ナンバーで税金は変わりません

そもそも5ナンバー車とは、排気量が2000cc以下・全長4700mm以下・幅1700mm以下、高さ2000mm以下の車をいいます。これより大きい車が3ナンバー車となります。このサイズ決めは、国土交通省が行っていて、5ナンバー車は小型車と区分されています。

一方で、税金を見てみると、まず自動車税は排気量によって決まります。また、自動車重量税は車両重量によって決まります。そのほか、自動車取得税や消費税などは、車両本体価格などによって決まりますから、車種によって決まるのは自動車税と自動車重量税となります。

排気量で決まる自動車税ということは、5ナンバー車と3ナンバー車で違いがありそうですが、排気量が2000cc以下でも全幅が1700mm以上あれば3ナンバー車となります。これなら3ナンバー車でも自動車税は2000cc以下ですから5ナンバー車の2000cc以下と同額です。このサイズ決めが日本独自のものであるため、輸入車ではよくこういったことが起こります。それどころか最近では国産車にも全幅1700mmを超えた排気量2000cc以下の車があります。

つまり5ナンバーと3ナンバーというだけで税金が変わるということはありません。

ついでに言うと、全幅が1700mmと1710mmで日々の使い勝手が違うかと言えば、当然大差はありません。なので「5ナンバーサイズじゃないと…」という考え方はぜひ改めたほうがいいでしょう。それよりも排気量や車両重量で税金が変わるということを覚えておきましょう。