海外試乗_ルノー セニック RX4 【プレイバック試乗記】
カテゴリー: ルノーの試乗レポート
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2008/08/01
※この記事はカーセンサー関東版16号2000年4月27日発売号に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
モノスペースカーのニューモデルはオンロードの似合うコンパクト
↑重めの操舵力だがコーナーでのロールはやや大きく、重心の高さがちょっと不安(左)新開発の4気筒2L DOHCエンジンは高回転域でもスムーズで、音の高まりも小さく、好印象だ(右)
ルノーはトゥインゴ、セニック、エスパスの3車を総称してモノスペースカーと呼んでいる。新しいファミリィカーのカタチとして定着させてきたが、今回、セニックに4WDモデルを追加してきた。アフリカのモロッコで行われた試乗会で、この4WD(RX4)に乗ってきた。用意されたRX4はこれまでのFFセニックと基本的には同じボディだが、フロントは大型バンパー、リアにはスペアタイヤをバックドア中央部に装着している。このバックドアも左ヒンジで開く方式に改められている。
さらに車高も90mm、最低地上高は60mmも高められ、ボディサイド下部のプロテクターとともにワイルドな雰囲気を強調している。 エンジンは4気筒2L 140psのガソリンと1.9L 105psのディーゼルターボが選べる。試乗したのは2Lのガソリン仕様。ミッションは5速MTだ。AT仕様は開発されていない。
前輪の駆動力が低減すると後輪にトルクを自動配分、山岳地帯もラクに走破
↑ホワイトメーターを用いたインパネ。タコメーターは7000rpmまでだがレッドゾーンの表示はない(左)奥行、左右幅ともにたっぷりのラゲージスペース。リアシートは3人掛けの1脚ずつが取り外せるレイアウト(右)
2Lエンジンは、2000rpmあたりからのトルクが太いので、MTでも運転はラクだ。ただしクラッチはやや重めだ。6000rpmで燃料カットされてしまうので、5500rpmまで各ギアで引っ張ると1速で55km/h、2速80km/h、3速125km/hまで伸びる。
操縦性はやや重めの操舵力だがコーナーでのロールはやや大きく、重心の高さがちょっと不安だ。試乗中に荒涼とした山岳地帯も走行したが、前輪の駆動力が低減すると自動的に後輪にトルクを分配する方式なので、ごく自然に走破できた。日本への導入は2Lモデルが2000年秋の予定で、ディーゼルターボは未定ということだ。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | RX4 |
駆動方式 | 4WD |
トランスミッション | 5MT |
全長×全幅×全高(mm) | 4444×1785×1730 |
ホイールベース(mm) | 2624 |
車両重量(kg) | 1465 |
乗車定員(人) | 5 |
エンジン種類 | 直4DOHC |
総排気量(cc) | 1998 |
最高出力[ps/rpm] | 140ps/5500rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 188N・m/3750rpm |
10・15モード燃費(km/L) | ー |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛プレミアム/60 |
車両本体価格 | ー |
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