● フォルクスワーゲン ブランド CEO、Dr. ヘルベルト ディース: 「フォルクスワーゲンの使命は、最新のテクノロジーを多くの人々が 利用できるようにすることです。そのために言えるのは、“未来の ゴルフ”も、再びピープルズカーでなければならないということです!」
● 2020 年予定の市場投入に向けて、いっそうの進化を遂げた ゼロエミッションの SUV コンセプトカー

ウォルフスブルグ/ フランクフルト(ドイツ)
電気モビリティが大きな飛躍を遂げる時代へのカウントダウンが始まりました。
2020 年は、そのターニングポイントとなるかもれしれません。
フォルクスワーゲンは、革新的な新世代の電気自動車、「I.D.(アイ.ディ.)」、 「I.D. BUZZ(アイ.ディ.バズ)」、「I.D.CROZZ(アイ.ディ.クロス)」を開発し、 新時代の到来に向けた準備を加速しています。フォルクスワーゲン ブランド CEO の Dr. ヘルベルト ディースは、フォルクスワーゲン グループ ナイトで次のように述べています。「フォルクスワーゲンの使命は、最新の テクノロジーを多くの人々が利用できるようにすることです。技術が大きな変 革を遂げている現代において、これは特に重要なことです。そのために 言えるのは、“未来のゴルフ”も、再びピープルズカーでなければならないの です!」


フォルクスワーゲンは、フランクフルトモーターショー(IAA)前夜に恒例の グループ ナイトを開催し、未来を先どりした革新的なニューモデルを発表して います。 今回、フォルクスワーゲン ブランドは、「I.D. CROZZ II」を 世界初公開します。さらに進化を遂げたこのコンセプトカーは、フォルクスワーゲンによる電気自動車攻勢の一環として発表されるモデルで す。フォルクスワーゲンは 2020 年より 3 車種の E V を発売し、 そのラインナップを拡大する予定です。「I.D. CROZZ II」は、SUV と 4 ドア クーペを融合したクロスオーバー モデルで、量産を意識した改良が施されて います。その実例は、“ハイビスカス レッド メタリック ”に塗装された コンセプトカーのフロントおよびリヤエンドに施された、様々なデザイン変更に 見ることができます。「I.D. CROZZ II」は、ワイドなボンネット、クリーンな輪郭 を描き出すフェンダー、光沢のあるブラック仕上げのルーフにより、パワフル で男性的な印象を与えます。特徴的なデザインの LED ヘッドライトも、量産に 向けた変更点の一つで、このクルマならではの個性的なライトグラフィックを 描き出します。

インテリアの装備も見直され、更なる開発の手が加えられています。 “オープンスペース”と呼ばれる室内は、広々とした空間を提供し、多様な シートアレンジ コンセプトを採用しています。「I.D. CROZZ II」には B ピラー が存在しないため、大型のスイング/スライド ドアを開くと大きな開口部が 生まれ、クロスバイクも問題なく積むことが可能です。

フォルクスワーゲンによって新開発された“CleanAir”システムにより、周囲の 環境にもかかわらず、室内にはクリーンなエアが常に供給されます。メニュー 画面には、車内のエアの状態や、システムの作動状況に関する情報が表示 されます。さらに、「I.D. CROZZ II」にはボイスコマンドでドアの開閉を指示 することができる、新しいボイスアシスタントが装備されています。この システムでは、ボイスコマンドによって、“I.D. Pilot”と呼ばれる完全な自動 運転モードを起動/停止させることもできます。

「I.D. CROZZ II」は、インタラクティブな機能を備えた、スポーティな ゼロエミッション オールラウンド ビークルです。さらに、電動式の 4MOTION (4 輪駆動システム)により、舗装されていない道や悪天候下でも、卓越した走行性能を発揮します。フロントアクスルおよびリヤアクスルには、それぞれ 1 個の電気モーターが搭載され、トルク配分は、“エレクトリック プロペラ シャフト”によって制御されます。この SUV の出力は 225kW(システム パワー)で、最高速度は 180km/h に達し、1 回の充電で最大 500km (NEDC:新欧州ドライビングサイクル)を走行することが可能です。急速充電 システムを使用すると、この高性能バッテリーを 30 分で最大容量の 80% まで充電することが可能です。

バッテリーを車両の中央部に搭載し、2 つの駆動システムをフロントとリヤに 配置したことで、理想的な前後重量配分が実現しています。これによって、 「I.D. CROZZ II」は、「Golf GTI(ゴルフ GTI)」に匹敵する優れたハンドリング 特性を示します。ここで重要な役割を果たしているのが、電子制御ダンパー、 新しいマルチリンク リヤサスペンション、そして新開発されたマクファーソン ストラットから構成されるサスペンション システムです。

新世代の「I.D.」ファミリーは、フォルクスワーゲンのモデル ラインナップを拡 大します。フォルクスワーゲンは、2020 年にゴルフ セグメントに属する コンパクトな電気自動車、4 ドア「I.D.」を発売し、SUV セグメントにモダンな 「 I.D. CROZZ 」をデビューさせます。さらに、伝説的な名車、 フォルクスワーゲン「Bulli(ブリー)」(マイクロバス)を現代的に解釈した 「 I.D. BUZZ」も、2022 年に市販される予定です。3 種類の「 I.D. 」 コンセプトカーは、斬新な設計コンセプトにより新開発された共通 プラットフォーム、“ニュー オール エレクトリック アーキテクチャー” をベースに 開発されています。その他の特徴としては、最大 600km に達する ゼロエミッションの航続距離、広大なスペース、コンパクトなボディ寸法、完全 にデジタル化されたディスプレイやスイッチ類が挙げられます。さらに、素早い ソフトウェアのアップデート/アップグレードを可能にする、革新的で新しい “vw.OS”オペレーティング システムが「I.D.」ファミリーの各モデルをサポートし ます。このシステムは、スマートフォンをアップデートするかのように、簡単に ソフトウェアを更新することができます。