【試乗】新型 アルファロメオ トナーレ|スポーティなステアリングフィールのコンパクトSUV
カテゴリー: アルファロメオの試乗レポート
2023/08/04
長年のノウハウを詰め込んだブランド初のコンパクトSUV×ハイブリッドモデル
アルファロメオ初のコンパクトクロスオーバーSUVとなる「トナーレ」。名前の由来はイタリア北部のロンバルディア地方にある峠からきている。
この地域にある都市ベルガモの素敵な街並みは、車で走っていてもその雰囲気を感じられる場所だ。
そんな山々の間をすり抜ける国道を気持ちよく走るには、トナーレはぴったりのサイズかもしれない。
なぜなら景色は最高だが、道幅が狭い印象だからだ。
由来はともかく、今回試乗したトナーレの仕様は4気筒1.5Lターボに48Vのマイルドハイブリッドが搭載されている。
デザインは決してこびず、伝統的なモデルの象徴的なフォルムを所々に散りばめたスタイリングが個性的だ。
インテリアをのぞくとアルファロメオを象徴するメーターナセルがスポーティな雰囲気を醸し出す。
価格も600万円に届こうとするだけに国産車とは違ったプレミアム感を味わえる。
ステアリングホイールにあるスタートボタンを押して、スタンバイオンの状態からスタートだ。
マイルドハイブリッドであるが20馬力のモーターの恩恵は大きく、状態にもよるが徐行ならエンジンは始動しなかった。これはマイルドよりもストロング寄りの雰囲気だ。
街中はとにかく静かで、加速のレスポンス性もいい。ただ、ずっと低速で走っているとモーターとエンジンの制御が少々ぎくしゃくする部分もあったので、これから改良されていくのだろう。
しかし、エンジンとモーターによる加速性はアルファロメオである。VGTターボによるレスポンスの良さとトルクの安定性はキビキビとしている。
さらに、モーターの後押しとコンパクトなボディが相まって、首都高速を走ってみるとスムーズな動きだ。
そして、何よりハンドリングがアルファロメオなのである。特にコーナーを切り込んだ瞬間にシュッと最短距離を目指して走るステアリングフィールは、ラック&ピニオン式になってからのアルファロメオの味付けだ。もう40年前くらいになるだろうか。
スポーツライクなハンドリングは路面からの追従性が高くソリッドな印象もあるが、乗り心地が良好なアルファロメオのサルーン的な要素ももち合わせている。
駆動方式はFFでありながらトラクションは抜群にいい。これはエンジン搭載位置と車軸のアライメント、アクセレーション制御に長年の技術力を感じるものである。
歴史があるブランドは膨大な蓄積がある。だからこそ世界的な大量生産車とは一味違う、奥深い“うまみ”をもち、FFとは思えない乗り心地が可能になるのだと改めて感じられる。
【試乗車 諸元・スペック表】
●TI
型式 | 3AA-AV115 | 最小回転半径 | 5.8m |
---|---|---|---|
駆動方式 | FF | 全長×全幅×全高 | 4.53m×1.84m×1.6m |
ドア数 | 5 | ホイールベース | 2.64m |
ミッション | 7AT | 前トレッド/後トレッド | 1.58m/1.58m |
AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
4WS | - | 車両重量 | 1630kg |
シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
乗車定員 | 5名 | 車両総重量 | -kg |
ミッション位置 | フロア | 最低地上高 | -m |
マニュアルモード | ◯ | ||
標準色 |
アルファホワイト、アルファレッド、アルファブラック |
||
オプション色 |
- |
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掲載コメント |
- |
型式 | 3AA-AV115 |
---|---|
駆動方式 | FF |
ドア数 | 5 |
ミッション | 7AT |
AI-SHIFT | - |
4WS | - |
標準色 | アルファホワイト、アルファレッド、アルファブラック |
オプション色 | - |
シート列数 | 2 |
乗車定員 | 5名 |
ミッション 位置 |
インパネ |
マニュアル モード |
◯ |
最小回転半径 | 5.8m |
全長×全幅× 全高 |
4.53m×1.84m×1.6m |
ホイール ベース |
2.64m |
前トレッド/ 後トレッド |
1.58m/1.58m |
室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
車両重量 | 1630kg |
最大積載量 | -kg |
車両総重量 | -kg |
最低地上高 | -m |
掲載用コメント | - |
エンジン型式 | 46350313 | 環境対策エンジン | - |
---|---|---|---|
種類 | 直列4気筒DOHC | 使用燃料 | ハイオク |
過給器 | ターボ | 燃料タンク容量 | 55リットル |
可変気筒装置 | - | 燃費(JC08モード) | - |
総排気量 | 1468cc | 燃費(WLTCモード) | 16.7km/L └市街地:13.2km/L └郊外:18.2km/L └高速:17.8km/L |
燃費基準達成 | - | ||
最高出力 | 160ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
240(24.5)/1700 |
エンジン型式 | 46350313 |
---|---|
種類 | 直列4気筒DOHC |
過給器 | ターボ |
可変気筒装置 | - |
総排気量 | 1468cc |
最高出力 | 160ps |
最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
240(24.5)/1700 |
環境対策エンジン | - |
使用燃料 | ハイオク |
燃料タンク容量 | 55リットル |
燃費(JC08モード) | - |
燃費(WLTCモード) | 16.7km/L └市街地:13.2km/L └郊外: 18.2km/L └高速: 17.8km/L |
燃費基準達成 | - |
自動車テクノロジーライター
松本英雄
自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。車に乗り込むと即座に車両のすべてを察知。その鋭い視点から、試乗会ではメーカー陣に多く意見を求められている。数々のメディアに寄稿する他、工業高校の自動車科で教鞭を執る。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。