▲かつては大型が主流だったSUVも、最近ではコンパクトクラスも増えてきた。本体価格100万円以下でも車種や色バリが豊富で選びやすい ▲かつては大型が主流だったSUVも、最近ではコンパクトクラスも増えてきた。本体価格100万円以下でも車種や色バリが豊富で選びやすい

1年落ち・1000km・修復歴なしも狙える国産コンパクトSUV

ひと昔前なら「初めての1台」といえば、トヨタ ヴィッツやホンダ フィットといったコンパクトなハッチバックスタイルが定番だったが、今や車のカタチといったらSUVだ。

また手頃な価格だった軽自動車も、維持費の面では依然メリットはあるものの、今では200万円を超えるモデルすらあるなど、決して安くはない。

そう考えると「本体価格100万円以下で狙えるコンパクトSUV」は、初めての1台にはなかなか魅力的なんじゃないだろうか。

コンパクトだから運転しやすいのはもちろん、SUVらしく4WDモデルも選べるから、海や山へと休日の楽しみ方も広がる。

ここ数年コンパクトなSUVの車種も増えて、中古車市場にもたくさん出るようになり、中には本体価格100万円以下で1年落ち・走行距離1000km以下・修復歴なしなんて中古車を選べるモデルもあるほどだ。

これなら「中古車が苦手」なんて人でも検討してみる価値があるのでは?

そんな「初めての1台」にオススメな本体価格100万円以下の国産コンパクトSUVを3台紹介しよう。
 

コンパクトSUV人気を決定的にした名車【日産 ジューク】

日産 ジューク/本体価格100万円以下で2017年式まで選べる。ほとんどが1.5Lの2WDだ日産 ジューク/本体価格100万円以下で2017年式まで選べる。ほとんどが1.5Lの2WDだ
バイクのタンクをイメージしたセンターコンソールなど、インテリアの内装も凝っているバイクのタンクをイメージしたセンターコンソールなど、インテリアの内装も凝っている

2010年に登場したジュークは、後のホンダ ヴェゼルやトヨタ C-HRといったフォロアーを生み出すなど、コンパクトSUV人気を生んだ立役者。

大きく張り出したフェンダーや存在感のあるフォグランプなど、従来のコンパクトカーにはないデザインが魅力だ。

1.5L×2WDと1.6Lターボ×2WD、1.6Lターボ+4WD車があり、いずれもミッションはCVTだが、1.6Lターボ車は6速マニュアルモードが備わる(2014年のマイナーチェンジで7速に変更)。

本体価格100万円以下でも16GT FOUR(最高出力190ps)をベースに同社のスポーツ部門NISMOが手がけたパフォーマンスモデルのジュークNISMO(最高出力200ps)が選べる。

2015年11月の仕様変更で全車に「エマージェンシーブレーキ」と「LDW(車線逸脱警報)」が標準装備となっているので、運転が不安ならそちらを探してみよう。
 

▼検索条件

日産 ジューク(初代)×本体価格100万円以下

ハイブリッドだから毎日乗っても財布に優しい【スズキ イグニス】

スズキ イグニス/本体価格100万円以下でも2018年式・1000km未満という新車の香りがしそうな中古車も選べるスズキ イグニス/本体価格100万円以下でも2018年式・1000km未満という新車の香りがしそうな中古車も選べる
Apple CarPlayに対応した純正カーナビ装着モデルも選べるApple CarPlayに対応した純正カーナビ装着モデルも選べる

毎日使いたいから燃費も大切、ならイグニスはどうだろう。

トヨタ アクアのようなハイブリッドシステムではないが、発進時などエンジンがガソリンを消費しがちな場面で、モーターがアシストしてくれるマイルドハイブリッドを搭載。JC08モードで28.8km/L(2WD)と軽自動車と比べても遜色ない数値だ。

全長3700mmというサイズや最小回転半径4.7mという小回りの良さは軽自動車なみだから取り回しやすい。

さらにオプションの「デュアルカメラブレーキサポート」付きを選べば、いわゆる自動ブレーキ機能も備わるから初めてのカーライフも安心だ。

エンジンは1.2Lと小排気量だけど、先ほどのモーターが今度は加速をアシストするから走りも力強い。また雪の降る地域なら4WD車がオススメだ。

雪の坂道を安心して下れる「ヒルディセントコントロール」機能や、スリップした際に瞬時に四輪の駆動力を適切に切り替える「グリップコントロール」が備わっている。

そして、本体価格100万円以下の物件の中には、1年落ちで走行距離1000km未満という新車のような個体を狙えるのも魅力だ。
 

▼検索条件

スズキ イグニス(初代)×本体価格100万円以下

キャンプなどアウトドアライフを満喫したい人向き【三菱 RVR】

三菱 RVR/本体価格100万円以下の場合、半数近くが4WDモデル。2015年のマイナーチェンジ前のモデルがほとんどだ三菱 RVR/本体価格100万円以下の場合、半数近くが4WDモデル。2015年のマイナーチェンジ前のモデルがほとんどだ
ラゲージ床下には防水加工されたボックスもあるから、濡れたものをしまえるラゲージ床下には防水加工されたボックスもあるから、濡れたものをしまえる

通勤・通学の足だけでなく、休日のアウトドラライフも充実させる車が欲しいなら、RVRの4WD車がオススメだ。

ラゲージ容量は419Lとキャンプ道具やゴルフバッグを積むには十分なサイズ。

1.8LにCVTの組みあわせで、2WDと4WD車がある。ちなみに同社にはほぼ同じサイズの新型SUVエクリプスクロスがあるが、そちらの方はランサーエボリューション由来の4WDシステムで、RVRの方はパジェロやD:5譲りの4WDシステムだ。

エクリプスクロスのような左右のトルク配分やブレーキ制御という凝った技はないが、走行や路面状況に合わせて前後のトルク配分を行ってくれるので、スポーツ走行を楽しむのでなければ十分な性能だ。

本体価格100万円以下でもこの4WDモデルを十分に選べるので頼もしい存在だ。

そして、4WD車を選んでも2WDで走る低燃費走行モードをセレクトできるし、最低地上高も195mmとエクリプスクロスの175mmよりも高い(ちなみに先に紹介したジュークは170mm、イグニスは180mm)ので、河原でキャンプを楽しみたい人にとっては便利な車だ。

本体価格100万円以下でもいろいろな特徴をもつコンパクトSUVを選べる。自分に合った「初めての1台」を探してみよう。
 

▼検索条件

三菱 RVR(3代目)×本体価格100万円以下
文/ぴえいる、写真/日産、スズキ、三菱

ぴえいる

ライター

ぴえいる

『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はルノーのアヴァンタイムと、フィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。