【予算200万円で狙う】メタルトップの4人乗りオープンカー3選
2019/05/04
いたずらの心配もないオープンカー
上着が不要な気温になってきた。春から初夏にかけてはオープンカーが最も楽しくなる季節だ。屋根を開ければ木々の緑が頭上を駆け抜け、鳥のさえずりが耳に飛び込み、エアコン不要の心地よい風が頬をなでる。
オープンカーは布やビニール製のソフトトップが一般的だが、金属製の屋根(メタルトップ)を採用しているモデルも少なくない。特に1997年に日本デビューしたメルセデス・ベンツの初代SLKのヒットをきっかけに、メタルトップのオープンカーが続々登場した。
布などと違って切り裂かれるいたずらの心配がないから青空駐車場でも安心だ。また一般的に布より金属の方が耐久性・耐候性は高いから、中古車で探した際に屋根だけ色あせているなんてこともない。
閉めれば遮音性もクーペとほぼ同等になるから、車内の会話もスムーズだ。オープンカーではなく「屋根の開くクーペ」という言い方がピッタリくる。
ちなみにメタルトップのデメリットとしては、オープンにするとメタルトップがラゲージに収納されるため、ラゲージ容量が小さくなること。4人で出かけることが多いなら購入時にどれくらいの容量になるのか確認するといい。
SLKは2人乗りだが、4人乗りモデルもたくさんある。視界がグッと広がることで仲間との会話も弾むだろうし、家族なら子供たちの笑顔も増えるはずだ。
そんな「屋根の開くクーペ」。今回は、総額200万円以下から探せる3台を紹介しよう。
猫足が楽しめる最後のオープンカー!?
プジョー 308CC
プジョーはかつて多くのモデルでオープンカーを用意していた。しかし、現在では残念ながら本国フランスでもオープンカーが存在しない。
そんな「プジョー最後のオープンカー」に今のところなっているのが308CCだ。現在も308は存在するが、紹介する308CCは旧型308の際に登場したモデル。先代にあたる307CC同様、幌ではなくメタルトップを採用している。
日本導入は2009年。エンジンはBMWと共同開発した1.6Lターボで、当時のMINIクーパーSと基本は同じエンジンだ。当初はプジョーが昔から採用していた4速ATが組み合わされていたが、2010年のマイナーチェンジでアイシンAW製の6速ATになった。
プジョーといえばコーナリング時に粘りながら、しなやかに曲がっていくさまが「プジョーの猫足」と形容されたように、独特の乗り味が有名だ。
そんな猫足を味わえるオープンカーとして現状最後となる308CC。程度のいい中古車があるうちに選びたい。
▼検索条件
プジョー 308CC×全国優雅に颯爽と駆け抜けるにはピッタリ
レクサス ISコンバーチブル
ちょっと優雅なオープンカーならレクサスのISコンバーチブルはどうだろう。
ルーフの開閉状態に合わせて自動でエアコンの温度や風量の調整やオーディオの音量調整を行ってくれるし、ボタンひとつで前席が少し前にスライド&前傾して後席への乗り込みをサポートしてくれるなど、おもてなし感たっぷりのオープンカーだ。
もともとBMWの3シリーズやメルセデス・ベンツCクラスをターゲットに開発されたIS。だから欧州セダンに負けないスポーティな走りが売りのひとつだ。
さすがにオープンカーだから峠を攻める、なんて走りには向かないが、ワインディングを気持ちよく駆け抜ける魅力がある。特に晴れた日の木漏れ日の中、屋根を開けて颯爽と走るなんてシーンにはピッタリくるだろう。
2009年のデビュー時には2.5LのV6エンジン搭載モデルのみだったが、翌2010年に3.5LのV6モデルも追加された。
また2012年には足回りが専用チューンされたグレード・Fスポーツもそれぞれに追加されている。
▼検索条件
レクサス ISコンバーチブル(初代)×全国VW唯一のメタルトップモデル
フォルクスワーゲン イオス
歴代ゴルフにはソフトトップをもつカブリオレが用意されてきたが(IIは初代カブリオを、現行型はVIカブリオレを継続して販売)、5代目のVだけはメタルトップを備えたオープンカーを開発、車名もイオスとあえて変え、導入した。
ゴルフより上級という位置づけゆえ、搭載されるエンジンはハッチバックのハイグレードであるGTiと同じ2Lターボと、R32と同じ3.2LのV6。それに応じたスポーツサスペンションや、レザーシートをはじめとした上級装備が奢られている。
他のメタルトップと異なるのは、ルーフにガラススライディングルーフが備えられたことだ。これでオープンカー/クーペ/ガラスループのオープンという3種類の楽しみ方ができる。結局、次のゴルフVIでソフトトップに回帰しただけに、同社唯一のメタルトップという貴重なモデルとなった。
メタルトップは一時的なブームだったらしく、現在はソフトトップを採用するオープンカーがほとんどだ。別の見方をすれば手頃になってきた今のうちに、味わっておきたい貴重なモデルではないだろうか。
▼検索条件
フォルクスワーゲン イオス(初代)×全国ライター
ぴえいる
『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はルノーのアヴァンタイムと、フィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。
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