【試乗】新型日産 ノート(マイナーチェンジモデル)|変わったのはデザインだけじゃない! ちゃっかりアップデートされた乗り味の評価
2024/11/03

近未来的な顔にデザイン変更
日産モデルの中において、安定した販売で中心的な存在であるノート。そのノートも歴史を刻み、2020年12月には3代目にフルモデルチェンジした。
スタイリッシュなデザインと少しばかりの質の良さを感じさせる。その雰囲気は4年間経過した今でも健在だ。今回フルモデルチェンジから4年目を迎えて改めてデザインの変更を発表し、時代に合った装いで新たなノートとして販売された。



まず、ボディカラーが面白い。バイカラーの3色を合わせると14色になる。
すべてオーセンティックというよりも、ニュアンスカラーにメタリックを調合したファッショナブルな印象である。
これは好みもあるが、個人的には目に優しく、落ち着いた印象もあると思う。特別色のターコイズは少々曇り空が似合う装いだ。



メーカーのリリースでは装いの変更はあるが、中身はキャリーオーバーだとアナウンスされている。
そのため、乗り味の変更に関しては実際に運転してみないとわからない。そこで200kmほど試乗したので、印象的に変わった部分をお伝えたい。

e-POWERのユニットの考え方は、市街地で走るのには都合がいい。
発進や加速など、燃料消費が多い領域をモーターに任せるのは理にかなっている。市街地は回生ブレーキの場面も多いので電気の出しっぱなしにはならず、電気の回収も可能だ。
改めて静粛性もいいし、加速性能もこんなに良かったか? と思うほど優れている。頻繁にエンジンを始動して充電するというよりもモーターによる静粛性が高い快適な領域を広めた印象がある。
市街地はブレーキフィールが重要だがリニアで申し分ない。改めて長くピュアEVに携わっているだけはある。

乗り味もアップデート
何も変更はないといっても強く感じた部分がある。それは乗り心地と静粛性だ。
フラットな路面ではリアの動きがしなやかで、その恩恵によってキャビン内の空気の揺れが少なくなった。一言で言うと「快適」である。ただし、これらは高速のような環境なのでエンジンの始動時間が長く、燃料消費にうまみは少なそうだ。
プロパイロットはとても便利で疲労感を低減してくれるツールだが、目新しいものではない。
しかし、乗り心地はちょっと違う。マイナーチェンジ前のモデルと比べ、リアサスペンションの動きに滑らかさが感じられる。
明らかにサスペンションのどこかを変更したに違いない。それほど質が高くなっているというのが私の意見だ。

およそ4年経過したモデルは、必ずと言っていいほど走行性能の部分にも手を入れる。
日産としてはそういった部分を公表することで、マイナーチェンジ前のモデルを否定することにつながるからと言いたくはないのかもしれないが、改良がなされたことをきちんとアナウンスすべきであろう。
それが発展する企業イメージであると思うし、何よりこのモデルのアップデートされた良さを伝えた方が良いと思ったのだ。
【試乗車 諸元・スペック表】
●ノート 1.2 X
型式 | 6AA-E13 | 最小回転半径 | 4.9m |
---|---|---|---|
駆動方式 | FF | 全長×全幅×全高 | 4.05m×1.7m×1.52m |
ドア数 | 5 | ホイールベース | 2.58m |
ミッション | その他AT | 前トレッド/後トレッド | 1.49m/1.49m |
AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | 2.03m×1.45m×1.24m |
4WS | - | 車両重量 | 1230kg |
シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
乗車定員 | 5名 | 車両総重量 | 1505kg |
ミッション位置 | 不明 | 最低地上高 | 0.14m |
マニュアルモード | - | ||
標準色 |
スーパーブラック、ダークメタルグレーメタリック、バーガンディ―パールメタリック、オペラモーブメタリック、ブリリアントシルバーメタリック |
||
オプション色 |
ピュアホワイトパール3コートパール、ガーネットレッドカラークリアパール、オペラモーブM/スーパーブラック2トーン、サンライズカッパーメタリック、ステルスグレーパール、スミレPM/スーパーブラック2トーン、ターコイズP/ダークメタルグレーM2トーン、ターコイズパール、オーロラフレアブルーパール |
||
掲載コメント |
- |
型式 | 6AA-E13 |
---|---|
駆動方式 | FF |
ドア数 | 5 |
ミッション | その他AT |
AI-SHIFT | - |
4WS | - |
標準色 | スーパーブラック、ダークメタルグレーメタリック、バーガンディ―パールメタリック、オペラモーブメタリック、ブリリアントシルバーメタリック |
オプション色 | ピュアホワイトパール3コートパール、ガーネットレッドカラークリアパール、オペラモーブM/スーパーブラック2トーン、サンライズカッパーメタリック、ステルスグレーパール、スミレPM/スーパーブラック2トーン、ターコイズP/ダークメタルグレーM2トーン、ターコイズパール、オーロラフレアブルーパール |
シート列数 | 2 |
乗車定員 | 5名 |
ミッション 位置 |
不明 |
マニュアル モード |
- |
最小回転半径 | 4.9m |
全長×全幅× 全高 |
4.05m×1.7m×1.52m |
ホイール ベース |
2.58m |
前トレッド/ 後トレッド |
1.49m/1.49m |
室内(全長×全幅×全高) | 2.03m×1.45m×1.24m |
車両重量 | 1230kg |
最大積載量 | -kg |
車両総重量 | 1505kg |
最低地上高 | 0.14m |
掲載用コメント | - |
エンジン型式 | HR12DE | 環境対策エンジン | H30年基準 ☆☆☆☆☆ |
---|---|---|---|
種類 | 直列3気筒DOHC | 使用燃料 | レギュラー |
過給器 | - | 燃料タンク容量 | 36リットル |
可変気筒装置 | - | 燃費(JC08モード) | 33.8km/L |
総排気量 | 1198cc | 燃費(WLTCモード) |
28.4km/L
└市街地:27.8km/L └郊外:31.1km/L └高速:27.1km/L |
燃費基準達成 | R12年度燃費基準 達成車 |
||
最高出力 | 82ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
103(10.5)/4800 |
エンジン型式 | HR12DE |
---|---|
種類 | 直列3気筒DOHC |
過給器 | - |
可変気筒装置 | - |
総排気量 | 1198cc |
最高出力 | 82ps |
最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
103(10.5)/4800 |
環境対策エンジン | H30年基準 ☆☆☆☆☆ |
使用燃料 | レギュラー |
燃料タンク容量 | 36リットル |
燃費(JC08モード) | 33.8km/L |
燃費(WLTCモード) | 28.4km/L
└市街地:27.8km/L └郊外: 31.1km/L └高速: 27.1km/L |
燃費基準達成 | R12年度燃費基準 達成車 |

自動車テクノロジーライター
松本英雄
自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。車に乗り込むと即座に車両のすべてを察知。その鋭い視点から、試乗会ではメーカー陣に多く意見を求められている。数々のメディアに寄稿する他、工業高校の自動車科で教鞭を執る。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。