ストレージ

リッド|自動車なんでも用語集

ストレージリッド(すとれーじ・りっど)/[装備]

ストレージリッドとは、英語で、貯蔵/(倉庫)保管を意味する「ストレージ」と、ふたを意味する「リッド」を組み合わせた言葉。

2009年登場の日産 フェアレディZ ロードスターでは、オープン時に折りたたんだ幌を隠すカバー(写真参照)のことを指す。

かつて、オープンカーの折りたたんだ幌は、布で覆い隠すことが多かった。見た目の悪さもあるが、折りたたむと構造上、どうしても室内側(閉めた際に天井にあたる部分)が表に出てしまったことも原因だろう。この布の代わりとして進化していった装備だといえる。

また、昨今では、燃費性能の一因として、空力も重要な要素になっている。ただでさえ、空力性能では一歩劣るオープンカーにおいては、弱点を補うためにも空力に考慮した形状のリッドが必要なのだ。

重量増を嫌ったマツダによる、2005年登場のロードスター(布屋根モデル)では、幌をZ字形に折りたたむことにより、幌の屋根面がストレージリッド状になるように、工夫が凝らされている。また、昨今流行りのクーペカブリオレモデルなどは、トランクリッドがストレージリッドを兼用しているといってもよいだろう。