▲コンパクトで使い勝手の良さが人気のノート。100万円以下の狙い目条件をご紹介▲コンパクトで使い勝手の良さが人気のノート。100万円以下の狙い目条件をご紹介

人気どころはe-POWER仕様だが……

エンジンで発電し、モーターで走るタイプのハイブリッドシステム「e-POWER」仕様が大ヒット中の日産 ノート。

日本の道路事情にマッチした5ナンバーサイズのボディながら、大人4人が快適に乗れる広い室内をもつ、日産の主力コンパクトカーだ。

2018年上半期の新車販売台数では、無敵の強さを誇っていたトヨタ アクアの牙城を破りトップの座に輝いている。

あまりに「e-POWER」の印象が強いためご存じない方がいるかもしれないが、現行型ノートには1.2Lガソリンエンジン仕様もラインナップされている。

そもそも2012年9月にデビューした時は、1.2Lガソリンエンジン仕様のみだったのだ。

その後、2016年11月に「e-POWER」仕様が追加され、大ヒットしたという経緯がある。

だが、中古車市場に流通する現行型ノートを調べてみると、「e-POWER」仕様に対しガソリン車の中古車流通量はおよそ3倍。

2016年11月以降は「e-POWER」仕様の占める割合が増えるものの、アドバンテージはごくわずか。つまり、新車のガソリン仕様も売れているということだ。

▲ガソリン車の流通量が圧倒的に多い現行のノート ▲ガソリン車の流通量が圧倒的に多い現行のノート

e-POWER仕様とガソリン車の格差が拡大

それと対称的に、ガソリン車の相場は大きく下落している。いわば二極化現象が起きているのだ。

例えば、「e-POWER」仕様とガソリン車の新車価格の差が約15万円あったとしよう。

それが中古車市場では、同年式で同程度の走行距離でも、両者の価格差が50万円近くまで広がるケースもある。

それくらい、ガソリン車の相場が極端に下がっている。

アクセル操作だけで自在に加減速できるユニークな運転感覚、高い燃費性能や話題性など、「e-POWER」仕様は多くの魅力を備えている。

だが、ガソリン車もDIG-Sエンジン搭載車なら26.2km/L(JC08モード燃費、2WD)と低燃費で加速性能も十分。

しかも、予算100万円では「e-POWER」仕様にまだ手が届かないが、ガソリン車なら広い選択肢から選ぶことができるのは大きな魅力だ。
 

狙いは高性能のDIG-Sエンジン搭載車

その広い選択肢の中から、予算100万円でバリューの高い物件を選ぶなら、以下の3つのポイントに注目したい。

①1.2L DIG-Sエンジン搭載車

②2015年7月の改良以降

③走行距離5万km未満

①は、普通の1.2Lエンジンよりスペック的に優位であり、かつ新車時価格170万円以上する中・上位グレードに位置づけられているのが理由だ。

「e-POWER」仕様の廉価グレードとそれほど新車時価格が変わらないということも覚えておこう。

②は、高年式であることと、自動ブレーキが全車に標準化されているという、ダブルの安心感が得られるということで、条件としてピックアップした。

③は絶対条件ではないが、走行距離が多い物件だと不安に感じるなら、これの条件を加えてみるといいだろう。
 

▲2015年7月のマイナーチェンジで、自動ブレーキと車線逸脱警報が全車に標準装備された ▲2015年7月のマイナーチェンジで、自動ブレーキと車線逸脱警報が全車に標準装備された

この3つをすべてクリアした物件となると、かなり台数が絞られてくる。つまり、それだけハイバリューということだ。

選択肢が絞られすぎてしまう場合は、いずれかひとつのポイントを条件から外してみるのもOKだ。

「e-POWER」仕様の中古車が予算100万円で狙えるようになるには、まだ時間がかかるだろう。

どうしてもすぐに「e-POWER」仕様が欲しいなら、まずは予算150万円を目安に探してみよう。

新車より多少安く手に入る物件が見つかるはずだ。

ただし低予算重視なら、購入時期に関わらず、ガソリン車に狙いを定めるのが正解だ。
 

▲こちらは2016年11月のモデルチェンジで登場したw-POWER仕様。フロントグリルのデザインも若干異なる ▲こちらは2016年11月のモデルチェンジで登場したw-POWER仕様。フロントグリルのデザインも若干異なる
text/中野剛
photo/日産
 

▼検索条件

日産 ノート(現行型) × 総額100万円以下 × 修復歴なし × 1.2L DIG-Sエンジン搭載車 × 走行距離5万km以下 × 全国

▼検索条件

日産 ノート(現行型) × 総額150万円以下 × 修復歴なし × e-POWER搭載車 × 全国