STマイクロエレクトロニクスのマイコンおよびパワー半導体、トヨタ新型プリウス向けDC-DCコンバータに豊田自動織機が採用
2015/12/11
多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーで、車載用ICの大手サプライヤであるSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、第4世代のトヨタ新型プリウス向けに株式会社豊田自動織機(以下豊田自動織機)が開発したDC-DCコンバータに、車載用32bitマイクロコントローラならびにパワーMOSFETが採用されたことを発表しました。
ハイブリッド自動車のDC-DCコンバータは、インバータ、可変電圧システムと共に、ハイブリッド自動車の中心であるパワーコントロールユニットを構成しています。STは、カーオーディオ、照明、ワイパーなどの車載システムを駆動させるためにバッテリ・発電機が生成した電力を減圧する新型プリウスのDC-DCコンバータ向けに、車載用32bitマイコンを提供しています。また、このDC-DCコンバータは、2品種のST製パワーMOSFETを搭載しています。これらのコンポーネンツと、豊田自動織機のソフトウェアの融合が高効率な電圧変換と低発熱を可能にし、パワーコントロールユニットの小型化に貢献します。
新型プリウスのDC-DCコンバータに採用されたSTの車載用マイコンは、PowerPCアーキテクチャを搭載しています。この車載用マイコンにはST独自の内蔵Flashメモリ技術が使用されています。
また、幅広いブレークダウン電圧(500V~1500V)に対応したSTの各種パワーMOSFETは、低いゲート電荷とオン抵抗を、最先端のパッケージ技術と組み合わせることで、高効率な電力処理能力を実現します。
STのエグゼクティブ・バイスプレジデント 兼 日本・韓国地区社長であるMarco Cassisは、次の様にコメントしています。「第4世代 新型プリウス向けに豊田自動織機様が開発したDC-DCコンバータは、効率面ならびに技術面で新たな基準を確立しました。これはスマート・ドライビングの実現に向けた素晴らしい一例です。STは妥協のない堅牢な性能を持った車載用マイコンと電力変換デバイスを提供することで、この技術革新に貢献できたことを大変嬉しく思います。」
STは、私たちの暮らしに欠かすことのできないエレクトロニクス機器に、優れた性能と高い電力効率を特徴とした半導体を提供する世界的な総合半導体メーカーです。あらゆるシーンで活躍するSTの製品は、お客様が開発する次世代モバイルやIoT機器の他、よりスマートな自動車、工場、都市および住宅を可能にします。STは、生活をより豊かにする技術革新を通じ、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。STは、10万社を超えるお客様に半導体を提供しており、2014年の売上は74.0億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト( http://www.st-japan.co.jp )をご覧ください。