日本全国で販売されている約15万台の中古車情報を掲載しているカーセンサーnet
そこでの掲載台数が100台を切り、絶滅へのカウントダウンが始まった過去の車たち
優れたデザインや機構など乗っておいて損はない!いや乗っておくと末代まで自慢できる?! という目線で
国沢光宏氏と渡辺敏史氏の2人の評論家が緊急会議を開き、中古車世界遺産を決定した
危機遺産や文化遺産だけでなく、これは…という負の遺産?まで徹底討論を重ねた
今こそ買っておくべき、あの頃の名車・迷車たちを公開
ガルウイングやアクティブサスはぜひとも体験すべき装備
編集部(以下編):今回は中古車の販売台数が全国で100台を切って、そろそろ乗っておかないとヤバイかも、もしくはこれは乗っておくべき! と思える中古車世界遺産を決めてもらおうと思っております。早速ですが、メーカー順に見ていきます。まずトヨタではどうでしょう。

渡辺敏史(以下W):初代セルシオ(1)がもう、100台以下なんてちょっと驚いちゃいましたね。いっぱいありそうなのに。意外だなぁ。

国沢光宏(以下K):でも後世には残らないな。トヨタファンなら良いと思うけど。最新モデルが最良という雰囲気があるからね。

W:確かに微妙ですよね。S126のSクラスみたいに、これが最後のベンツ!みたいな感じがないですから。だったら僕はオリジン(2)のほうをちょっと推しちゃうな。リアの手で磨いたスタイルとか、鉄板を見ているだけでもイイかなと思えるじゃないですか。

K:なら、オレはセラ(3)だな。何と言ってもスーパーカーの象徴だったガルウイングを地に落とした功績は素晴らしい。ガルウイングなんてもう出ないだろうしね。

W:マツダのAZ-1(4)が出るまでガルウイングのボトムでしたからね。カウンタックかセラかみたいな。

K:でも、セラが登場したときに結構イイよって人に勧めたんだよね。これまで自分が勧めた車で売れなかったのはこのセラとキャパの2台。その責任もあるからね。一度は乗っておかないとと思っているんだよ。

W:僕はMR-S(5)を推したい。ロータスエリーゼが860㎏なのに、1t弱という軽さはすごく魅力があります。

K:そうだね。まだ比較的新しいから相場は高いけど、乗っておくべき車だね。あと、70スープラ(6)はよくあるなーって感じ。

W:今、トヨタ2000GTのオーナーがスープラの7MGをスワップして載せているらしいですよ。世の中の2000GTの何台かは3000GTになっているみたい。

K:JZだったら80のほうがいいし、3Lの7Mエンジン限定で推薦したいな。

W:2000GTの血を継いだ最後の車みたいな感じもしますからね。ところで最終のセリカもデザイン的には残りそう。

K:それなら一世代前の丸目のコンバーチブル(7)とかGT-FOURのほうがいいんじゃない。コンバーチブルとかオシャレだし。手頃な価格にも惹かれるな。

:ほかにはWiLLシリーズやbBオープンデッキなんかもだいぶ少なくなってますが。

K:これは負の遺産だな(きっぱり)。

W:受け狙いでヴェロッサ(8)とWiLL Vi(9)を車庫に2台並べてみたいですね。1週間限定で。相当ウケルと思うな。
 
国沢光宏氏 渡辺敏史氏
収入の大半を車とスキーに使ってしまう自動車評論家。プリウスをはじめ、現在所有車は多数。意外だが、車選びは王道的な傾向 業界でも指折りのカーセンサーフリークの自動車ライター。ビートなどを経て、現在の愛車はルポGTi。やや曲者を選ぶ傾向がある
(1)トヨタセルシオ
初めてレクサスの冠がついた記念すべきモデル。優れた静粛性は当時衝撃を与えた
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(2)トヨタオリジン
国内累計1億台達成記念の限定車。クラシカルな外観だが、中身は最先端装備が満載
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(3)トヨタセラ
どんな温度でも同じ力で開くガルウイングとガラストップのルーフが特徴的だ
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(4)マツダAZ-1
エンジンはリアミッドシップ、ドアはガルウイングとスーパーカーテイスト満点
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(5)トヨタMR-S
1tそこそこという軽量なボディを生かした軽快な走りが魅力のミッドシップオープン
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(6)トヨタスープラ(70型)
グループAにも参戦していたスポーツカー。当時は現代版トヨタ2000GTとも言われた
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(7)トヨタセリカコンバーチブル
電動のソフトトップはアメリカのASC車が架装。後席も大人がゆったり乗れる
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(8)トヨタヴェロッサ
マークIIの兄弟車であるFRセダン。外装から内装までイタリアンテイストが満載だ
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(9)トヨタWiLL Vi
異業種合同プロジェクトによる第1弾。モチーフはシンデレラのかぼちゃの馬車
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Report/編集部
※この記事は、カーセンサー関東版22号(2007年11月1日発売)の特集をWEB用に再構成したものです