フォルクスワーゲン 世界ラリー選手権
フォルクスワーゲン 世界ラリー選手権



フォルクスワーゲンは、ラリー競技の最高峰「FIA 世界ラリー選手権(通称:WRC)」の 2015 年シーズン第 9 戦「ラリー・ドイツ」に市販車をベースとした 3 台の「ポロ R WRC」で参戦、フランス人のセバスチャン オジェ選手が今季 6 度目となる優勝を果たしました。

2015 年 8 月 20 日(木)〜8 月 23 日(日)にかけて開催された「ラリー・ドイツ」は、今シーズン初の本格的なターマック(舗装路)ラリーです。競技区間(スペシャルステージ、通称:SS)はモーゼル河沿いのブドウ畑や軍事演習場などを舞台とし、路面の性格はバラエティに富んでいます。ラリーは古都トリアーを拠点として、21SS、374.43km、総走行距離 1394.50km で行われました。なによりチームにとっての母国ラリーであり、チームは勝利に向けて一丸となって取り組みました。

20 日(木)夜、トリアーの世界遺産ポルタ・ニグラ(黒き門)の前でセレモニアルスタートが開催されました。21日(金)から競技がスタートすると、フォルクスワーゲンチームは上位タイムを連発。オジェ選手が総合首位、2 番手にヤリ‐マティ ラトバラ選手、3 番手にアンドレアス ミケルセン選手と、早くも盤石の体制を構築しました。その勢いは 22 日(土)になっても続き、フォルクスワーゲンチームは後続を引き離しつつ上位を堅持。45.61km の長距離 SS を含め、2 日目終了時点までの 17SS すべてでトップタイムを獲得し続ける揺るぎない強さを発揮しました。

最終日の 23 日(日)に残された SS は 4 箇所。最終 SS はボーナスポイントのつく「パワーステージ」です。ラトバラ選手はこのパワーステージでトップタイムを獲得し、3 点のボーナスポイントを加算しラリーをフィニッシュしました。オジェ選手は完走を狙う走りに徹し、最終的に 2 番手のラトバラ選手に23 秒差、3 番手のミケルセン選手に 1 分 56 秒 6 差をつけて今季 6 勝目、自身の WRC 勝利記録を 30 に伸ばしました。

フォルクスワーゲンチームは全21SSのうち 20SS でトップタイムを奪い、「ポロ R WRC」が舗装路でも強さを発揮することを示しました。念願の母国イベント勝利を最高のかたちで獲得し、両選手権の連覇に向けても大きく前進しています。次戦は 9 月 10 日(木)〜13 日(日)の第 10 戦「ラリー・オーストラリア」です。東海岸のコフスハーバーを拠点として開催される、グラベル(未舗装路)ラリーでの、王座を目前とした「ポロ R WRC」の活躍にご期待下さい。

■フォルクスワーゲン モータースポーツ ディレクター: ヨースト カピート

「地元のラリーで 1-2-3 フィニッシュを達成できたことは、今までのどの勝利よりも感慨深いものがあります。チームもドライバーも、プレッシャーに打ち勝って素晴らしい結果を残してくれました」

■カー#1: セバスチャン オジェ(フランス) 最終結果:総合 1 位

「待ち焦がれた母国イベントでの勝利を、このようなかたちで実現することができ、心からうれしく思います。初日からリードを広げ、最終日はポロ R WRC をフィニッシュさせることに集中しました」

■カー#2: ヤリ‐マティ ラトバラ(フィンランド) 最終結果:総合 2 位

「表彰台を独占する結果は、過去 2 年で味わった苦い思いを拭い去るにはうってつけです。これもチーム全員が一丸となって取り組んだ結果だと言えます。個人的にも 2 位になれて満足しています」

■カー#9: アンドレアス ミケルセン(ノルウェー) 最終結果:総合 3 位

「チームにとってこれ以上のリザルトはありません。サービスパークに戻ると、たくさんの笑顔が迎えてくれました。前後のタイムが離れており、デイ 2 とデイ 3 は順位を維持することに集中しました」

■ FIA 世界ラリー選手権 第 9 戦ラリー・ドイツ 最終結果

1. セバスチャン オジェ/ジュリアン イングラシア(フォルクスワーゲン) 3 時間 35 分 49 秒 5
2. ヤリ‐マティ ラトバラ/ミーカ アンティラ(フォルクスワーゲン) +23 秒 0
3. アンドレアス ミケルセン/オーラ フローネ(フォルクスワーゲン) +1 分 56 秒 6

■ FIA 世界ラリー選手権 マニュファクチャラーズ選手権ランキング(第 9 戦終了時点)

1. フォルクスワーゲン・モータースポーツ 300
2. ヒュンダイ・モータースポーツ 161
3. シトロエン・トタル・アブダビ・ワールドラリーチーム 148
4. M スポーツ 138
5. フォルクスワーゲン・モータースポーツⅡ 64
6. ヒュンダイ・モータースポーツ N 45
7. ジポカー・チェコ・ナショナルチーム 43
8. FWRT 9

■ FIA 世界ラリー選手権 ドライバーズ選手権ランキング(第 9 戦終了時点)

1. セバスチャン オジェ(フォルクスワーゲン) 207
2. ヤリ‐マティ ラトバラ(フォルクスワーゲン) 114
3. アンドレアス ミケルセン(フォルクスワーゲン) 98
4. マッズ オストベルグ(シトロエン) 90
5. ティエリー ヌービル(ヒュンダイ) 80
6. エルフィン エバンス(M スポーツ) 61