▲フランス車の魅力。

実は、フランス車は高速安定性が素晴らしい

今から車を探し始め、そして吟味のうえ契約して……となると、納車はおおむね4月下旬頃になるでしょうか。ということはゴールデンウイーク直前。ゴールデンウイークというのは車で遠出をしたくなると同時に「渋滞」も付きまとう約1週間です。そこでオススメしたいのが、ロングドライブがラクで、そして渋滞にハマっても比較的苦にならない「フランス車」という選択です。

フランス車とひとことで言ってもメーカーは様々で、販売されている車も実用タイプからスポーティなモデルまで多種多様です。しかし、なぜかすべてのフランス車にほぼ共通しているのが「高速域での運動性能が妙に素晴らしい」ことです。

これが最新のハイテク系サスペンションとハイパワーエンジンを積んでいる車であれば「高速域での性能がいいのは当たり前」となりますが、フランス車は伝統的に「ノーマルな足回り」と「比較的小さめなエンジン」を組み合わせている場合が多いのです。

そんな感じのフランス車なのに、高速道路では無類の強さを発揮するんです。高速域まで達する加速力は大したことない場合が多いのですが、一度スピードに乗った後はスポーツカー顔負けのペースで山岳区間を駆け抜けることができます。

これは要するに「超高速域でのハンドリング性能と安定性に優れる」ということですから、ハイスピードを出さない日本の高速道路でも、その魅力を味わうことは十分に可能です。フランス車で高速道路を長い距離走れば「……ロングドライブってこんなにもラクだったのか!」と驚くかもしれません。

▲ハイパワーでなくとも、サスペンションが割と古典的でも、なぜか妙に「速い」のがフランス車! ▲ハイパワーでなくとも、サスペンションが割と古典的でも、なぜか妙に「速い」のがフランス車!

GWの大渋滞も苦にならない(?)絶品シートを標準装備

フランス車に乗るとロングドライブがなぜかラクになる理由は、高速域における安定性だけではありません。もう一つの理由が「優秀なシート」です。

これも個別に見ると千差万別ですが、フランス車のシートはなぜか素晴らしい場合がほとんどなんです。具体的には、非常にソフトで肉厚なのに、体がゆらゆら揺れて不快になることがなく、お尻が沈み込んだ後のとある一点で絶妙にホールドされる……という感じです。

最近のフランス車のシートは若干ドイツ車に近い固めなタイプが主流になっていますが、それでも座り心地はバツグンです。ゴールデンウイークのロングドライブというのは渋滞がなくても結構な時間シートに座っているものですし、もしも渋滞があればその時間は2倍、3倍と延びるでしょう。そんなとき、フランス車であればお尻や腰の疲労を軽減してくれると思います。

▲写真はシトロエン DS4のレザーシート。昔のフランス車と比べると固めですが、それでも座り心地は絶品 ▲写真はシトロエン DS4のレザーシート。昔のフランス車と比べると固めですが、それでも座り心地は絶品

大衆車にこそフランス車の真髄がある!

さて、そんなフランス車ですが、基本的には「200万円以下」のいずれのモデルを選んでも十分満足できるのではないかと考えます。なぜならば、フランス車の真髄みたいなものは「実用車」の中にこそあるからです。

他のヨーロッパ諸国にはM・ベンツやジャガー、あるいはフェラーリのような超高級車や超スポーツカーを作る自動車メーカーがありますが、フランスにはそういった類のメーカーがありません。正確に言うと昔はあったのですが、第二次世界大戦後は現在のルノー、プジョー、シトロエンという「小型実用車を作るのが得意なメーカー」だけになりました。

だからこそ「フランス車の真髄は、どちらかといえば手頃な実用車の中にこそある」と言えるのであり、また「あまり高いモデルを買う必要もないのでは?」と提案したいわけです。そして200万円以下であっても、最新世代のヨーロピアンコンパクトであるプジョー 208や、個性的かつ実用的な現行ルノー カングーなど、魅力的なモデルを選ぶことができます。

▲プジョーの現行主力モデルであるプジョー 208。特殊なグレード以外は100万円台でも見つけることができます ▲プジョーの現行主力モデルであるプジョー 208。特殊なグレード以外は100万円台でも見つけることができます
▲スタイリッシュでありながら、かなり実用的な現行ルノー カングー ▲スタイリッシュでありながら、かなり実用的な現行ルノー カングー

「フランス車は不安だ」と過剰に心配する必要なし

ただ、「安めのモデルで、しかも中古車となると、故障が心配だ。なにせフランス車やイタリア車はよく壊れるという噂があるし……」と不安を覚える方も少なくないでしょう。

気持ちはわからなくもありません。しかし、過剰な心配は無用です。今のフランス車は信頼性が向上していますので「しょっちゅう壊れる」なんてことは基本的にはありません。また万が一、トラブルが発生したとしても「カーセンサーアフター保証」を付けておけば力強いでしょう。「業界最多水準の保証範囲」といえる同保証は、輸入車の場合、最長2年間、走行距離無制限で累計80万円までの保証修理を受けられます。

そんな感じで、ある意味、良いことずくめな200万円以下のフランス車。ゴールデンウイーク前までに、手に入れてみてはいかがでしょう?

▼検索条件

GW前までに手に入れたいフランス車(※2)×総額200万円以下×CSA保証車
※プランでCSA保証を付けた場合、総額200万円を超える場合があります
※2【プジョー】207/208/308/3008【ルノー】カングー/メガーヌ【シトロエン】C3/C4/C3ツアラー/DS3