【試乗】新型 メルセデス・ベンツ Cクラスオールテレイン|“全天候型”に偽りなし!「これ1台で用をなす」オールラウンドモデルだ
カテゴリー: メルセデス・ベンツの試乗レポート
タグ: メルセデス・ベンツ / SUV / ハイブリッド / Cクラスオールテレイン / 松本英雄
2022/09/19
メルセデスの「全天候型」ステーションワゴン
昨今はクロスオーバーSUVが流行っているが、乗り降りと使い勝手のことを考えれば、それは必然的であったに違いない。
様々なジャンルで盤石なバリエーションをもつメルセデスも、多岐にわたるSUVモデルをラインナップしている。
その中で今回試乗したのは、Cクラスオールテレイン。
Eクラスの乗用FRワゴンをベースにリフトしたEクラスオールテレインに続く、Cクラスワゴンベースのオールテレインモデルだ。
兄貴分のEクラスオールテレインは、そのディメンションから優雅なステーションワゴンの雰囲気がある。ただ5mに届きそうな全長は、大きすぎると感じる人もいるだろう。
一方、Cクラスオールテレインは全長4755mmで、ホイールベースはEクラス版より75mmも短い。
最低地上高は150mmで、多少凸凹な路面でも難なくこなせそうだ。
車名にある「オールテレイン」とは、「全天候型」を意味する。
つまり、荒れた路面でも対応できるということで、頼もしくも感じる。
今回は、一般道と高速を走ってみたので、その際の様子を簡単にお伝えしたい。
これ1台ですべてのシーンに対応できる!
まず感じたのが、Cクラスのセダンやワゴンよりも適度な高さがあるため乗り降りがしやすいということ。年を重ねた方なら、より一層そう感じるに違いない。
ドアを閉めると車高が高く見切りがいい。
FRプラットフォームのメルセデスは、質感が一層高いのもいい。
エンジンは、新しくなったOM654Mという2LディーゼルターボにISGが搭載される。
ISGとは、「インテグレーテッドスタータージェネレーター」という意味で、エンジンの始動や発進のアシスト、加速にも有効に働く48Vのマイルドハイブリッドシステムだ。
エンジンは一瞬で始動し、燃焼が不安定のときのエンジンの振動も皆無だ。
また、車高が上がるとエンジンのバイブレーションも気になるモデルもあるが、メルセデスには愚問であった。
走り出しは力強く、テキパキとした運転でもストレスなくメリハリのある動きだ。市街地でも鈍重な動きとは皆無である。
9速ATと相まってきめ細かな制御もあり、申し分のない扱いやすさを演じる。
また車高が上がったことで、一層サイドの見切りが良くなり、駐車などもしやすくて良い。
クロスオーバーSUVモデルによっては、サイド断面のボリュームによって感覚がつかみにくい場合もあるが、セダンでならしたメルセデスだけのことはある。
続けて高速ではいかがだろうか。
首都高速の合流区間は短いが、4Lのモデルを凌ぐトルクによる加速によって、安心してスムーズな合流ができる。
車高が高くなったが、後軸にトルクを大きくかけているので、高速コーナーでも一切不安がなく路面とのコンタクトも良好でスムーズ。
さらに、速度レンジが高い東名高速へと入る。静粛性は高く、安心感ある4マチックによって快適なクルージングだ。
ストレスフリーのパワープラントとオールラウンダーの動力性能から、まさに「これ1台ですべて用をなす」というのがぴったりなモデルである。
【試乗車 諸元・スペック表】
●C220 d 4マチック (ISG搭載モデル) ディーゼルターボ 4WD
型式 | 3CA-206214C | 最小回転半径 | 5.4m |
---|---|---|---|
駆動方式 | 4WD | 全長×全幅×全高 | 4.76m×1.84m×1.5m |
ドア数 | 5 | ホイールベース | 2.87m |
ミッション | 9AT | 前トレッド/後トレッド | 1.59m/1.59m |
AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
4WS | - | 車両重量 | 1870kg |
シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
乗車定員 | 5名 | 車両総重量 | -kg |
ミッション位置 | コラム | 最低地上高 | 0.15m |
マニュアルモード | ◯ | ||
標準色 |
ポーラーホワイト |
||
オプション色 |
オブシディアンブラック、グラファイトグレー、モハーベシルバー、カバンサイトブルー、ハイテックシルバー、スペクトラルブルー、セレナイトグレー、オパリスホワイト、ヒヤシンスレッド |
||
掲載コメント |
- |
型式 | 3CA-206214C |
---|---|
駆動方式 | 4WD |
ドア数 | 5 |
ミッション | 9AT |
AI-SHIFT | - |
4WS | - |
標準色 | ポーラーホワイト |
オプション色 | オブシディアンブラック、グラファイトグレー、モハーベシルバー、カバンサイトブルー、ハイテックシルバー、スペクトラルブルー、セレナイトグレー、オパリスホワイト、ヒヤシンスレッド |
シート列数 | 2 |
乗車定員 | 5名 |
ミッション 位置 |
コラム |
マニュアル モード |
◯ |
最小回転半径 | 5.4m |
全長×全幅× 全高 |
4.76m×1.84m×1.5m |
ホイール ベース |
2.87m |
前トレッド/ 後トレッド |
1.59m/1.59m |
室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
車両重量 | 1870kg |
最大積載量 | -kg |
車両総重量 | -kg |
最低地上高 | 0.15m |
掲載用コメント | - |
エンジン型式 | OM654M | 環境対策エンジン | - |
---|---|---|---|
種類 | 直列4気筒DOHC | 使用燃料 | 軽油 |
過給器 | ターボ | 燃料タンク容量 | 66リットル |
可変気筒装置 | - | 燃費(10.15モード) | -km/L |
総排気量 | 1992cc | 燃費(WLTCモード) |
17.9km/L
└市街地:13.8km/L └郊外:17.9km/L └高速:20.5km/L |
燃費基準達成 | - | ||
最高出力 | 200ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
440(44.9)/2800 |
エンジン型式 | OM654M |
---|---|
種類 | 直列4気筒DOHC |
過給器 | ターボ |
可変気筒装置 | - |
総排気量 | 1992cc |
最高出力 | 200ps |
最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
440(44.9)/2800 |
環境対策エンジン | - |
使用燃料 | 軽油 |
燃料タンク容量 | 66リットル |
燃費(10.15モード) | -km/L |
燃費(WLTCモード) | 17.9km/L
└市街地:13.8km/L └郊外: 17.9km/L └高速: 20.5km/L |
燃費基準達成 | - |
自動車テクノロジーライター
松本英雄
自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。車に乗り込むと即座に車両のすべてを察知。その鋭い視点から、試乗会ではメーカー陣に多く意見を求められている。数々のメディアに寄稿する他、工業高校の自動車科で教鞭を執る。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。