある。
2015年に、同社初のミニバンとしてデビューした2シリーズグランツアラーには、1.5Lと2Lガソリンターボに加え、2Lディーゼルターボが用意された。
いずれも最新の新世代エンジンだ。
最大トルクは2Lガソリンターボの280N・mより大きい330N・mを発揮し、これに8速ATが組み合わされる。
衝突被害軽減ブレーキや、コーナリング時の膨らみなどを防いでくれるパフォーマンス・コントロールなどを全車標準装備。
そして、2017年にはディーゼルターボ×4WDモデルも追加された。
ウインタースポーツを楽しみたいというファミリーだけでなく、ミニバンでもBMWらしい走りを楽しみたいという人にもオススメだ。
デビュー時の車両本体価格は、2WDが379万~426万円、4WDが398万~472万円。
原稿執筆時点での中古車台数は、ディーゼル約2:ガソリン約1という割合。
走行距離5万km未満が、支払総額約230万円で狙える。
▼検索条件
BMW 2シリーズグランツアラー(現行型)×ディーゼル×全国導入が遅れた分、最新機能がたくさん投入されている
フォルクスワーゲン ゴルフトゥーラン(現行型)
2015年にアメリカでの不正問題が起きたことで、日本への導入がすっかり遅れてしまったフォルクスワーゲンのディーゼルエンジン。
2018年になり、新世代のクリーンディーゼルエンジンが開発されたことで、ようやくセダン/ワゴンのパサート、SUVのティグアンに相次いで投入され、同年9月には7人乗りのコンパクトミニバン、ゴルフトゥーランにも採用された。
ゴルフトゥーラン自体は、2016年にデビュー。
その後、2年遅れて追加されたディーゼルモデルは、最新の2Lディーゼルターボに6速AT(2ペダルMT)が組み合わされ、最大トルク340N・mを発揮する。
つい最近デビューしたこともあり、衝突被害軽減ブレーキはもちろん、上級グレードのハイラインには高速道路では車線中央をキープして走る支援機能や、先行車の速度に合わせてストップ&ゴーできる機能など、最新の安全・快適機能が標準装備されているのが魅力だ。
デビュー時の車両本体価格は、369万9000~407万9000円。
デビューしてまだ約1年しか経っていないため、原稿執筆時点で中古車の台数はヒトケタしかないが、走行距離1000km未満の上級グレード・ハイラインが支払総額約380万円で見つけることができた。
▼検索条件
フォルクスワーゲン ゴルフトゥーラン(現行型)×ディーゼル×全国2つの名前をもつフレンチディーゼルミニバン
シトロエン グランドC4ピカソ/グランドC4スペースツアラー(現行型)
2014年にグランドC4ピカソの名前でデビューした、7人乗りのコンパクトミニバン。
5シーターのC4ピカソとのキャラクターの違いを明確にするため、2018年にはグランドC4スペースツアラーと改名したが、改名前の2016年からディーゼルモデルがラインナップしている。
2016年時点ですでにプジョー・シトロエングループのディーゼルエンジン搭載モデルは、全世界で累計100万台を突破し、日本にもシトロエン C4やプジョー 308などで導入済み。
つまり、同グループとしては自慢のディーゼルエンジンを搭載したミニバンをようやく日本にも導入したというわけだ。
グランドC4ピカソ/グランドC4スペースツアラーともに、2Lディーゼルターボに6速ATが組み合わされ、最大トルク370N・mを発揮。
衝突被害軽減ブレーキの他、30km/h以上なら先行車と一定の車間距離を保ちながら追従するアダプティブクルーズコントロールが備わる。
他車にはない大きなサンルーフ(パノラミックガラスルーフ)が標準装備されるなど、3列目でも開放感が高い。
2016年のグランドC4ピカソ時代の車両本体価格は380万円。
原稿執筆時点ではグランドC4ピカソはわずか5台だが、グランドC4スペースツアラーは21台見つかった。
最安値は、2018年式/走行距離0.3万kmで総額約300万円だった。
▼検索条件
シトロエン グランドC4ピカソ/グランドC4スペースツアラー(現行型)×ディーゼル×全国これだけミニバンがあふれる中、SUV×ミニバンの国産ミニバンや、輸入ミニバンと、少し他とは違うモデルを選びたい人にもオススメしたい最新のディーゼルミニバン。
最新モデルゆえ、安全機能も充実している。家族みんなで遠出するにはピッタリだから、ウインターシーズンの前にぜひ検討してみてほしい。
ライター
ぴえいる
『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はルノーのアヴァンタイムと、フィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。
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