そもそも中古車も新車のように値引きしてもらえるの？

車は高額商品です。そのため、少しでも安く買いたいというのが心情でしょう。新車の場合、値引き交渉をすることが通例となり、販売店のセールスマンもそれなりの心構えで商談に入ります。それに対して中古車は値引きをしてくれるのでしょうか？

中古車は新車と違って定価というものがありません。何故かといえば、中古車には同じ状態の車が一台もないからです。モデルや年式が同じでも車検の有無、残、走行距離など車両の状態や使用状況は一台一台違います。そのため仕入れ価格＝買い取り価格も異なります。そこに販売店の人件費を含めた手数料や利益を乗せて中古車の車両本体価格が決まります。とはいえ、ユーザーはより安い中古車を求めがちですから、あまり高い価格設定はなかなかできません。ですから、定価のあるものと比べて、もともとが値引きがしにくいものなのです。

そのため、基本的に中古車に値引きはありません。しかし、商談時に販売店と良好な関係を築くことができれば、燃料のサービスや装着パーツの取り付け工賃のサービスなどが受けられる可能性があります。これは実質的な値引きともいえるでしょう。ただし、これも可能性があるというだけで、絶対に受けられるものではありません。

むしろ、販売店に着くなり値引きを迫ったりするなどの行為は印象を悪くするだけで、逆効果となります。まずは見に行った車についていろいろ聞いたり、自分の予算や欲しい車の条件などを話して、できるだけ販売店に協力してもらおうという態度のほうが、販売店に好印象をもってもらえるでしょう。