マルチリンク<a href=サスペンション|自動車なんでも用語集" width="640" height="427">

マルチリンクサスペンション(まるちりんくさすぺんしょん)/[足回り]

1本のA字形アームですませていた部分を3~5本のコントロールリンク(アーム)に分割し、マルチリンク形式となったサスペンション。基本的にはダブルウィッシュボーン式サスペンションの一種として扱われる場合が多い。

ほかのサスペンション形式よりも可動部分が多く、アライメント変化を理想に近づけることができるため、バランスのとれた操縦性が確保できる。また、タイヤの接地性や操縦性の向上が図れる点も利点といえる。

一方、可動部分が多いため、消耗品の交換周期が短く、しかも整備性が悪いなど、ランニングコストがかかることが不利な点となる。

1982年、メルセデス・ベンツ 190Eに初めて採用され、その後、BMWやトヨタ セルシオ、日産インフィニティなど、高級車の後輪に採用される例が多い。なお、マルチリンクという名称は、メルセデス・ベンツ社によって命名された。