メルセデス・ベンツ SLKクラス 【ニューモデル試乗】
カテゴリー: メルセデス・ベンツの試乗レポート
タグ: クーペ
2011/09/02
またもルーフに新機軸。メカニズムも一新
インパネには航空機のコックピットを彷彿とさせる線対称なダッシュボードを採用。冬のオープンドライブ時には乗員の首回りを温風で温めるエアスカーフをオプションで設定する
初代がバリオルーフ、2代目がエアスカーフと、常にオープンカーの歓びを拡大する新機軸を打ち出してきたメルセデス・ベンツSLKが3世代目へと生まれ変わった。最大の特徴はマジックスカイコントロールパノラミックバリオルーフ。スイッチ一つでガラスルーフの濃淡を切り替え、陽光を取り入れるのも遮断するのも自在という世界初のシステムがオプションで用意された。SLS AMGを彷彿とさせるフロントグリルがノーズの長さを強調するスタイリング、やはりSLS AMGのイメージを巧みに取り入れたインテリアは、いずれもスポーティな仕上がり。SLK350ブルーエフィシェンシーにはV型6気筒3.5L、SLK200ブルーエフィシェンシー、同スポーツには直列4気筒1.8Lターボのいずれも直噴エンジンが7速ATとの組み合わせで搭載される。
パワートレインはCクラスにも搭載される306psの3.5LのV6と、184psの1.8Lの直4ターボの2機種。いずれも新世代の7速AT「7G-トロニックプラス」と組み合わせる。ロングノーズ&ショートテールのスタイルはそのままに、ダイナミック&スマートに進化したボディ、LEDの大型ランプなど最新のデザインが奢られる
“全部付き”の贅沢ぶりにササった!
まず何よりカッコ良くなったと実感。造形がキレイなだけでなく、トランクの開口部がフェンダーの峰に巧みに隠されるなどディテールへのこだわりが活きている。上質なインテリアも同様。特に贅沢なナッパフルレザーパッケージ付きはササった。走りは刺激的とは言わないけれど、案外軽快に曲がる。その点で分があるのは4気筒だが、エンジンの爽快感まで考えれば、お勧めはSLK350ブルーエフィシェンシー。それもとろけるような乗り心地のAMGスポーツパッケージ付きがいい。オープン時の風の巻き込みは、これも新機軸のエアガイドを使っても小さくはない。でも、無風が良ければルーフは閉めてルーフをクリアモードにすればいい話。
となるとマジックスカイコントロールパノラミックバリオルーフは必須だろう。つまり“全部付き”が一番というワケ。でも、こういう贅沢な車はそれでいいのでは?
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | SLK200 ブルーエフィシェンシー | |
全長×全幅×全高(mm) | 4134×1810×1301 | |
車両重量(kg) | 1470 | |
エンジン種類 | 直列4気筒DOHC+ターボ | |
総排気量(cc) | 1800 | |
最高出力[ps/rpm] | 184/5250 | |
最大トルク[kg-m/rpm] | 27.5/1800-4600 | 車両本体価格 | 525.0万円 |
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