▲ダイハツが“ライフスタイルを楽しむ女性”をターゲットに企画・開発を行ったという「ムーヴキャンバス」ですが、乗れば乗るほど、女性以外にもオススメしたくなる車です▲ダイハツが“ライフスタイルを楽しむ女性”をターゲットに企画・開発を行ったという「ムーヴキャンバス」ですが、乗れば乗るほど、女性以外にもオススメしたくなる車です

どんどん進化する軽自動車

最近の軽自動車って、本当に良くできていますよね。燃費や先進安全技術などの性能面はもちろん、スライドドアやシートアレンジなどのユーティリティ面も各メーカーが試行錯誤し、細部まで作りこんでいることが良く分ります。そうした軽業界の進化とともに、ユーザーの期待値も上がり、よりこだわった選び方をする人が増えてきました。

今回は、そんな「こだわった軽選び」をしたいという人の中でも、より“使い勝手”を重要視したい人にオススメの軽自動車、ダイハツ ムーヴキャンバスをご紹介します。

「え! それ、もう中古で買えるの!?」と思った方もいらっしゃるでしょう。そう、ムーヴキャンバスは、昨年9月に誕生したばかりのモデル。2016-2017 日本・カー・オブ・ザ・イヤーでは、スモールモビリティ部門賞も受賞した、最新の軽自動車です。

テレビCMなどでご存じの方ほど、“女性向けの可愛い軽”といった印象が強いと思いますが、実はとにかく使い勝手に長けたモデル。では、具体的にどんなところで使い勝手の良さを感じるのか。2週間ほど乗り倒した筆者が、経験をもとにご紹介します。

▲女優・高畑充希さんのCMを目にした方も多いはず。シンプルでナチュラルなエクステリアです ▲女優・高畑充希さんのCMを目にした方も多いはず。シンプルでナチュラルなエクステリアです

痒いところに手が届く!文句なしの収納装備

まず秀逸なのが、ポケッテリア。とにかく運転席まわりの収納装備に、全く不満が出ないんです! どんなに気に入った車でも、しばらく使っていたら不便な場面ってありますよね。でも、ムーヴキャンバスに乗っていると、そんな瞬間はほとんどありません。

特に便利だったのが「インパネアッパーボックス」。ステアリング前という設置場所も肝ですが、サイズ感も調度いい! 鍵や二つ折り財布、携帯、ポーチなど、独り身が持ち運ぶたいがいの物はココに収まります。

この他にも、“運転席に座ったまま手が届く”ポッケテリアが5ヵ所以上! ステアリング下のアンダートレイなんて、長財布がぴったり入るし、蓋付き/蓋なし収納が良い塩梅で散りばめられているところもさすがです。しばらく使ってみてこその実感ですが、1人で運転する機会が多い人こそありがたいインテリアだと思います。

▲赤い矢印が、運転席からでも手が届くポッケテリア。ちなみに、この写真には写っていませんが、肘置き部分にも蓋付き収納ボックスが備わっています ▲赤い矢印が、運転席からでも手が届くポッケテリア。ちなみに、この写真には写っていませんが、肘置き部分にも蓋付き収納ボックスが備わっています
▲筆者が一番感動した「インパネアッパーボックス」。この位置の収納って、実はなかなかないのです ▲筆者が一番感動した「インパネアッパーボックス」。この位置の収納って、実はなかなかないのです

後席だって快適♪

もちろん、2人以上が乗車しても、使い勝手は劣りません。例えば、後席シート。左右別々にスライドでき、背もたれの角度調節も可能。天井はとんでもなく高いというわけではありませんが、ハイトワゴン以下、普通軽以上という感じで「十分だな」という印象です。

何よりもうれしいのは、スライドドア。両側電動の場合は、左右それぞれ電子キーで遠隔操作ができます。後席に乗る人たちも便利ですし、1人で荷物を出し入れするときにもかなり助かります。

また収納の話になってしまいますが、後席下についている収納ボックスも使い勝手抜群です。「下に置きたいけど、床に直接はいやだ~!」って場面って意外にたくさんあるんですよね~。

▲両側スライドドア(電動・手動あり) ▲両側スライドドア(電動・手動あり)
▲リヤシート分割ロングスライド。リクライニングもそれぞれで調整可能です ▲リヤシート分割ロングスライド。リクライニングもそれぞれで調整可能です
▲「置きラクボックス」と呼ばれるシート下の収納も超便利。ちなみに、出したままにしておけば、運転席からも手が届きます ▲「置きラクボックス」と呼ばれるシート下の収納も超便利。ちなみに、出したままにしておけば、運転席からも手が届きます

あえて今だからこそ狙いたいのは……

さて、このように、とにかく使い勝手に長けているムーヴキャンバス。冒頭に書いたように、昨年9月に出たばかりの新型車種ですが、なんとすでに300台以上の中古物件が出回っているんです(1月26日現在)。しかも、ほとんどの物件が走行距離1万km以下の低走行物件!

その代り、お値段はそこまで安くありません……。人気のメイクアップグレードでツートンカラーのものだと、特に値は下がっておらず、正直、中古車としての旨味が出るのはもう少し先かな……という印象。(もちろん、「新車よりちょっとでも安く買えるならOK」という方にはピッタリですけどね)

しかし逆をいえば、「ツートンカラー」にこだわらなければ少々お安く手に入るということ。つまり、「可愛さとかデザインとかより、主に運転手の使い心地が最優先。地味な色でも全然OK」という方には超低走行の最新モデルが、まあまあお安く手に入っちゃうステキなタイミングなのです。

現に、ベージュや黒の単色ボディカラー物件であれば、総額150万円以下で十分に選べますし、さらに後席のスライドドアが手動でもアリ、なんて方であれば、総額120万円以下でも手に入ります。

……いかがでしょう?

中古車としての本当の旨味が出るのはこれからかもしれません。でも、もしあなたが『ほとんど1人でしか乗らないから、使い勝手の良い軽が欲しい。でも、中古車っぽくない中古車が良いな』と思っているなら……今の中古ムーヴキャンバス市場は一度目を通してみるべきです。

ぜひ、ご参考までに。

▲男性の方はむしろ、こういったシンプルな色味の方が嬉しいかも……? ▲男性の方はむしろ、こういったシンプルな色味の方が嬉しいかも……?

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ダイハツ ムーヴキャンバス(現行型)× 支払総額アリ
text/編集部
photo/奥隅圭之、ダイハツ