【試乗】新型メルセデス・ベンツ EQE SUV│「軽快さ×高級感」を高次元で実現したプレミアムEV
カテゴリー: メルセデス・ベンツの試乗レポート
2024/01/11
フラッグシップEVと同じプラットフォームを採用
メルセデスの電気自動車において、基礎となるEVAプラットフォームを携えて作られたEQE SUV。
フラッグシップのプラットフォームを用いて、上位モデルのEQS SUVよりホイールベースで180mmほど、全長にして255mm短くして扱いやすさを整えている。
EQS SUVは3列シートモデルだが、EQE SUVは各部を短くしたことで乗車人数よりも扱いやすさを求めた。
試乗したのは「350 4マチック ローンチ エディション 4WD」という仕様である。日本で人気のAMGラインのパッケージが標準装備されている。
アルミホイールは、EQS SUVと同様の21インチのホイールを装着している。全長とホイールベースも短くなっているため、EQS SUVに比べてややずんぐりと骨太に感じられる。
アルペングレーという外装色と内装のグレーのマッチングは非常に品が良い。EQS SUVに比べてクオーターパネルが伸びやかではないためエレガントないでたちではないが、軽快感あるプライベート空間という印象だ。
同じプラットフォームなので、エレクトロ関係のシステムアーキテクチャーも共通だ。
高いスタビリティが安心感を与える
500N・mあるトルクはEQS SUVよりも300N・mほど少ないが、270㎏軽量なこともあるせいか軽やかな印象さえある。モーターの出力特性の恩恵というものであろう。
4マチックシステムはEVで必須の装備といえる。加減速での回生もさることながら重量が2.5tを超えるので、ブレーキ時にも四輪でしっかりと路面をとらえるに越したことはない。
なによりも加速性能が良好なので、スタビリティの高さが必要になるのは当たり前といえる。
EQE SUVはホイールベースが短く、直進安定性という点においてEQS SUVよりも若干劣る。これは致し方ないことだが、長年採用している4マチックのノウハウによって安定感と軽快さが担保できているのだ。
「エアマチック」というエアサスはEQS SUV同様であり、前後左右のストロークバランスも申し分ないセッティングだ。ロールも素早く抑えて乗員に不安も与えにくい。
シートのストロークはEQS SUVの方がストローク感はあるが、車の動きはこちらの方が理解できる。
リアステアリングも標準で装備されているのでさらに小回りが利き、車線変更でのスムーズ感は、新たな自動車の雰囲気が満載である。
車両価格の内容が標準でも満足できる仕様なので、400万円ほど差があるEQE SUVの試乗モデルと比べて装備は違うものの走りに関しては十分なパフォーマンスであって、車幅もほぼ同様である。
普段使うのであればEQE SUVの方が見た目の重厚感と存在感、全長の使い勝手も相まってプレミアムスマートな使い方ができるはずだ。
【試乗車 諸元・スペック表】
●350 4マチック ローンチ エディション 4WD
型式 | ZAA-294612 | 最小回転半径 | 4.8m |
---|---|---|---|
駆動方式 | 4WD | 全長×全幅×全高 | 4.88m×2.03m×1.67m |
ドア数 | 5 | ホイールベース | 3.03m |
ミッション | その他AT | 前トレッド/後トレッド | 1.65m/1.66m |
AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
4WS | ◯ | 車両重量 | 2630kg |
シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
乗車定員 | 5名 | 車両総重量 | -kg |
ミッション位置 | 不明 | 最低地上高 | 0.16m |
マニュアルモード | - | ||
標準色 |
オブシディアンブラック、ハイテックシルバー、ソーダライトブルー、エメラルドグリーン、セレナイトグレー |
||
オプション色 |
アルペングレー、ダイヤモンドホワイト |
||
掲載コメント |
※メルセデス・ミー・コネクト サービスは3年間無料です |
型式 | ZAA-294612 |
---|---|
駆動方式 | 4WD |
ドア数 | 5 |
ミッション | その他AT |
AI-SHIFT | - |
4WS | ◯ |
標準色 | オブシディアンブラック、ハイテックシルバー、ソーダライトブルー、エメラルドグリーン、セレナイトグレー |
オプション色 | アルペングレー、ダイヤモンドホワイト |
シート列数 | 2 |
乗車定員 | 5名 |
ミッション 位置 |
不明 |
マニュアル モード |
- |
最小回転半径 | 4.8m |
全長×全幅× 全高 |
4.88m×2.03m×1.67m |
ホイール ベース |
3.03m |
前トレッド/ 後トレッド |
1.65m/1.66m |
室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
車両重量 | 2630kg |
最大積載量 | -kg |
車両総重量 | -kg |
最低地上高 | 0.16m |
掲載用コメント | ※メルセデス・ミー・コネクト サービスは3年間無料です ※交流電力量消費率 WLTCモード 208Wh/km 市街地モードWLTC-L 201Wh/km 郊外モードWLTC-M 201Wh/km 高速道路モードWLTC-H 218Wh/km ※一充電走行距離(WLTCモード)528km |
エンジン型式 | EM0030-EM0027 | 環境対策エンジン | - |
---|---|---|---|
種類 | 電気モーター | 使用燃料 | 電気 |
過給器 | - | 燃料タンク容量 | -リットル |
可変気筒装置 | - | 燃費(10.15モード) | -km/L |
総排気量 | -cc | 燃費(WLTCモード) | - |
燃費基準達成 | - | ||
最高出力 | 292ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
765(78)/- |
エンジン型式 | EM0030-EM0027 |
---|---|
種類 | 電気モーター |
過給器 | - |
可変気筒装置 | - |
総排気量 | -cc |
最高出力 | 292ps |
最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
765(78)/- |
環境対策エンジン | - |
使用燃料 | 電気 |
燃料タンク容量 | -リットル |
燃費(10.15モード) | -km/L |
燃費(WLTCモード) | -km/L |
燃費基準達成 | - |
自動車テクノロジーライター
松本英雄
自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。車に乗り込むと即座に車両のすべてを察知。その鋭い視点から、試乗会ではメーカー陣に多く意見を求められている。数々のメディアに寄稿する他、工業高校の自動車科で教鞭を執る。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。