OHV|自動車なんでも用語集

OHV/Over Head Valve(おー・えいち・ぶい/おーばー・へっど・ばるぶ)/[エンジン]

OHVとはOver Head Valve(オーバー・ヘッド・バルブ)の略で、エンジン形式の一つ。

構造上の特徴は、シリンダーヘッドに装着された吸排気バルブを動かすためのカムシャフトがヘッドよりも低いシリンダーブロック内に収められ、タペットからプッシュロッド、ロッカーアームを介して駆動している点にある。構造が単純で整備性が高く、1960年代から80年代にかけて多くの車に採用された。しかし、80年以降はSOHCやDOHCエンジンに置き換えられ、現在、国産車で採用している車は少ない。

ただしアメリカでは、軽量かつコンパクトに製造できることからクライスラーなどは21世紀に入り新たなV8OHVエンジンを開発し、300Cやグランドチェロキーなどに採用している。

ちなみに、GM社がシボレー車に搭載するために開発したOHVエンジンは、当時人気を博していたT型フォードを次第に凌駕していくことになった。