トヨタランドクルーザーと言えば、国内はもとより世界各国で高い人気を誇り
抜群の悪路走破性、優れた居住性、そして豪華さも兼ね備えた究極のヨンクだ
そんなランドクルーザーに新型が登場し、今、熱い視線を浴びている
そこで歴代ランドクルーザーの進化の歴史をおさらいすると同時に
狙いごろの80系、100系、90系、120系各モデルの
バイヤーズガイド、そして購入後の楽しみ方などをまとめてみることにした
中古車でしか手に入れることができない歴代ランドクルーザーは
注目が集まる今こそ、絶好の“買い”のタミングなのである!
9O系:毎日乗れる本格派!ランクルの楽しさが堪能できる一台
インテリアの状態を確認、3ドア狙いなら根気よく
 プラドはファミリィカーとしても使えるランクルとして人気があるモデル。それゆえ、趣味性の高い80系や100系に比べ、走行距離が延びている中古車が多いのが特徴だ。現在流通している中古車では7万~8万㎞のものが多数を占める。
  90系プラドの中古車見極めポイントは、まず内装の状態。日常使用されてきた車が多いので、ものによって汚れ具合にかなりの差が出ている。何台か比較をしてなるべく状態の良いものを選びたい。また下回りのサビも確認しておこう。90系の中古車は降雪地域からやってくるものが多いため、車によっては凍結防止剤によりサビが発生しているものもあるという。展示場ではしっかり下回りを見ておきたい。
  プラドはロングとショートがあるが、中古車市場に流通しているのはほとんどがロングボディ。どうしても3ドアが欲しいなら根気よく探すほかない。排気量は2.7Lが多く、続いて3.4L、3Lディーゼルターボと続く。グレードでは3.4LがTZ、その他のモデルはTXが大半を占める。
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1995年5月 デビュー
「ニュートラディショナル4WD」を
テーマとした新型プラドがデビュー
フロントにダブルウィッシュボーンを
リアに4リンク式を採用したほか
従来のパートタイム式4WDから
フルタイム4WDと変更し走りを磨いた
3.4LV6と3Lディーゼルターボを搭載
1997年4月 一部改良
一部改良で3ドアのRXと5ドアのTXに
150ps、24kg-mを発生する
2.7Lのガソリンエンジンを新設定
5ドア(8人乗り)の3列目シートを
脱着可能とし使い勝手を向上した
リアアンダーミラーもオプション設定
1998年1月 一部改良
3.4Lエンジンを5ドアのTXに設定拡大
シルバーメタリックを含む4色を追加
ワイドモデルには全車に対して
プライバシーガラス、バニティミラー
UVカットガラスを標準装備したほか
サードシートにもヘッドレストを採用
1999年6月 マイナーチェンジ
マルチリフレクターライトを採用
またフィールドモニターをカラー化
グリルやバンパーの形状を変更し
オプティトロンメーターの新設定や
アクティブTRCやVSCを
ATモデルにオプション設定した
2000年7月 一部改良
ディーゼル車に3Lコモンレール式
直噴ディーゼルターボエンジンを搭載
またエンジンイモビライザーを
全車に標準装備したほか
シャンパンマイカメタリックを
新色として追加設定している

12O系:スポーティさが光る新世代プラドは新車購入より断然オトク
ライバルはずばり新車!見積もり比較が欠かせない
 クロカンというよりもSUV的イメージを強めたのが3代目プラド(120系)だ。デビューから3 年しか経過していないため、中古車の相場も高めだが、それでも新車購入と比較すると乗り出し価格でかなり大きな金額差になる。特に中古車の場合、オプションパーツが豊富に装着されているものほど買い得感が高くなる。まずはHDDナビなど人気のオプションを付けた新車見積もりと中古車の見積もりと比較してみよう。
  中古車市場の大半を占めているボディカラーは新車時一番人気のパールホワイトだ。しかし中古車での一番人気は黒。黒を選ぼうとするとタマ数も少なく、価格も高めだ。逆にパールホワイトはかなりの台数が流通しているため、人気色ながら幅広い価格帯から比較検討できる。
  また排気量で見ると、90系は2.7Lモデルが中心なのに対し、120系は3.4Lモデルが中心になる。上級グレードのTZの流通量が多い。2005年以降に登場した4Lは希少で、全国でも10台以下しか中古車が流通していない状況だ。
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2002年10月 デビュー
高級セダンに匹敵する静粛性と
ランクル伝統の悪路走破性を追求
トルセンLSD、アクティブTRCや
リア電子制御エアサスペンションも
新採用し、走りの性能を向上させた
3.4Lと2.7Lのガソリンエンジンと
3Lのディーゼルターボを用意した
2004年8月 一部改良
2.7Gに163ps、25.1c仕様の
新型エンジンにスイッチ
またオプションのDVDナビ付き
ワイドマルチAVステーションを
G-BOOK対応の新モデルに変更
2005年7月 一部改良
TXおよびTZに新型4LV6エンジンを搭載
AI-SHIFT(人工知能)制御を備えた
5 Super ECTも新たに採用している
またライトブルーメタリックや
ベージュメタリックなど
3色をボディカラーに追加している
Report /石川茂幸 Photo/安岡 嘉
※この記事は、カーセンサー関東版20号(2007年10月4日発売)の特集をWEB用に再構成したものです