大型(?)新人加入で挑む! 第34回メディア対抗ロードスター4時間耐久レース
2023/10/31
自動車メディア同士の“負けられない戦い”
2023年9月、茨城県筑波サーキットにて「メディア対抗ロードスター4時間耐久レース」が今年も開催されました。
毎年、様々な自動車メディアが同一コンディションのマツダ ND型ロードスターで勝敗を争う、この耐久レース。一般参加者がパドック(自動車レース場のピットの背後にある車の整備・点検をする所)まで入ることができたりフードトラックの出展もあったり、和やかな一面もあるこのイベントですが、レース自体はかなりガチ。自社の威信をかけて熱い戦いが繰り広げられるのです。
例年、プロのレースドライバーをメンバーに加えて挑む媒体もある中、我々カーセンサーチームは姉妹紙カーセンサーEDGEと合同で生え抜きの編集部員のみで挑みます。
しかし! 今年のカーセンサーチームは一味違う!
チームのエース・神崎の欠場によりピンチかと思われた矢先、名乗りを上げたのが“超大型”ルーキー・芝本。2023年7月に開催された「マスターズ・エンデュランス」というレースで、初参加ながら好成績を叩き出し周囲を驚かせた編集部期待の若手ホープが加入したのです。
そんなわけでチームの平均年齢もグッと低くなった今大会。果たしてカーセンサーチームの運命やいかに! 汗と涙のレース模様とその裏側をレポートしていきます!
レース前は一般来場者の皆さまとつかの間のふれあいタイム
前述したとおりこのイベントでは毎年、耐久レース以外にもイベントが盛りだくさん!
パドックエリアではマツダが主催する「マツダファン・サーキットトライアル」や「サーキット同乗体験」などが催される他、水遊びができる「わくわくキッズパーク」や「スタンプラリー」、「バーチャルレース体験」などのお子さまと一緒に楽しめるコンテンツも用意されていました。
また、レースに出場する各メディアが、一般の方とのふれあいを目的としたコンテンツを用意しているのも見どころのひとつ。ちなみに、カーセンサーチームはパドックのすぐ目の前で「カーセンサーロードスタークイズ」を実施しました!
結構豪華な景品を用意したおかげか、お子さまから大人までなかなかの盛況ぶりでした!(きっと来年もやるのでお楽しみに)
老若男女問わずたくさんの来場者に恵まれた本大会。レースや車といったカルチャー、そしてロードスターがいかに愛されているのかが、ひしひしと伝わってきました。
しかし、レーサーにとって和やかなムードはつかの間。レース本番の時間が刻一刻と迫ります……。
緊張と熱意の開会式!
そして、いよいよ参加する全21チームがコース内に呼ばれ開会式がスタート。
各チーム壇上に上がり、意気込みと熱意を叫びます。なんだか、サーキット内に緊張感が立ち込めてきたような!
ここで、レースについての簡単なルールを簡単におさらいしておきましょう。
・レース時間は4時間
・ドライバーは4~5名(今回カーセンサーチームは4名)
・1人のドライバーの連続運転時間は50分、合計運転時間は96分まで
・総ガソリン給油量は60Lまで(スタート時の満タン40リットルを含む)
・競技車両はどのチームもマツダ ロードスター(現行型)の、1.5L・6速MT仕様
全チームが同一車両を使用することもあり、言い訳ができないこのレース。
基本的にはドライバーの技術や各チームの作戦によって「差」が生まれてくるわけですが、中でも重要となるのが「燃料」のかけ引き。各チーム“ガス欠”との戦いが巻き起こるのです。
カーセンサーチームも過去に最終走者でガス欠の餌食になったことがあるので、ここはかなり慎重にならざるを得ないところ。
とにかく、まずは完走を目標に今年もレースに臨みます。もちろん攻めの姿勢も忘れずに!
いよいよ出走! がんばれチーム・カーセンサー!
さあ、ついに戦いの火ぶたが切って落とされました! スタートの瞬間はやっぱりテンション上がります。
第一走者は我らが統括編集長・西村。燃料を計算に入れたドライビングで、安心して見ていれられるレース展開。
順調な滑り出しで無事ピットインし、第二走者であるベテラン編集部員・大脇にバトンタッチ。ピットイン直前にメガネを見失うドタバタ劇にも見舞われつつ、なんとか再スタートです!
大脇がイケイケな走りを見せる中、次走者の大型新人・芝本は……?
やばい。スラムダンクの牧の試合前みたいになってる……おい、何をやる気なんだ芝本!!
そして、大脇がピットに帰還。とうとう、彼の出番がやってきました!
運転席に乗り込む芝本の背中がいつもより、いや、いつもデカい! そう、身長186cmの“超大型”新人・芝本がついにロードスターに乗り込んでいくう!
日が暮れ視界が安定しない中での走行は緊張感たっぷり。芝本も最初は遠慮気味の走りでしたが、徐々にボルテージを上げていきます!
それにしても、ヘッドライトとテールランプがともるロードスターが駆け巡るサーキットの雰囲気はとてもかっこいいものですね。
途中、あわや接触か! と思われたシーンもありましたが、大型新人・芝本がなんとか大役を終え無事ピットに帰還。あとは河瀬とラストランを飾る大脇のふたり。
各チーム燃料を気にし始める中、我々カーセンサーは燃費走行のおかげかまだ余裕がありそう。これは完走が見えてきた!
そして、無事完走! 結果は17位!(全21チーム中)
今回はなんとガス欠による脱落チームはなし、というハイレベルな戦い。なにより、目標である完走を成し遂げひと安心です。ドライバーの皆さま、本当にお疲れさまでした!
レース開催に向けて尽力した主催者およびマツダと協賛メーカーの皆さま、そして参戦したメディア編集者の皆さま、ありがとうございました!
では、また来年! 筑波サーキットでお会いしましょう!
―上位3チーム―
1位:ENGINE / ENGINE ROADSTER
2位:REVSPEED / REVSPEED ロードスター
3位:CARTOP / CT&WEB CARTOP ロードスター