【試乗】新型 トヨタ ヤリスクロスGRスポーツ|GRブランドにふさわしいハンドリングとパワーにチューンナップ
カテゴリー: トヨタの試乗レポート
2023/09/25
GRブランドのノウハウを生かしたメーカーチューン
トヨタ ヤリスクロスが登場してもう3年が経過。個人的には小型SUVの中で、最も凝縮し力強さを感じられるデザインのモデルだ。
また、兄貴分のカローラクロスよりもひとつ小さなプラットフォームを採用しながらもロバストなメリハリも気に入っている。
その性能は以前に掲載しているので、興味があればご覧いただきたい。
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今回の試乗はこのヤリスクロスのGRスポーツ版である。
ご存じのとおりGRスポーツはモータースポーツのノウハウを市販車に取り込んで、さらに性能を向上させるブランドだ。
ヤリスクロスもGRのDNAが加わると、どのように進化を遂げているか。大雨の中、山間部で試乗したので報告したい。
まずルックスは前後にハニカム意匠で加飾しGRスポーツの方向性を強調している。
また、専用設計の18インチホイールは、力強さよりも軽快なデザインとしているのも特徴だ。
しかし、何といってもGRスポーツの冠に恥じないのは走りであろう。シート位置を合わせてスタートだ。
搭載するパワーユニットは1.5リッター3気筒ユニット。ロングストロークと高圧縮による高効率仕様で、常用回転領域でのトルクを重視して扱いやすさを狙っている。
3人乗車にもかかわらず、走り出しはしなやかで力不足は感じない。これは1気筒あたり500㏄のシリンダー容量とロングストロークの恩恵だと思われる。
これが1.5リッター4気筒では、出足のトルクが少々希薄になる傾向がある。
そして、トランスミッションはCVTを採用し、エンジンを最良の回転数で使うようにしているのも特徴だ。
そしてカーブでは、少しロールをさせながら確実に路面と対話を図り、ステアリングフィールもねっとり感があって意のままの操作でボディが動く。
雨天時なので、操作がセンシティブになるところだが安心感がある。
ノーマルのヤリスクロスよりも質の良さを感じられるところが大きいヤリスクロスGRスポーツ。GRというブランドの恩恵を味わえるようにまとまったバランスのいいモデルだ。
良質の素性を最大限GRのノウハウを生かしたチューニングによって、バリューの高さを感じられる。
この仕様でノーマルの最上位ガソリンモデルと比べて、プラス3.5万円は内容からするとかなりのバリュープライスだと言えるだろう。
▼検索条件
トヨタ ヤリスクロスGRスポーツ(初代)×全国【試乗車 諸元・スペック表】
●1.5 GRスポーツ
型式 | 5BA-MXPB10 | 最小回転半径 | 5.3m |
---|---|---|---|
駆動方式 | FF | 全長×全幅×全高 | 4.19m×1.77m×1.58m |
ドア数 | 5 | ホイールベース | 2.56m |
ミッション | CVT | 前トレッド/後トレッド | 1.52m/1.52m |
AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | 1.85m×1.43m×1.21m |
4WS | - | 車両重量 | 1130kg |
シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
乗車定員 | 5名 | 車両総重量 | 1405kg |
ミッション位置 | フロア | 最低地上高 | 0.16m |
マニュアルモード | - | ||
標準色 |
シルバーメタリック、ブラックマイカ、ベージュ、ブラスゴールドメタリック、グレイッシュブルー、ダークブルーマイカメタリック |
||
オプション色 |
ホワイトパールクリスタルシャイン、センシュアルレッドマイカ、ブラックマイカ/ホワイトパールクリスタルS、ブラックマイカ/センシュアルレッドマイカ、ブラックマイカ/ベージュ、ブラックマイカ/シルバーメタリック、ブラックマイカ/ブラスゴールドメタリック、ブラスゴールドメタリックxブラックマイカ、ブラックマイカ/グレイッシュブルー |
||
掲載コメント |
※T-Connect標準サービスは新車登録後5年間無料です |
型式 | 5BA-MXPB10 |
---|---|
駆動方式 | FF |
ドア数 | 5 |
ミッション | CVT |
AI-SHIFT | - |
4WS | - |
標準色 | シルバーメタリック、ブラックマイカ、ベージュ、ブラスゴールドメタリック、グレイッシュブルー、ダークブルーマイカメタリック |
オプション色 | ホワイトパールクリスタルシャイン、センシュアルレッドマイカ、ブラックマイカ/ホワイトパールクリスタルS、ブラックマイカ/センシュアルレッドマイカ、ブラックマイカ/ベージュ、ブラックマイカ/シルバーメタリック、ブラックマイカ/ブラスゴールドメタリック、ブラスゴールドメタリックxブラックマイカ、ブラックマイカ/グレイッシュブルー |
シート列数 | 2 |
乗車定員 | 5名 |
ミッション 位置 |
フロア |
マニュアル モード |
- |
最小回転半径 | 5.3m |
全長×全幅× 全高 |
4.19m×1.77m×1.58m |
ホイール ベース |
2.56m |
前トレッド/ 後トレッド |
1.52m/1.52m |
室内(全長×全幅×全高) | 1.85m×1.43m×1.21m |
車両重量 | 1130kg |
最大積載量 | -kg |
車両総重量 | 1405kg |
最低地上高 | 0.16m |
掲載用コメント | ※T-Connect標準サービスは新車登録後5年間無料です |
エンジン型式 | M15A-FKS | 環境対策エンジン | - |
---|---|---|---|
種類 | 直列3気筒DOHC | 使用燃料 | レギュラー |
過給器 | - | 燃料タンク容量 | 42リットル |
可変気筒装置 | - | 燃費(JC08モード) | - |
総排気量 | 1490cc | 燃費(WLTCモード) | 17.6km/L └市街地:13.3km/L └郊外:18.7km/L └高速:19.6km/L |
燃費基準達成 | - | ||
最高出力 | 120ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
154(14.8)/5200 |
エンジン型式 | M15A-FKS |
---|---|
種類 | 直列3気筒DOHC |
過給器 | - |
可変気筒装置 | - |
総排気量 | 1490cc |
最高出力 | 120ps |
最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
145(14.8)/5200 |
環境対策エンジン | - |
使用燃料 | レギュラー |
燃料タンク容量 | 42リットル |
燃費(JC08モード) | - |
燃費(WLTCモード) | 17.6km/L └市街地:13.3km/L └郊外: 18.7km/L └高速: 19.6km/L |
燃費基準達成 | - |
自動車テクノロジーライター
松本英雄
自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。車に乗り込むと即座に車両のすべてを察知。その鋭い視点から、試乗会ではメーカー陣に多く意見を求められている。数々のメディアに寄稿する他、工業高校の自動車科で教鞭を執る。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。