2014年SUPER GT 第4戦 SUGO GT 300km Race
9月19日・20日の両日、宮城県村田町にあるスポーツランドSUGOではSUPER GT第6戦「SUGO GT 300km RACE」が開催されます。高低差があり平均スピードが高く、その上コース幅も広くないサーキットで、これまでにも何度となくドラマチックな展開を生み“魔物が棲む”と形容されたスポーツランドSUGO。第7戦は獲得ポイント×1kg、第8戦(最終戦)はノーウェイトとなるために、獲得ポイント×2kgのウェイトも今回が最後。各車がそれぞれ大きなウェイトを搭載しての戦いでは、誰が魔物を手懐けるか注目が高まっています。

2014年SUPER GT 第4戦 SUGO GT 300km Race



第2戦の富士で#1 MOTUL AUTECH GT-Rの松田次生/ロニー・クインタレッリ組(ミシュラン)と#12 カルソニックIMPUL GT-Rの安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組(ブリヂストン)が1-2フィニッシュ。第3戦、タイでは#46 S Road MOLA GT-Rの本山哲/柳田真孝組(ミシュラン)が事実上のポールトゥウィン。さらに第4戦、富士では#24 D'station ADVAN GT-Rの佐々木大樹/ミハエル・クルム組(ヨコハマタイヤ)が見事な追い上げで逆転優勝、とGT-R勢は3連勝を飾りました。そのため、前回の鈴鹿1000kmではウェイトハンディに悩まされ4連勝はなりませんでしたが、#12 GT-Rの安田組が3位表彰台を獲得。ポイントリーダーの座をキープしています。
今回の菅生では、#12 GT-Rの安田組は100kg分、#1 GT-Rの松田組は68kg分、#46 GT-Rの本山組は60kg分(それぞれ50kg分は燃料リストリクターで制限)のウェイトハンディが課せられ、#24 GT-Rの佐々木組も40kgのウェイトハンディを搭載しています。ただしライバル車もウェイトハンディが増してきており、ウェイトを苦としないセットアップやドライビングが試される1戦と見ることもできます。また#12 GT-Rの安田組が搭載する100kg分のウェイトハンディは、現行規則となってからの最高記録で、その影響がどのくらいかにも関心が高まっています。

スポーツランドSUGOでは7月下旬に公式テストが実施されています。ウェイトハンディをどう想定するかは各チームそれぞれの作戦によるため、ここのタイムがそのまま絶対的な評価とはなりませんが、ここで好タイムをマークしていたライバル勢にも要注意です。特に、ウェイトハンディの軽いチームは、ポイント争いの上では優勝が必須、と勝ちを狙ってくるはずで、決して侮るわけにはいきません。もちろん、日産陣営では充分な手応えを掴むことができていて、シリーズを見据えた戦いを展開するはずです。

GT300クラスでは、空力の改善やブレーキの強化などで競争力を高めたNissan GT-R NISMO GT3に注目です。ここまでの5戦で3勝を挙げ#10 GAINER~#3 NDDP RACINGの順にシリーズランキング1-2を占めています。それぞれ100kg、76kgとウェイトハンディは嵩んでいますが、SUGOはGT-Rが得意としているコース。特に2011年、このSUGOでGT-R GT3の初優勝を果たした#3 NDDP RACINGには、王座を目指す上でも優勝を期待したいところです。

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「日産モータースポーツ」サイト