アウディ Q5スポーツバック▲Q5スポーツバックは、e-tronスポーツバックとQ3スポーツバックに続く、スポーツバックSUVの第3弾にあたる

クーペスタイルのプレミアム・ミッドサイズSUV

アウディ・ジャパンが、プレミアム・ミッドサイズSUVのQ5スポーツバックを8月17日に全国の正規ディーラーで発売した。

Q5スポーツバックは、クーペスタイルのスポーティなキャラクターと、実用性を兼ね備えたモデルである。

A5スポーツバックなどで定評ある、流麗なルーフラインをSUVに展開したもので、e-tronスポーツバックとQ3スポーツバックに続くSUVで3番目のスポーツバックにあたる。

設定グレードと税込み価格は以下のとおり。

・40 TDI クワトロ アドバンスト 729.0万円
・40 TDI クワトロ S-line 787.0万円
・1st エディション 837.0万円
・SQ5スポーツバック 967.0万円

エクステリアは、Q5からコンセプトを受け継ぎながらも、フロントグリルやルーフ、前後バンパーを専用デザインに変えることで、独特のスタイルが作り出されている。

アドバンストには、グリッド形状のグリルにマットアルミの垂直ラインが採用されており、マトリクスLEDヘッドランプや19インチアルミホイールを含む、プラス・パッケージもオプションで用意。

S-lineには、専用のアルミルックインサート付きハニカムグリルが用いられ、マトリクスLEDヘッドランプが標準装備される。
 

アウディ Q5スポーツバック▲ルーフや前後バンパーが専用タイプに変更されて独特のスタイルが作り出されている

リアには、後続車へのアラート機能を有するマトリクスOLEDランプが採用されている。停車中に後続車が2m以内に近づくと、超音波センサーが検知し、OLEDランプの全セグメントが点灯し、後続ドライバーに注意喚起。
 

アウディ Q5スポーツバック▲停車中に後続車が近づくと、すべてのセグメントが光って後続ドライバーに注意を促すマトリクスOLEDリアランプ

ボディサイズは、Q5と比べて全長が15mm長く、全高は5mm低い。全幅は±0で同寸だ。

クーペスタイルの採用にもかかわらず、後席居住性への影響はほとんどなく、ラゲージスペースの容量は、Q5の520L(リアシート前倒し時は1520L)に対して、スポーツバックでは510L(同1480L)が確保されている。
 

アウディ Q5スポーツバック▲全高はQ5と比べて5mm低いが、後席居住性への影響はほとんどない

インテリアには、最新のインフォテイメントシステムであるMIB3が採用され、タッチパネル式の10.1インチディスプレイが備わっている。ネットワーク接続は物理的なSIMカードではなく、eSIMにて行われる。

シート表皮は、アドバンストがスタンダード仕様、S-lineがマイクロファイバースウェードとレザーのコンビネーション。アドバンストには、後席シートヒーターを含むラグジュアリー・パッケージも用意されている。
 

アウディ Q5スポーツバック▲コックピット中央にはタッチパネル式の10.1インチディスプレイが装備されており、ネットワークにも接続できる

パワートレインは、2L直4直噴ディーゼルターボにベルト駆動式オルタネーター兼スターターと、12Vリチウムイオン電池が組み合わされたマイルドハイブリッドを構成。

駆動系には、クワトロ(4WDシステム)と7速Sトロニックが採用されている。

4WD走行が不要なときには、自動的にプロペラシャフトと後輪のドライブシャフトが切り離され、前輪駆動に切り替わる。また、コースティング(惰性走行)時にはエンジンが完全停止して燃料消費が抑えられる。
 

354psのSQ5スポーツバックと導入記念モデルも登場

高性能バージョンであるSQ5スポーツバックには、Sモデル専用のハニカムグリルが採用された。

シートには、S-lineと同じくマイクロファイバースエードとレザーのコンビ表皮が使われている。オプション設定のレザーパッケージを選択すると、ダイヤモンドステッチが施される。

このSQ5スポーツバックは、右ハンドル仕様だけでなく、左ハンドル仕様も選択可能となる。

パワートレインは、354ps/500N・mを発揮する3L V6ターボと、8速ティプトロニックの組み合わせ。

機械式センターデフを有するクワトロと、ダンピングコントロール機能付きスポーツサスペンションによって、ダイナミックなハンドリング性能を実現。足元には、20インチアルミホイールが装備されており、オプションで21インチを選ぶこともできる。
 

アウディ Q5スポーツバック▲Sモデル専用のハニカムグリルが採用され、最高出力354psの3L V6ターボが搭載されるSQ5スポーツバック

導入記念モデルの、「1st エディション」も発売された(限定230台)。

40 TDI クワトロS-lineをベースに、通常はQ5スポーツバックに設定のないマトリクスOLEDリアランプが特別装備され、コントラストカラーの20インチホイールやダンピングコントロール付きサスペンション、ファインナッパレザーシートも採用されている。
 

文/マガジンX編集部、写真/アウディ