ギャランGTOやミニカダンガンなど、あの頃の三菱車は熱い名前ばかり!心躍るサブネームを振り返る
カテゴリー: クルマ
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2015/11/12
三菱には車少年の心を揺さぶる熱い名前がたくさん!
幼少時代、雑誌や図鑑を見ながら自分が運転できない車に心躍らせたことはきっと男性なら一度はあるはず。スタイル、スペック、ヒストリーなど萌えポイントは人それぞれだったと思いますが、ブランド名や車名など“名前”にヤラれたという人も少なくないでしょう。
思わず声に出したくなる名前の車は大人になってからも記憶に残るもの。それはファーストネームになっているばかりではありません。日本の三菱自動車のモデルには、サブネームやグレード名に熱い名が付けられ、後にそれが独り歩きしファーストネームに格上げされることもありました。今回は三菱の熱いネーミングを振り返ってみましょう。
■ギャランGTO
1969年に登場したコルト・ギャランのラインナップにはセダンの他、2ドアハードトップもありました。三菱はさらにファストバックスタイル、2シーター並みの傾斜角度をつけたフロントウインドウなどでスポーツ性を高めたギャランGTOを投入します。
またこの車はMI、MII、MRという3グレード展開でした。トップグレードがMIIIではなくMRと名付けられたのは、「MITSUBISHI RACING」の略だからです。MRは三菱スポーツモデルの伝統的なグレード名となっていきます。ちなみにGTOとは「Gran Turismo Omologato」というイタリア語の頭文字。GTOという名は後にファーストネームに昇格し、ビッグパワーの2シータークーペに与えられます。
■ギャランΣ、ギャランΛ
1976年、ギャランにサブネームをまとった2つのモデルが登場します。ひとつはギャランの後継となる4ドアセダンのΣ(シグマ)、もうひとつは2ドアハードトップのΛ(ラムダ)です。これらの記号はギリシャ文字。
2ドアハードトップ、4ドアセダン、ライトバン、ギャランGTOやギャランクーペFTOなど多くのバリエーション展開がされていたギャランファミリーを記号で整理した形ですが、ギリシャ文字の響きと字面がスポーティでエレガンスなギャランにピッタリはまりました。ちなみにギャランは当時ギャラン店で発売され、カープラザ店から発売されたモデルにはエテルナという名がつけられています。
■ミラージュサイボーグ
80年代は多くの若者がスポーツモデルに憧れた時代。ハイエンドモデルに乗ることを夢見るだけでなく、自分たちが手の届く車にもスポーツ性が求められました。三菱は1987年にフルモデルチェンジしたミラージュで4つのグレードに“サイボーグ”“スイフト”“ファビオ”“ザイビクス”という明確な個性を設定。そのうち最もインパクトがあったのがスポーツグレードのサイボーグでした。
新開発のインタークーラーターボエンジンや操縦安定性と高速ツーリングを実現した世界初となるデュアルモードサスペンションを採用。精巧で近未来を予感させるネーミングは、このモデルにピッタリです!
■ミニカダンガン
1980年代後半は自動車メーカーのし烈なパワー競争が行われました。軽自動車も例外ではなく、スズキ アルトワークス、ダイハツ ミラ TR-XX アバンツァートRなど、各メーカーが熱い軽をリリースしました。三菱から出てきたのはミニカ ダンガンZZ(ダブルズィー)。弾丸のように速いモデルをイメージさせるこのネーミング。サイボーグといい、この時代の三菱はネーミングでかなり突っ走っていましたね。後ろにつくZZも速さを予感させます!
■ランサーエボリューション
ファミリー色、ビジネス色の強いランサーにハイパワーターボエンジンを押しこみ戦闘力を高め、WRCを筆頭にモータースポーツの世界で大活躍したランエボ。エボリューション(進化・発展)という名前を聞いて、乗ったことがない人もその走りに期待が膨らみました。ランエボは第4世代となるXまで進化。残念ながら今年4月に登場したファイナルエディションをもって、長い歴史に幕を下ろしました。
自分が乗っている車を人に伝えるとき、相手を黙らせるくらいの迫力があるモデルだと優越感があるもの。名前を聞いただけでドキドキできる車、これからも登場してほしいものですね。