日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区 社長:カルロス ゴーン)は12日、国際的な防災戦略について議論する国連主催※1の第3回国連防災世界会議(2015/3/14(土)~3/18(水)、仙台国際センター)に参加する、と発表しました。
日産は、会議場の出展エリアに、100%電気自動車の「e-NV200」と「日産リーフ」を展示し、災害発生から復旧まで、人々や社会に貢献できる電気自動車の新たな役割を紹介します。また、会議内のワーキングセッションには、東日本大震災時に日産の災害対策本部長として復旧活動の指揮にあたった副会長の志賀俊之が登壇します。

e-NV200


日産の電気自動車は、災害時において移動可能な電源として利用することができます。「e-NV200」と「日産リーフ」のリチウムイオンバッテリーは、24kWhの大容量電力を蓄えることが出来るため、電力供給システム「LEAF to Home」を組み合わせることにより、災害時のバックアップ電源となります。また、「e-NV200」は「LEAF to Home」機能に加え、車内に2ヵ所設置しているパワープラグ(100Vコンセント)を使うことで、付帯設備の無い車両単独の状態で最大1500Wの電力を取り出すことが出来、災害時の電源としても活用することが可能です。さらに、車内のテレビ、ラジオ、カーナビゲーションなどの通信機能を活用することで、災害情報を確実に入手することができます。

本年3月11日で東日本大震災から4年が経ち、人々の防災に対する考え方や施策は、最先端技術を駆使した未来志向のものへとシフトしつつあります。中でも「クルマ」は、災害時の移動手段のみに留まらず、電気自動車に代表される蓄電機能や電源供給機能、通信機能などが、これからの防災のあり方に新しい可能性を指し示す軸になり得ると考えられます。さらに震災時においては、通常、電気がガスや水道に比して早く復旧することもあり、特に電気自動車が担える役割には、大きな期待が寄せられています。

日産はこれまで、災害時における人道支援を含めたサポートを様々な機関と協力しながら実施してきました。今回の展示は、自然災害科学や実践的防災学に関する世界最先端の研究を推進する東北大学災害科学国際研究所(略称:IRIDeS、所在地:宮城県仙台市、所長:今村 文彦)監修のもと、災害時における電気自動車の活用方法を表現しています。また、今後この領域において同研究所との連携も視野に、日産は「EV for レジリエンス」という考えのもと、自助(個人やオフィス)」、「共助(コミュニティ)」、「公助(社会)」の3つの軸で電気自動車が防災に果たせる役割についてより具体的な提案をしてきたいと考えています。

また日産は、3月15日から17日まで、夢メッセみやぎで開催される「防災産業展 in 仙台」にも出展します。100%電気自動車の「e-NV200」や「日産リーフ」、「日産ニューモビリティコンセプト」を展示し、災害時に電気自動車を活用する新しい可能性を紹介します。

※1 国連防災世界会議の開催事務局は、国連総会の決定により、国連組織である国連国際防災戦略事務局(UNISDR)が務めています。

<関連URL>
「e-NV200」商品サイトhttp://www.nissan.co.jp/ENV200/
「日産リーフ」商品サイトhttp://ev.nissan.co.jp/LEAF/
「第3回国連防災世界会議」サイトhttp://www.bosai-sendai.jp/
「東北大学災害科学国際研究所」サイトhttp://irides.tohoku.ac.jp/