日産 NV200バネット ▲「MYROOM」にはキャラバン同様、専用ツートーンカラーが用意され、スチールホイールはブラックに塗装されて道具感が醸し出される

※当記事はムックハウス社の発行する雑誌「マガジンX」編集部より寄稿いただたものです。内容は雑誌の内容をWEB用に一部再編成しています。マガジンXの詳細は記事末のリンクをご確認ください

ロングセラーのNV200バネット、現在待機中

ロングセラーのNV200バネットに再び一部改良が施される。注目したいのはアウトドアライフを応援する「MYROOM」の追加だ。

専用設計された快適なリアシートと組み立て式ベッド、リビングルームを連想させる木目仕上げのキャビンが居心地の良い空間をもたらす。

2024年7月現在、受注は停止しているが秋までに法規対応と一部改良が実施される模様。デビューから15年が経過しているものの販売は継続される。

ここでは、「MYROOM」の内容を詳しく見ていきたい。
 

日産 NV200バネット▲ボード2枚とスライド式テーブルを設置しリアシートを対面モードにアレンジすれば隠れ家のようなスペースが確保できる。デッキサイドには収納ボックスを用意。カーテンはオプション設定だ

特許申請中のリアシートの魅力とは?

「MYROOM」はキャラバンに設定済みの同名モデルと同じく車中泊などのアウトドアライフを気軽に楽しめる特装車として投入される。

NV200はキャラバンより車体がコンパクトなので運転しやすく「一人でゆったり、二人でピッタリ」がテーマに掲げられる。

キャビン後ろ半分は木目調パネル、2in1シート、スライド式テーブルで構成されてリビングルームを思わせる雰囲気に仕立てられる。

最大の特徴は日産が特許を申請中の2in1シートだ。これは座面と背もたれが入れ替わる反転式のシートになる。

前向きに座るときとそのままリクライニングさせて使うベッドモードではカラダをしっかりと支えてくれる硬い面がオモテに、停車時に後ろ向きに座るときはソファのような柔らかい面がオモテになるように設計されている。

日産 NV200バネット▲マガジンX編集部予想の日産調査データ(8ナンバー車を除く)

ベースとなるのはエントリーグレード?

NV200「MYROON」のベッドはボード2枚をセットする方式に限られる。その寸法は長さ1840㎜、幅1200㎜でセミダブルベッドと同寸になる。

ベッド使用時の室内高は955㎜で、これは大人が座っても頭が天井にぶつからないよう考慮して設計された数値だという。ベッド下の収納スペースは高さ258mmでポータブルバッテリーも収まる。

なお、ベッドと移動式テーブルのボードは各5kgで、非使用時にはリアシート後方にまとめて収納できる。

「MYROOM」のベースにはエントリーグレードの「DX」が起用され非塗装バンパー、専用アイテムの黒スチールホイールなどにより道具感が演出される模様。

日産 NV200バネット▲国内キャンピングカーの生産台数を種別にまとめたデータ。最も多いのは、ハイエースやキャラバンを改造して造られる8ナンバーバンコン。次いで多いのが、水回りなどをもたない車中泊車で、「MYROOM」もこのジャンルに属する。コロナ禍にもかかわらず、年間生産台数が右上がりに増えている点に注目

【諸元・スペック】
■予想発表時期:2024年10月
■全長×全幅×全高:4400×1695×1860(mm)
■搭載エンジン:1.6L 直4

※2024年7月26日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

文と写真/マガジンX編集部