平成27年10月17日、一般社団法人日本自動車連盟(JAF)和歌山支部(横山善行支部長)は、和歌山県運転免許試験場で50歳以上のドライバーを対象に、安全運転実技講習会、「シニアドライバーズスクール」を開催しました。

この講習会は参加者に運転能力の再確認と、長年の運転で身に付いた癖を見直し、安全運転に役立てていただくことを目的に開催しました。当日は58歳から76歳までの7名が、「正しい運転姿勢」や「車の死角確認」、「パイロンスラローム走行」、「信号システムを使った反応ブレーキ」等のカリキュラムを受講し、インストラクターの説明に真剣な表情で耳を傾けていました。

研修後は参加者から「今まで急ブレーキの経験がなく、貴重な体験になった」また、「予想以上に停止距離が長いと感じた」等、危険を察知してブレーキが効き始めるまでの「空走距離」とブレーキが効き始めて車が停止するまでの「制動距離」が実際の停止距離に大きく影響することなど、年齢と共に反応時間が遅くなることを体験していただきました。その他、正確で滑らかな運転操作に効果を発揮する「正しい運転姿勢」の説明や、スラローム走行による適切な車両感覚の認識、エアバッグの作動実演、ASV(先進安全自動車)での自動ブレーキ体験など、普段は経験できないカリキュラムを受講しました。

和歌山県では、マイカーが日常の足として無くてはならないものです。JAF和歌山支部では今回のイベントを通じて、今後も高齢者に安全運転を実践いただくとともに、交通安全啓発に繋がる活動を展開してまいります。

【当日のカリキュラム内容】
・いきいき運転講座(座学講習)
・正しい運転姿勢
・エアバッグの作動実演
・スラローム走行
・信号システムを使った
反応ブレーキ(写真①)
・ASV(先進安全自動車)
体験(写真②)

写①急ブレーキを体験の様子 写①急ブレーキを体験の様子
写②ASVによる自動ブレーキ体験の様子 写②ASVによる自動ブレーキ体験の様子