車載機器や屋外用装置向けに小型・軽量・低消費電力のAEC-Q101車載対応・超薄型ダイオードを発表
カテゴリー: パーツ関連ニュース
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2015/01/13
STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、車載機器向けに、最新の高耐圧・超高速ダイオードを発表しました。極めて小型かつ軽量な同製品は、電子制御モジュール、パワー・コンバータ、モータ・ドライバの小型化に貢献するため、スペースに制約のある車載機器の設計に対応します。
新しいダイオードは、SMBflatパッケージで提供されます。このパッケージの重量はわずか50mg、厚みは1mmで、競合製品が使用する標準的なSMBパッケージ(厚さ2.4mm)から約60%薄型化されています。そのため、車内の限られたスペースに取り付けるために軽量かつ薄型が求められる電子制御ユニットに最適です。さらに、表面実装型のSMBflatパッケージ(2リード)は、SMBパッケージ品とフットプリント互換性があるため、既存のプリント基板上で問題なく置き換えができます。
このSMBflatパッケージで提供されるダイオードの動作温度範囲は-40℃~175℃と極めて広いため、車載アプリケーションだけでなく、過酷な環境下に設置される移動基地局や屋外照明等にも適しています。
今回発表された10品種の超高速ダイオードの電流定格は1A~3A、繰り返しピーク逆電圧定格は600V~1200Vです。製品ファミリには、LシリーズとRシリーズがあり、Lシリーズは順方向電圧(VF)が低いため、導通損失を抑える必要のある回路に適しています。一方、Rシリーズは逆回復時間(trr)がより短くなっています。逆回復時間が短いとスイッチング損失が最小限に抑えられ、高速なスイッチング周波数においても高効率で動作するため、外付けのインダクタおよびコンデンサの小型化が可能です。
SMBflatパッケージで提供される車載用(AEC-Q101)ダイオードは現在量産中です。RシリーズのSTTH1R06UFY(1A/600V)の単価は、100個購入時に約0.15ドルです。
詳細についてはhttp://www.st.com/web/jp/catalog/sense_power/FM64/CL1778/SC1461 をご覧ください。
STは、「センス & パワー、オートモーティブ製品」と「エンベデッド・プロセッシング ソリューション」の多種多様なアプリケーションに半導体を提供する世界的な総合半導体メーカーです。エネルギー管理・省電力からデータ・セキュリティ、医療・ヘルスケアからスマート・コンスーマ機器まで、そして、家庭、自動車、オフィスおよび仕事や遊びの中など、人々の暮らしのあらゆるシーンにおいてSTの技術が活躍しています。STは、よりスマートな生活に向けた技術革新を通し、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。2013年の売上は80.8億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイトhttp://www.st-japan.co.jp をご覧ください。